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冒険者ギルド総本部

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前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『女子会!』


『ワイワイガヤガヤ!』


『プレゼント!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ




ギルドの総本山である『カグヤ』、『キョウラク』の冒険者ギルド。そこは他の国々とは異なり非常に大きく広いだけでなく食堂や道具屋、武具屋等といった設備も充実している。内装も一際広く受付けも五つ存在する。勿論、その受付けには冒険者ギルドの看板である多種多様な美人揃いの受付嬢がいるのだ。しかし、美人だからといって手を出そうとすれば痛い目を見るだろう。何故ならその受付嬢達は元高ランク冒険者。加えてそこらに冒険者達と話している買取り、解体担当者達もだ。大体が冒険者から冒険者ギルドの職員へと職を移るのが多い。その転職理由が結婚やら、依頼時の怪我で負傷した等がある。冒険者ギルドからしてみれば冒険者としての実力や知識がある者達が職員になるのは有り難いだろう。単なる素人の職員より経験のある者なら対応策やらも出来るし、駆け出し冒険者を指導する事も出来る。


冒険者は酒飲みで、荒そう等という偏見があるかもしれないが、それは一部の話だ。殆どの冒険者は酒飲みかもしれないが、食生活や睡眠時間もしっかりしていたりするのだ。体調管理は自己責任なのだから。己の身体を己でしっかりと管理し、理解しなければ過酷な環境で生き抜く事もできない。それはティムモンスターも同じ。主人であるテイマーが仲間であるティムモンスターの体調や様子も管理している。冒険者ギルド総本部にいるティムモンスター達は主の側にいたりして大人しくしている。大きいものも小さいものも関係ない。しかし、大分大きいティムモンスターは内装と外へ繋がっている場所で身体を休めてきたりする。


さて、その冒険者ギルド総本部へとある存在が現れた。人数は3名。


右側に銀髪を持ち、顔は鼻と口、そして右目を白い布で隠されている。服装は白を基準とし、金色の線が施されているのに加えて動きやすくしているのか腰には太い帯の様な、ベルトでしっかりと締められていた。


左側には金髪を持ち、右側と同じく鼻と口を黒の布で隠されている。異なるのは両目とも隠されていない事位か。金の髪の両側にはひょっこり猫の耳が生えている。猫の獣人だ。黒と赤色の軽装備で動きやすそうだ。恐らく剣士等の接近戦を得意をしているのだと予想はできる。


そして、その中心には、癖っ毛のある長い赤髪を後で結われ、服装はダークスーツ姿。加えて絶世の美少女だ。その佇まいからして仏頂面ではあるが、男装した麗人。女性なら同性であっても一目惚れをしてしまう程。その男装した麗人の肩には一体の見た目は黒い小竜にも見えるモンスターを乗せている。そのモンスターは「ぎゃー」と鳴きながら冒険者ギルド総本部の内部を興味津々に見回していた。


その3名が冒険者ギルド総本部へ現れたら、流石に注目を浴びてしまう。食事をしていた者や受付に並んでいた者、受付嬢までもがその3名へと注目する。服装は黒スーツ以外特に目立っている訳ではないが、その3名の存在感が異様に引き立っていた。


するとその三名は空いている受付嬢の前へとやってくる。



「冒険者ギルド総本部へようこそ。今日はどの様な御用件でしょう?」


「あぁ。すまないが……これをここのマスターに渡してくれないか?」



その男装の麗人から渡されたのは境界都市マージナルにある冒険者ギルドの印が記された封筒だ。それを見た受付嬢は「少々お待ち下さい」と外見では落ち着いているが内心、慌てて奥の部屋へと駆けていった。いきなり現れた男装の麗人とその二人に周りにいる冒険者達は興味津々である。


そこにいたのな単なる冒険者だけでない。


『七大クラン』に所属する者達もいたのだ。


その『七大クラン』の一つに所属する数名の男性冒険者達は受付で待っている男装の麗人へと近付いていく。



「おいおい、かわいいねーちゃんじゃねーか」


「なあなあ、俺達と一緒に食事しない?」


「俺達ゃ、『七大クラン』の一つ【カレイジャス】に所属してるんだぜ?」



ニヤニヤしやがら男共は男装の麗人の身体に触れようとする。彼等からすれば、その男装の麗人は胸は無いが絶世の美少女で、スタイルも抜群だ。黒スーツというなんとも不思議な衣服を着ているが気にせずにナンパをする。しかし、そんな輩を左右にいる者が許す訳がない。



「失礼だけど、これ以上主に近付くのも触れるのもやめてもらえないかな?」



男装の麗人とその男装の麗人に寄ってきた男性冒険者達の間に金髪の猫の獣人が割り込む形で止めに入った。口調はおどけた感じで緊張感が無い。だが、それでもその男性冒険者達は言う。一方の男装の麗人は声を掛けられたのは反応はしたが、ナンパたと察し無視して受付嬢が戻ってくるのを待っていた。恐らく部下である彼に任せているのだろう。



「なんだぁ?このちっこいのはぁよぉ」


「まさかこんなひょろいのがカレシ?」


「俺達が何処のクランなのかわかってて邪魔してんのかぁ?」



男性冒険者の方は猫の獣人の容姿、華奢な事を馬鹿にし、そのまま脅迫するかの様に自身が所属するクラン名を口にする。だが、そんな脅迫紛い全く動じずにいる猫の獣人。ここで一発触発するかと思われる様子に傍観していた他の冒険者達は戸惑ってしまう。


そんな中、ある冒険者達が止めに入ったのだ。



「ちょっと、アンタ達!やめなさいよ!!!」


「ホント、【カレイジャス】の男共は野蛮な奴等ね」


「サイテー」



現れたのは【カレイジャス】の男性冒険者三名と対抗する様に同じく女性冒険者三名が彼等を敵視するかの如く睨み付けながら介入してきたのだ。そんな女性冒険者三名に見覚えのあった男性冒険者の一人が溢す様に呟く。



「ゲッ、【アスセーナ】の……」



【アスセーナ】とは【カレイジャス】と同じく『七大クラン』の一つだ。共に特徴を説明するなら【カレイジャス】は男性冒険者のみで構成されたクラン。【アスセーナ】は逆に女性冒険者のみで構成されたクランなのだ。この二つの大クランは互いに仲が悪い。頻繁にではないが、【アスセーナ】と【カレイジャス】の冒険者が喧嘩等を起こしていたりする。その主な喧嘩の要因は「男だから~」や「女だから~」といった偏見や男女差別なのだ。だが、互いのクラン全員が仲が悪い訳ではなくそのクランのリーダーや幹部、その他の冒険者は仲が良かったりする。だが、やはり全体的に見ると仲が悪いのだ。



「なんだよ、俺達ゃー食事に誘ってるだけじゃねーか」


「はぁ?何言ってんのよ、明らか相手にされてないじゃない」


「テメーらが邪魔するからだろーがよ」


「野蛮なお前等が邪魔してるんでしょ」


「あ゛?やんのかぁゴラァ?」


「うわぁー。すぐ喧嘩しようとするなんてナイワー」



いつの間にか男装の麗人達は蚊帳の外になっており、【アスセーナ】と【カレイジャス】の口喧嘩になっている。正直他の場所で喧嘩してほしいと内心思っていた他の冒険者達であったが、奥の部屋から戻ってきたのだ。戻ってきたら何故か【アスセーナ】と【カレイジャス】が口喧嘩しているので状況が分からない様子。しかし、それよりも優先すべき事があった。



「御待たせしました、SSSランクのレッド様」



その受付嬢の発言に一瞬、冒険者ギルド総本部内は時が止まったかの様に制止する。それは互いに言い争っていた【アスセーナ】と【カレイジャス】の冒険者達もだ。そんな状況でも受付嬢は男装の麗人、SSSランクのレッドへ話す。



「三階で此処冒険者ギルド総本部の長、『グランドマスター』がお待ちですので……」


「あぁ、わかった。彼等もいいか?」


「はい、構いません」



レッドは金髪の猫の獣人と銀髪の者を連れて受付嬢に連れられ奥の階段へと登っていくのであった。


そしてやっとあの男装の麗人がSSSランクだということを理解した彼等は顔を真っ青にしてしまう。特にレッドをナンパしようとした【カレイジャス】の男性冒険者三名だ。傍観していた他の冒険者達は話し合う。



「お、おい……。SSSランクって……」


「『七大クラン』のリーダー並の実力者ってことか?」


「あ、あぁ、聞いたことあるぜ。『炎雷』のレッド!」


「『拳王』て異名もあったよな……」


「確か襲ってくる魔王の配下達を拳一つで葬ったって……」


「魔王も瞬刹したって話だぜ?」



どうやらバルリム王国での大事件はここまで広まっていたらしい。レッドの噂も多くの者達が知っている。その内容を耳にした【カレイジャス】の男性冒険者三名はもしあの時手を出せば自分達は只では済まなかったと理解した。


【アスセーナ】の女性冒険者三名も話し合う。



「うちのリーダーと同じSSSランクか……」


「私達、実は必要なかった?」


「……パネェー」


「リーダーかシャルロットさん当たりに話た方がいいよね?」


「シャルロットさんはまだ帰ってきてないから……他の幹部に報告よ」


「マジパネェ……」



こうして暫く冒険者ギルド総本部内ではSSSランクのレッドが現れた事に驚愕するのであった。







【くえすちょん~】

Q.クランは普段どこにいるのでしょーか?


A.大体のクランは何処か冒険者ギルド総本部以外に拠点を作り、そこで生活をしています。例えば屋敷やら城やら……。『七大クラン』は魔王軍を倒す実力があるらしいよ?



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