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女子会!

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前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『大食い大会!優勝と準優勝!』


『大書庫館へ!』


『悲劇の英雄……?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



[箱庭]に存在するシキ達の家では女子会が行われていた。


メンバーはシキの妻であるリゼット、アルトレア、スミリア。義理の姉であるラヴィ。そしてクリムに使用人であるリラとマリン。加えて女神であるヘスティアとエイレイテュイア、矢乃波波木(やのははのき)、ヒュギエイアに、『海の神(リヴァイアサン)』であるイア。加えてその家に住み着いた妖精『ブラウニー』達も参加しているのだ。『ブラウニー』達は癖なのか女子会に参加しながら料理を持ってきたり、お酒を注いだりしているので意外と助かっていたりする。


リビングでは数々の料理が並べられ、女性陣は椅子やソファーの上で談笑したりしている。


すると、突然ヘスティアがリゼット達にこう質問したのだ。



「……子供、まだ?」



その質問は、簡単に言うならシキとリゼット達の子供はまだ授かっていないのかという事であった。確かに彼女達には実の子供ではないが、それでも自分達の娘であるアイリスとマシロがいる。だが、ヘスティアはそろそろシキとの子供を授かっていないのかと待ち望んでいたりする。それは同じ女神である三()も同じ意見だったりするのだ。


その話を振られた瞬間、思わずリゼットは飲んでいた果実ジュースを吹き出しそうになってしまう。アルトレアは顔を真っ赤にし、スミリアは冷静そうに見えるが、リラに注いでいた酒を容器が溢れながらも続けてしまっていた。



「な、何言い出すんだよヘスティア様!?」


「……だって、気になった、んだもん」



その質問は単にヘスティア自身が気になっただけである。少し拗ねた表情をするヘスティアであったが、ヘスティア自身容姿が小学生低学年位なので中々愛らしく頬を膨らませている。リゼットはその膨らませているヘスティアの頬を指で優しくつつきながら言う。



「そういう話はまたーーー」


「でも、もう三人、『上位種族』に、なってる。だから、子供、授けられる」


「あ、いや……その、な?」


「ボク達話し合って……そろそろかなって、その」


「……避妊してないぞ」


「「スミリア(さん)!?!?」」



まさかのスミリアの爆弾発言である。その爆弾発言に矢乃波波木(やのははのき)達はまあまあ、あらあら~っといった感じで目をまん丸としてしまう。他のメンバーも『避妊をしていない』というのには驚いていただろう。


既にリゼット、アルトレア、スミリアの三名は種族的にもシキとの子を身籠れる身体になっているのだ。なので、何時身籠っても可笑しくない。それはスミリアの発言からでも尚更である。余談ではあるが、シキとリゼット達三人と共にアイリスとマシロが眠っている時に子供の名前を共に考えていたりするのだが。


すると、リゼットは酒をゆっくりと喉へ流しているリラへと矛先へと向けてしまう。



「そ、そういやぁ、リラさんの方はどうなんだよ?」


「ぐふっ!?い、いきなり何を……!?」


「そうですよねー。シリルさんといい感じですし……。そろそろリラ様ももっとアタックした方が……」


「ま、マリン!?」



横に座っている使用人のマリンも思わず愚痴ってしまう。いや、よくリラとシリルの二人の仲を知っているからだ。と、言ってもリラはシリルに異性として気にしているのだが中々勇気を足せずに先へと進めないのだ。端から見てみれば、リラは意外とヘタレである。一方のシリルはリラの事を自身の後輩として、仲間として接している。要するに異性としては見ているかもしれないが、恋愛感情は薄い、かもしれない。マリンはそんな様子を影ながら見守りながら、焦れったいと思っていたりするのだ。


実はの話、昨日の出来事なのだが朝にリラがシリルを起こしにいった事があったのだが、そこで事は起きる。


運悪く、着替え……女装中であったシリルに鉢合わせになったのだ。


勿論、シリルは半分しか着替えていない為に、下着やらなんやリラはその目で目撃してしまった。それはよく恋愛アニメなら男女逆転といった感じはよくあるだろう。そんな事があればラッキースケベだ。……つまり、リラはラッキースケベとなる。単なる偶然が重なってこうなったのだが。


その事をリゼット達から、片想いの相手が女装趣味は大丈夫なのかという事を聞かれると……。



「……シリル君の女装姿……あれはあれで素晴らしかったぞ!」



全然大丈夫であった。


女装姿のシリルもリラにとってはドストライクだったらしい。


そんなワイワイ賑わっている中、ラヴィはクリムに問う。



「クリムよ。お前はどうなのだ?」


「む?ああ、我か?」



竜でもあるクリムは[人化]、即ち人の姿のまま果実酒を片手に持ちながら、落ち着いた様子でラヴィの問いに答える。



「そうだな……。我は取り合えず葵のベッドに潜り込んで一緒に寝ておるぞ?」


「「「なに!?!?」」」



まさかの一緒に寝ている事を暴露したクリム。それに驚いたのは全員だ。


クリムが暴露したのは事実で夜な夜な葵のベッドに潜り込んで抱き締めながら眠っているのだ。だが、葵は眠っていて朝まで気付かないのだが。なので葵は朝起きるといつの間にか横でスヤスヤと眠るクリムに驚かされたらしい。しかし、今ではもう慣れてしまったのか普通に起こすという感じなのだ。葵とクリムは最初に起きるので他のメンバーには気付かれていないので知らなくても仕方がない。



「あらあら~っ!なら、どこまでいったのかしら?A?Bかしら?それとも……C?キャ~ッ!」


「アヒャヒャ!いいねぇ~!」


「ふ、不純です!」



女神三()は恋愛は大好物なのかテンションが上がっている。ヒュギエイアは何処かの風紀委員長が言っていそうは台詞を吐いているが、実際はかなり気になっている様で実際はその事についてもっと聞きたい。要はヒュギエイアはムッツリスケベなのだ。そんな事を最も知っているエイレイテュイアと矢乃波波木(やのははのき)は少し悪戯をしてしまう。



「あらあら~ヒューちゃん。そんな事言って……本当はもっと知りたいんでしょ?」


「アヒャヒャ!ヒューちゃんムッツリスケベぇ~」


「ちょっと貴女たち!私はそんなーーー」


「ヒュギエイア様変態だったのか~」



わかってはいるが、少しノッてみたリゼットだが、それを聞いたヒュギエイアはムッとした表情である事を言ってしまう。



「へ、変態って!!!それはリゼットさん、貴女の方がでしょ!」


「へ?そりゃどういうーーー」


「だって貴女!シキさんを小学生位までちっちゃくしてそのまま襲ってお楽しみだったじゃないですか!?それにいろいろしてうらやまーーー」


「……ちょっとまて。何故それを知ってんだ?」


「……あ」


「……ぉぃ」



どうやらヒュギエイアは自ら墓穴を掘った様である。恐らくその話は当の本人でしか知らないはずの情報。しかし、それをヒュギエイアが知っている、ということは……。


暫くリゼットはジト目で、返答を待っているのだがヒュギエイアバツが悪そうに勢いよく目を逸らしてしまう。完全に覗いていたのだろう夫婦の営みを。神様だからという理由で夫婦のプライバシーを侵害されるのは問題だ。


やってしまった感満載のヒュギエイアをリゼットは容赦なく右手で女神たる彼女の頭部を鷲掴み、つまりアイアンクローを発動する。



「あたたたた!?!?ちょ、痛い!イタイですよ、リゼットさん!?!?ほ、ほらっ、変な音が私の頭からーーー」


「ーーー見たのか?いや見たんだよなぁ?」


「神様だからって、そういう事はダメだと思うし~」


「ひぃっ!?ご、ごめんさい!だ、だって、たまたま見えちゃったんだもんっ」


「可愛く言い訳すんなっ!」


「ふんぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーー!?!?」


「リゼットよ、それくらいにしておくのだぞ」



とりあえずヒュギエイアとは10分間お話をするのであった。まあ、ヒュギエイア自身ほんの偶然見えてしまったのが切っ掛けだったらしい。本人は反省しているので許すことにする。


アルトレアはクッキーを摘まみながら言う。



「そろそろ帰ってくる頃でしょうか?」


「そうだな」



女子会を朝から初めて今はもう日が落ちて夜だ。外に出ているシキ達が帰ってくるだろう。するとスミリアはリゼットとアルトレアにある事を聞く。



「リゼ、アル。あれ(・・)は出来ましたか?」


「おうっ!」


「はいっ!」


「ん~?あれって何の事だし?」



リゼット三人が言う『あれ』についてイアが不思議そうに顔を傾げる。他のメンバーも知らないらしく同様の反応だ。リゼット、アルトレア、スミリアの三人は特に隠すつもりはないらしくすんなりと『あれ』が何の事なのかを今いるメンバーへと答えた。



「あー、まあシキのプレゼントだよ。いつも色々してもらってるからな」


「ボクはニット帽で、リゼさんがマフラー。リアさんは手袋を作ったんです。いやー、難しかったですねっ」


「勿論、アイリスとマシロの分もあるぞ」



どうやら三人は夫であるシキへと一から作ったニット帽、マフラー、手袋を編んで作っていたらしい。結婚指輪の件もあるが、何時も頑張ってくれるシキへと気持ちがこもったプレゼントだ。アイリスとマシロの分も作っていたらしい。だが、夫と娘の分だけではなかった。


最初から用意していたのかリゼット達はここにいるメンバーにプレゼントをしたのだ。そのプレゼントはそれぞれのメンバーに合ったもの。例えば女神ヘスティアであればもふもふな布団を。ヒュギエイアはかなり高価そうだが一から作った万年筆、エイレイテュイアは涼しさを感じさせる酒器、矢乃波波木(やのははのき)は白色のエプロンに何時も使っている箒よりも隙間向けのものを。ラヴィは前からお願いしていたらしく縫包みの様な大きなクッション。クリムは料理に凝っているので包丁等の調理器具を。イアはサファイヤの様な鉱石があしらわれたブレスレット。リラにはイアリング。マリンはマリン専用に作られた使用人の服一式。ブラウニー達にはシキやリゼット、アルトレア、スミリア四人の魔力を込められたネックレスだ。



「「「おお~っ!!!」」」


『綺麗ですぅ!』


『ピカビカなのですよっ!』


『これ、いいのでしゅか?』


「おうよっ!まあ、皆には色々お世話になってるからな」


「はいっ!皆さんお一人お一人に合いそうだと思ったんですけど……」


「不満があれば気軽に言ってほしい」



この場にいる全員が不満等ある訳なかった。


まさかこんなプレゼントを貰うとは思いもよらなかっただろう。ブラウニー達も目をキラキラ星のように輝かせながら本当に子供の様に嬉しそうにしている。



「礼をいうぞっ、余の妹達よっ!」



特に感激に満ちたラヴィはリゼット三人を纏めて抱き締める。他の女神達とそのメンバー達もお礼を言う。そして彼女達はプレゼントの御礼としてそれぞれが芸をやったり、馬鹿をしたりと面白おかしくシキ達が帰宅した後も御祭騒ぎであった。






【くえすちょんっ】


Q.何故シキを小さくしたの?


リゼット「……そうでもしねーと主導権握れねーし」


アルトレア「……結局は主導権握れませんけどね」


スミリア「……子供を授かったら小さなシキみたいだろうか」



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⚠今月、2月から毎週一回の投稿(木曜日)となります。読者の皆様方には御迷惑をかけてしまうかもしれませんが、これからも『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』をよろしくお願いします!!!m(_ _)m


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