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☆『報復者(エリニュエス)』

今回は短いです。


新たな組織が結成されました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『『あちら』の世界!』


『第五軍!』


不知火姫希(シキ)さんもかつてはそこで働いていた……んだよ?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



「ふぅ、何とかなった……」



そこが何処かは不明だ。


真っ黒に広がっており、光の線が辺りを照らしている。


彼女、高頭夕佳里は何処かの王女様の部屋にありそうな大きく豪華なベッドへと腰を掛けた。



『大丈夫?』


「あぁ、問題ないさ」



そして夕佳里の横には鶴野望央が小さなホワイトボードで文字を書いてそれを見せていた。


何故、望央が言葉を発する事はせずに小さなホワイトボードで文字を書いているのか。それはあの件で足だけではなく声を出す事が出来なくなってしまったのだ。加えて人間を見るだけで吐き気をしてしまう程。なので今は寝たきり。


しかし、今回は夕佳里も肝が冷えていた。


あの化け物が存在していたとは思いもの寄らなかった。まだあの『風刄』の方が遥かにマシだ。いや、自分が強くなったと思っていたがその自身の実力はあの化け物にとっては子供のお遊びにもならない。それほどの実力の差が確かにあったのだ。



「姉御、大丈夫だったか?」



その夕佳里と望央の二人の空間の中に三名の人物が現れる。


一人は盗賊の様な格好をしたナイスガイ。


一人はゴーグルを額に上げ、スナイパーライフルを背負った細い男。


一人は銃を腰に携え、他には銃剣も持つ少女。



「『ガヴリア』、『ゼッツ』、『ババラア』か」



夕佳里は彼等の名前を呼ぶのだが、彼等三人も同じくアニメやゲーム等(架空)から現れた存在だ。


大人気ゲーム[リンク大戦]の主要キャラクターの『ガヴリア』。


アニメ[スーパーブレイカーズ]の主人公キャラである『ゼッツ』。


そしてアニメ[ストライクシュート]の主人公、『ババラア』だ。


彼等は夕佳里と別行動をしていたのだ。彼等三人が行ったのはある人物達の抹殺であった。自分を、自分の大事な存在を汚した人間を探しだし殺しているのだ。これは彼等の私情でもあるが、夕佳里が許可した事である。既に地球、日本では不可解で不気味な殺人事件として取り上げられているのだ。


あまりにも残酷な殺害。


被害者に酷く恨みでもあるかの様な有様。


警察の調査でも全く足取りが掴めない。もう御手上げ状態だ。痕跡の一つもないのだから。近隣住民の聞き込みでも特に変わったことがないと証言。何より問題なのが銃や刃が大きい凶器で殺害されていた事だ。只でさえ、世界中で未確認生物が何処からともなく現れ、未確認生物同士が三つ巴に暴れたのだ。特に目立った被害は運良く無かったが、これほど前代未聞の事件の後に不可解な事件が怒れば人々は不安に思うのは確実だ。


夕佳里は心配そうする『ババラア』に言う。



「問題ない。……が、まさかあんな化け物がいたとはな。」



ここで問題ないと言い切ればよかったのかもしれないが、正直未知数のあの化け物同士の戦いを一瞬でも見てしまえばこうも弱気になってしまう。



「姉御が化け物という存在がいるとは……」



彼等三人は何度か夕佳里と模擬戦を行った事があるのだが、やはり力を有した夕佳里が上だったのだ。自分が勝てない者が化け物というのは衝撃的でもあった。


しかし、『ババラア』達も夕佳里が『切り札』を使っていない事は知っている。その『切り札』を使えばその化け物という相手でも対抗はできるだろう。



「で、そっちはどうだ?」


「安心しろ。ターゲット5人は確実に殺したぜ。……だが、まだいるんだよな。俺の妻を汚した地球の奴等が」



『ガヴリア』は己の拳に怒りを込めながら過剰に握りしめていた。その握りしめていた拳は恨みに満ちており、今すぐにでも自分の愛する妻を汚した輩を葬りたいと心底思っているのだろう。



「彼奴等、散々ひでぇことしてたくせに、いざ自分の番になったら命乞いをするとか……ヘドが出る」



『ゼッツ』は恋人を、妹を汚された事に憤りを感じていた。だからこそ、架空(その)世界では世界を救った英雄として描かれているが今はそんなのは関係ない。大切な存在を汚されて怒らない方が可笑しいだろう。



「ふんっ!私は、私達にとってみれば神の様な存在だったかもしれないが、架空(私達)が汚されるのを見てみぬふりしているなら奴等と同罪だ。はっ、清々したわっ!」



『ババラア』は自分達の生みの親である『ストライクシュート』の原作者、作者等を殺害したのだ。自分達を汚されているのを知りながらもそれを見てみぬふりをしていた。いや、見てみぬふりではない。認めているのだ。自分達を汚されるのを構わないとして。


それは自分達の利益の為だろう。


自分の作品が他の人々に描かれ、それが広まっていくのならいい宣伝にもなる。


原作者側からしたら自分達はただの金儲けの道具でしかない。


自分達のファンも好きだ愛しているといいながら、汚されたものを見てそれを素晴らしいと賞賛する。


何故こんな事をするのか?


簡単だ。


自分達には命が宿っていないから、何してもいいと思っているからだ。


犯しても、屈辱をさせても。


自分の都合の良いようにして、強姦される。


それを原作者側(彼等)は黙認しているのだ。


だが、今は違う。


自分達はもう道具(・・)ではないのだ。


だからこそ自分達は、自分達にとって生みの親、創造神でもある原作者(人間)達……いや、魔の手から解放を……。



「……まだ、消すべき存在は多くいる」


「わかってるさぁっ、姉御!私達も奴等を許す訳にゃぁいけねーんだ!」


「夕佳里、俺達は覚悟は出来ている」


「オレタチだけじゃねーぜ!ここには居ないが、今控えている仲間達も同じだ!」


『私は……皆を癒す事しか出来ないけど、頑張る、から』



ババラアだけでなく、ガヴリアにゼッツ、それに小さなホワイトボードで望央は自分も力になる事を望んでいた。同じ世界ではないが、同じ架空世界の仲間として彼等は立ち止まらない。



「そういやぁ、ボス。俺達の組織名ってあるのか?」


「あぁ、それか。組織名なら既に考えてある」



夕佳里は自分達の目的を合わせて自分達の組織をこう名付けた。



「『報復者(エリニュエス)』、だ」



こうして、「『報復者(エリニュエス)』という組織が改めて結成される。あの四大勢力には劣るが、これから「『報復者(エリニュエス)』は人々に恐れられる謎多き組織となるのであった。




報復者……いえ、エリニュエスという名を知っている方なら『ん?』と思うでしょう。


ですが、よくよく考えてみると私自身これがしっくりきたんですよね。


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