☆『深淵(アビス)』の弟子 『神田刀奈』
うーん……。
☆5確定……ガチャ、何故かカルナしか出ない……。
ま、まあ、新サーヴァントのフォーリナー?が当たったからいいか!
アヴェンジャーが欲しかったなぁ……(-""-;)
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前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!
『大食い大会!?』
『シキとアイリス、参加!?』
『何故こうなった?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
日本の東京。
既に日は落ちており、闇夜が広がっている。だが、流石は日本の首都といったところだろうか。
自然の光は消え失せ、人工的な光が東京の世界を輝きを出していた。
そんな中、高層ビルが連なる場所で、その中でも最も高いクラスの高層ビルの上である人物が居た。
その人物とは、高頭夕佳里。
完全戦闘装備に包まれており、手には日本刀と大型長銃『ディテカル・テ・モルテ』が握られている。
前回『風刄』と名乗る黒スーツな女性との一戦があってからか彼女自身順調に身体能力だけでなく『架空を現実に』という異能のレベルも上がっている。今あの『風刄』という存在と戦っても前の様なヘマはしない。
それにこの世界で過ごす中、特に『風刄』の力を目の当たりにしてこの地球には自分や『風刄』以外にも異能を使う者が存在がいる事がわかった。『風刄』は恐らく何処かの組織に属しており、あの力は魔法というものだと推察している。今でも信じられないが、自分という存在がそれを証明していると思えば嫌でも信じるしかない。
だが、今この状況は不味いと夕佳里は感じていた。
目の前には一人の女性。
あの『風刄』が着ていた同じ黒パンツスーツを着崩した黒髪天然ショートパーマに年齢は20歳位。面倒臭そうな怠そうな目付きで、手には素振りするには重みと大きさがある木刀を肩に担いでいた。
「なー、嬢ちゃん。そんな物騒なもん持ってどうするつもりだ?」
「……貴女は『風刄』という女の仲間か?」
「『風刄』……?あぁ、まあそうだな。……あ、お前『風刄』が言ってた女か?何か変な力を使うっていう……。なんだっけか?」
やはり『風刄』の仲間という事に夕佳里は心の中で舌打ちをする。彼女の勘が正しければ『風刄』よりも遥かに異常な存在。しかもその勘は、耳元で警告の鐘が鳴り病まないのだ。
そんな事を考えていた夕佳里に尻目にその女性は『風刄』からの報告を思い出す。
「あっ、あれだ。武器が変って言ってたな」
「ふっ!」
余りにも隙だらけだったその女性に向けて日本刀を横へ一閃。その一閃は彼女にとっては最高速の一撃である。
前にも『風刄』や目の前の女性だけでなく、異能……簡単に言うなら魔法を使用して戦う存在も何度も戦闘を繰り広げていたのだ。その戦闘能力はかなりのもの。
夕佳里の一閃で、その者達を葬ってきた。
が、目の前の彼女はどうだろう。
夕佳里の一撃必殺でもあるその一閃を、肩に担いでいた木刀の柄によって防がれてしまったのだ。
その女性は夕佳里ではなく、木刀の柄で防いでいる日本刀を見極める様に目を細めながら言う。
「……なーんか、何処からか引っ張ってきたのか?」
「っ!?」
夕佳里は彼女の見透かされた、見破られた様な発言に思わず目を見開いてしまう。もしかすると、自分の能力を知られたのではないかと思ってしまうのだが、彼女は夕佳里の顔をまじまじと見ながら無意識に呟いた。
「何処かで見た様な顔だな、お嬢さん?」
彼女がそう言ってしまうのも無理はない。
何故なら夕佳里は世界的に有名なアニメキャラクターなのだから。それは商品やらTVCMを初めとしたメディア等にも使用されている。だからこそ、アニメを知らぬ者であっても主人公である夕佳里の顔を知っていても、見たことがあると感じても仕方がないのだ。目の前の彼女は夕佳里が握る日本刀の力を命一杯込めても魚籠ともせずに思い出そうと唸っている。
だが、不運……いや、夕佳里にとっては幸運だったかもしれない。
思い出そうとしていた彼女の顔が突然引き締まる。
その目は確かに目の前の夕佳里を写し出していたが、夕佳里を見ていない。夕佳里ではない誰かを目ではなくそれ以外で感じている様。
すると、頭上から夕佳里と目の前の彼女ではない、誰かの声が聞こえたのだ。
「なんだ、もう気付かれちまったのかい。そこの小娘は中々面白そうな異能を持つみたいだけど……。それより、アンタの方が面白そうだねぇ」
その声は女性のものではあったが、荒々しく野生を感じさせるものであった。
夕佳里はその声に異常な程に、目の前の彼女から距離を離れてしまう。目の前の彼女は離れた夕佳里を追うことはせずに、ただその場で立ち止まったまま。
女性は顔を少し動かして先程の声の主へと目を向ける。それと同じく夕佳里も同じく目を向けた。
そこには、魔女が、いた。
いや、厳密にいうなら婆娑羅の茶色い髪型に服装は露出度のがあり、鍛えられた身体が露となっている。その女は黒い瞳で夕佳里達を面白そうに写し出していた。
しかし、ここで女性はめんどくさそうな口調で、初対面では大変失礼な発言をしてしまう。
「何処の誰だ、雌ゴリラ」
「……あ゛?」
辺りが絶対零度へと下がる様な感覚を夕佳里は感じてしまう。
「聞き間違いかねぇ……今の、アタシの事か?」
「他に誰がいるんだ、雌ゴリラ」
「……」
今の夕佳里では、そんな発言をするのも恐れてしまうのだがあの女性は魔女に向かって本心からそう発言する。いや、確かに女性としてはガッチリしているが、容姿は良いだろう。
「……くくくっ、ふはははははは!!!アタイに喧嘩を売ってるのかいっ?面白いねぇ!そんな事言われたのは初めてさ!!!」
どうやら怒る事はなく、豪快に笑う魔女。
恐らく周りから恐れられてそんな喧嘩を売る様な発言をされた事が無かったのだろう。
「このアタイ、『破壊』に喧嘩を売るってこたぁ、それなりに出来るってことだよ……なっ!」
「!?」
魔女……『破壊』は一瞬にしてあの女性の目の前へと現れると、片手を女性の顔を鷲掴みにして、そのまま後ろへ叩き潰すかの如く力を込めて下へと押し潰した。
床はコンクリートで出来ているのだが、粉々になり瓦礫へと化してしまう。
夕佳里は『破壊』の動きを捉える事が出来ずに大地が割れる音でやっと気付いた。が、その時は既に『破壊』が女性の顔を床のコンクリートへと埋め込まれている場面であった。コンクリートの瓦礫や破片、塵が嵐の様に巻き上げられている。
本来なら肉片になる筈だろうが、あの女性も普通の人間とは違う存在だからだろうか。
「はっ!なんだ、別に大した事ーーー!?」
『破壊』は確実に仕留めたと思っていたらしいが、その余裕の表情に苦悶の表情へと変貌する。
それは何故か?
何故なら『破壊』の額の右から目を越え頬までに深々と斬られていたのだ。流石に顔を切断された訳では無いが、その斬られた傷の様子から右目は斬られ使い物にならないだろう。
顔を鷲掴みにされている手を片手で退かす様に掴みながら女性は
『破壊』を睨み付けていた。
「いてーじゃねーか、この野郎っ」
「っ!」
女性は斬られたその顔右部分を蹴りを入れ様とするが、その前に
『破壊』はその蹴りを後退して避けた。
『破壊』は顔の右側を片手で押さえるが、押さえる手の隙間から血が流れている。一方の女性といえば、『破壊』に地に叩きつけられた時だろう、頭から流血をしていた。
この時、『破壊』は困惑というより驚いていた。
自分を傷付けた相手は『深淵』、『混沌』、『永久』位しかいなかったのだ。『破壊』の身体はそれほどまでに硬く傷を易々と付けられぬものではない。しかし、目の前の頭から流血しながらもその目には闘士が消えずに立っている人物がいる。
「やんのかこのやろー。ってかなんですかー、そのバカでかい胸は。喧嘩売ってんのか、この雌ゴリラ」
その女性は流血しながらも片手に担いだ木刀を下ろし、『破壊』へと向けていた。どうやら女性は『破壊』の胸に目を向けながら若干イラついている様にも見える。その女性自身の胸は、まあ貧しいものであった。同じ女性として胸の大きい『破壊』に嫉妬でもしているのだろう。
それよりも『破壊』は目の前の木刀女が何者かがこの状況で最も疑問であった。夕佳里も気になりはするが、今は自分の右目をも潰したあの木刀女だ。
「てめー……何もんだ?」
「あ?……あー、そういや『破壊』……?『深淵』が言ってたっけか。たしかー、≪理想≫の『破壊』だっけ?うわー、やべーじゃん。」
「おい」
「んぁ?」
「お前は何者だ?」
「何者だぁ?……誰が馬鹿正直に自分の正体を明かすかよ」
彼女の言い分は最もだ。
誰が敵に自分の正体を明かす者がいるだろうか。
この時、『破壊』はある予測を立てていた。
「(……『深淵』がこの世界に居ねえのはわかっている。が、『深淵』が万が一の時に何かをしている可能性が……それがあの木刀女か)」
『深淵』。
<WAO>の『深淵』といえば他の勢力の組織から最も強大な存在。対応出来るのは『破壊』と並ぶ『混沌』や『永久』、そして≪理想≫、≪粛清≫、≪悪戯≫のボス位だろう。
だが、目の前の女が……そう、『深淵』に鍛えられたと言えば納得できる実力だ。
部下の報告にもあった新たな戦力であるあの二名とは違うのはあかっている。あの木刀女は『破壊』、いや≪理想≫にとって『真序列』や『序列』よりも脅威だ。
そんな一瞬ではあるが、その『破壊』と木刀女の戦闘を離れながら傍観視していた夕佳里は軍服の懐からある物を出しながら、それを今使うべきかと躊躇していた。
そのある物とは、人皮の素材で作られた酷く暗い本。
禁忌の本。名を『ルルイエ異本』とも呼ばれている。
これは『架空を現実に』によって生み出された本。
その本の名を知るのならばわかるだろう。
何故夕佳里が躊躇してしまうのかを。
夕佳里自身もその『ルルイエ異本』を使用した事がまだ無いのだ。
だが、目の前に敵対しあっている木刀女に『破壊』を何とかしなければならない。
すると、夕佳里の頭にある人物からの念話が届いた。
(姐御、ターゲットはこっちで何とか殺害したぜ!そっちは大丈夫かよ!?)
(……正直ここから離脱したいが)
念話相手は夕佳里と同じくアニメキャラクターからこの世界に零れ落ちた存在。他にも何名かいるのだ。今では夕佳里をリーダーとして、自分達を、恋人を、妻を汚した人物達を抹殺している。だからこそ、『風刄』や今この場にいる木刀女に目をつけられ、追われているのだ。
今回はターゲットの抹殺を他のメンバーに行わせ、自分は厄介な存在を相手にしていた。もう既にやる事は終えているのでここから離脱するだけである。が、そう簡単に逃げ出せるだろうか。厄介な存在、2名は互いを敵対ししているのでここから逃げ出せる程簡単な相手ではない。だから、『ルルイエ異本』を使用するかを迷っていたのだ。
すると、『破壊』の横に黒装束の人物が現れる。
「『破壊』様、御無事で?」
「あん?『ノワール』か。無事に見えるかい?ったく、右目を潰されちまったよ」
「!……『破壊』様、これ以上の戦闘は……。ボスから御呼びです」
「……チッ、わかったよ。そこの木刀女、次合ったらこの右目のお返しをさせてもらうよ!」
そう『破壊』が言うと、予め『ノワール』という黒装束の人物が用意していた黒い煙幕を放つ魔法か何かで一瞬にして消え去ってしまった。
それと同時に夕佳里も紛れてその場を離脱するのであった。
「……あ゛~。逃げられたか。……とりあず」
木刀女……『神田刀奈』は身体の表面から幾つもの翠色のペイントが浮かび上がらせる。そのペイントは小さな多種多様なシンプルな模様だ。その中の一つのペイントが淡く発光するとそれは彼女の身体を包み込んだ。
「はぁ……。まさか『深淵』の『治療術の刻印』を使うとはなぁー。ったく、『破壊』だけじゃなく、あのお嬢さんまで逃げられたか。しゃーねー、応援を呼ぶか。今なら『樹』もいるだろ」
神田刀奈は『深淵』から保険にと与えられた『治療術の刻印』の一つを消費して頭の怪我を治療をし終える。そして木刀を背中に背負うとそのまま<WAO>へ連絡をするのであった。
ミアン「やっほ~!毎度お馴染みっ、影の女王スカアハの息子ミアンだよぉ~!」
ミアン「さて!今日は『架空を現実に』についてだよ!」
ミアン「ボク達、神々でも一部しかその能力は詳しく知らないらしいんだ!"架空を現実に"するってことは、今まで架空の存在だった何かを現実に生み出せる。架空といえば、ゲームやアニメ、漫画があげられるね!まあ、制限はありそうだけど、生み出せる分にはほぼ何でも可能じゃないかな。それは武器だけじゃなくて、もしかして生命までも生み出せるんじゃ……?うん、もうちょっと調べようかな?」
ミアン「さて、次回は!」
ミアン「地球の話がもうひとつあるみたいだね!『深淵』の弟子と軍からの応援にきた二人の話だろうね!」
ミアン「次回もお楽しみねっ、あでゅー☆」
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