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ドMの対処はどうすればいいんですか?

……どうしてこうなった。


キャラが濃ければ濃いほど、話が……。


うむぅ。


書いているというより、書かされてしまうなぁ……。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『ある日!』


『森のなか!』


『へんたい が あらわれた ▼』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



"……いや、殴りませんし噛みませんから"


「な、なにーーー!?!?」


"いや、逆にしてもらえると思っていたのか?"


「流れ的にそうだろう!!!」


"知るか!"



今か今かと待ち望むシャルロットを『金色の神九尾狐』はとりあえず断る。いや、やる意味が無いし、何より面倒だ。何故当然の如くその様なドMプレイ的な事をしてもらえると思っているシャルロットの頭の中は不思議で一杯である。


すると不思議なシャルロットは何かを察した様に目をキラキラ輝かせながら『金色の神九尾狐』へと質問攻めにでもするかの様に詰め寄る。中々勇気があるシャルロット。



「そうか、そうか!そうなのか!その尾で殴るとか脚で、噛み付きとかではなく、も~~~っと凄い事をするのだなっ!?私が想像を絶する何かを!!!」


"……え?"


「ならば、それを私が当ててやろう!……ま、まさかっ、わ、私の身体を散々屈辱し……お、犯すのだなっ!?くっ……い、いいだろう!私は屈しない、絶対に屈しないからなぁ~!!!」


"やだこの子。妄想すごぃ"


「妄想は私の特技だからなっ!」


"だから知らんわ!てか、うちの子の前でそんな下品な事言わないでもらえますかねぇ!?!?"



『金色の神九尾狐』は自身の尾を器用に使って子狐達の耳を塞いでいる。子狐達は聴こえていないのか頭の上にクエスションマークを浮かべていた。流石にこれほど突っ掛かるシャルロットに苛つきを露にする『金色の神九尾狐』であったが、何やら暖かな目でシャルロットはポンッと肩に置くように手を置く。



「その苛つきのまま、私を殴ってもいいんだぞ?」


"黙れよ、この変態がぁぁあ!!!"


「あんっ♥あぁ、そんな大した事の無い一言が、とても……とてもっ、気持ちいいっ!」


"……一発殴ったら静かになるかな?"


「っ!?な、なに!?な、殴るのか?そんな御褒美……お願いしますっ!!!」


"もうホントやだこの子……"



一応相手はモンスター?なのだが、殆ど人と対話するかの様に接するシャルロット。その様子に他の冒険者達はドキドキハラハラである。それにしてもこのシャルロット、本当に変態だ。どれほど言っても卑猥な方向へと向かってしまう。冒険者達も流石にヴィルデ達、子供達の耳を塞いでいる。まだ知るには早いだろう。


『金色の神九尾狐』はもう手遅れではないかとシャルロットを見ているが、その肝心のシャルロット自身は自分の妄想(世界)に入っている。そんなシャルロットを無視して『金色の神九尾狐』は煎餅が入った容器をヴィルデ達に渡すと子狐達に一声鳴く。それを合図に『金色の神九尾狐』達はこの場から立ち去ろうとするのだ。ヴィルデ達とエクンドゥ達は御礼を言い、冒険者達とも何ともない会話を交える。


だが、その立ち去る前にシャルロットは現実に戻ると慌てて『金色の神九尾狐』へと駆け寄った。



「なっ、何処に行く?」


"……お前には関係ないだろう"


「むっ!?な、関係ない、だと?何を言っている!?まだ殴って(御褒美を)もらっていないぞ!?」


"いや、そういうの無いから。てか、正直お前と関わりたくないからさっさと帰りたいんだけどね?"


「か……関わりたく無い、だと……?そ、そんな……はぁはぁ……ひ、酷い事を……はぁはぁ……言わなくても……」


"……ぶっちゃけ、本音は?"


「とっても気持ちいいですっ!ありがとうございますっ!!!」


"うわぁ……"



完全に引いている『金色の神九尾狐』は子狐達に『見ちゃいけません』といった感じに尾で目を隠している。もう表情もアウトなのでこうするしかない。冒険者からしてみればシャルロットのキャラは崩壊しているだろう。


さっさとこの場から立ち去ろうと身体を明後日の方向に向こうとするが、それを逃がすまいとシャルロットがもふもふな『金色の神九尾狐』の金色の身体にしがみつく。その様はまさに最愛の恋人に捨てられまいと必死に引き留めている可哀想な人物の様。


シャルロットは『金色の神九尾狐』の身体に顔を突っ込んで何やら匂いを嗅ぎながら声を荒上げて言う。



「私も連れていけ!」


"……もう君なんなの?"


「ふ、ふふふっ!貴方の様な素晴らしい存在を逃がすわけないだろうっ!」


"……いや、離れろ"



シャルロットにとって『素晴らしい存在』とは御想像にお任せするが、そんな身体にしがみつくシャルロットの右頬に向けて尾をペチンッ!と叩いた。因みに子狐達は見せない様に他の尾で目や耳を塞いでいる。



「っ!?」



右頬を叩かれた事にシャルロットは驚きつつ、その叩かれた頬を俯きながら片手で撫でる。叩かれた瞬間、いい音が出ていたので痛かったのかシャルロットは『金色の神九尾狐』から離れてしまう。


女性に対して酷い事をしているかもしれないが、これ以上訳のわからない存在と関わりたく無いのだ。余りにもしつこいのでこの対処は致し方がない。



「……叩いた、な」


"しつこいからだよ。"


「右頬を叩かれたのなら……左の頬もお願いしますっ!!!」


"ひっ!?"



もう尋常じゃない程興奮した目をしているシャルロットに一瞬怯えてしまう『金色の神九尾狐』。もし、シャルロットが男ならその目は犯罪を犯しそうな……いや、男も女も関係無い。男であれ、女であれ、そんな犯罪臭を爆発的に放っているのだ。日本ならば職務質問されるのは間違いない。


だが、相手は変態。


しかも殴ってほしい等言う相手に殴ってしまえばどうなるか。


この時、『金色の神九尾狐』は間違えた行動をしてしまう。


いや、あんな犯罪臭を放つシャルロットに左頬を突き出す様に迫ってくれれば誰もが引いてしまう。


だからこそなのだろうが、身の危険を感じた『金色の神九尾狐』は反射的にシャルロットの左頬を、叩いたのだ。



ーーーペチンッ!


「あふんっ♥」


"……あ"



思わずしまったという声を漏らしてしまう『金色の神九尾狐』。そして左頬を叩かれたシャルロットは何とも気持ち良さそうな声を発しながら左頬を手で擦り、熱い視線を『金色の神九尾狐』に送っていた。



「あぁ、もっとだ!もっとその尾で叩いて……いや、殴ってくれっ!」



もうドがつく程の変態である。


さっきから気絶させようと何度か尾で叩いているのだが、全く気絶する気配がない。むしろ叩けば叩くほど狂喜に満ちている様な気がする。


そして、流石の『金色の神九尾狐』も……。



"いやぁぁっ!?!?来ないでぇーーー!!!この人怖いっ!!!もうお家帰るぅ!!!"



もう泣いているのか叫んでいるのか、それともどちらもなのかはわからないが『金色の神九尾狐』は尾で子狐達を抱える様に巻き付けると、シャルロットから逃げる様に風の如く消え去ってしまうのであった。



「あぁっ、せめて名前を~~~」



消え去った『金色の神九尾狐』を追おうとするのだが、追跡は不可能だと理解したシャルロットは名残惜しそうな表情でその場に崩れてしまう。


そしてその後ろではまさかあのシャルロットがこれ程の変態染みた存在だという事にどう声をかけたらいいのか戸惑いながらもヴィルデ達の目と耳を塞いでいる。ヴィルデ達も何となく見聞きしない方がいいと思っているのかされるがままだ。



「……なぁ、俺、夢でも見てるのかなぁ」


「シャルロットさん……まじか」


「私……見ちゃいけないものを見ちゃった様な気がするんだけど……気のせい、よね?」



それぞれが現実逃避をしているのだが、そんな中、シャルロットは立ち上がると何やら決心した様な表情で『金色の神九尾狐』が消え去った方向へと目を向ける。



「ふふふっ、貴方の匂いは覚えたぞっ!絶対……絶対、殴って(御褒美を)もらうからなぁ~~~!!!」



心底どうでもいい叫びである。



「……さて、親御さん達も心配しているだろうし、帰ろうか」


「えぇ、そうね。私の『ティムモンスター』達にのって帰りましょう」


「さ、帰ろ帰ろ」



女性冒険者は自らの影に潜ませていた『影大狼(シャドー・ウルフ)』達にヴィルデ達を乗せると町へ帰る準備をする。他の冒険者達も自身の『ティムモンスター』に偵察をお願いしているので帰るのは問題無いだろう。SSランク冒険者『静寂の戦車』シャルロットもいるのだ。


そんな叫んでいるシャルロットを見てヴィルデは言う。



「あの女の人、何しているんですか?」


「ふるる……」


「僕、見ちゃダメだぞ」


「……少年にはまだ早いから」



暫くしてシャルロットは何事も無かったかの様に冒険者とヴィルデ達の元へ向かうのだが、帰る道中は冒険者達はどう接すればいいのか悩むのであった。


ヴィルデ達は無事に街へと戻り、親に怒られたりはしたのだが、初めての『ティムモンスター』エクンドゥ、アルス、マオ達を新たな家族として迎え入れるのであった。




~~~~~




倭国『カグヤ』の首都『キョウラク』。


その『キョウラク』の城下町にある宿で二人の従者が主の帰りを待っていた。


待っているその二人とは不知火姫希シキの従者であるシリルと葵である。


時間帯は昼前。


何故従者である二人がシキの元に居ないのかという理由なのだが、それは主であるシキが娘のアイリスとマシロと一緒に散歩に行ってしまったのだ。本来なら着いていくのが従者の使命なのだが、シキは『キョウラク』の探索を称して自由時間を設けたのだ。何時も従者として頑張ってくれている二人の為に思っての事。しかし、本日は女性陣は欠席である。


ではリゼット達女性陣は何をしているのかというと、シキの[箱庭]にある家で一日中女子会を行っているのだ。そこには女神達も含まれている。恐らく楽しく御祭り騒ぎになっているのかもしれない。


シキの妻達であるリゼット達についてはラヴィやクリム、リラ、マリンもいるので問題ない。


そろそろ集合時間になるのだが……。



「大丈夫かなぁ、御主人(マスター)


「……!御主人様の気配。そろそろ着くんじゃないかな?」



葵の言葉と同時に人通りが多く馬車が2台も通れる道から彼等二人の主が両手に娘二人の手を繋いでやってくる。


そして……。



「「っ、御主人(マスター)(御主人様)っ!?」」


「ひっぐっ……た、ただいまぁ……」



何故か涙目のシキである。


何があったのかと思ってしまうシリルと葵。


事情を聞くとどうやら変な人、変態と遭遇したらしい。


女性の冒険者でドMという……。



「とーさまっ、だいじょうぶ?」


「なでなでするのー」


「……ありがとね、二人とも」



娘に慰められている父親(シキ)。言わずもがな、父親というより母親である。しかも絶世の美人なので注目の的になるのは必然であった。



御主人(マスター)


「御主人様」


「……ん?何、二人とも」


「「次からはついていきますからね?」」


「……はぃ」



流石のシキもあの変態と出会った事で次からはシリルと葵を絶対連れていこうと決めるのであった。




ミアン「やっほ~!毎度お馴染みっ、影の女王スカアハの息子ミアンだよぉ~!」


ミアン「ねぇ、皆は何が好物かな?」


ミアン「ボクはラーメンとか、うどんとか、麺類が好きなんだぁ!あ、この話をするって事は次回がどういう話がわかっちゃうかな?」


ミアン「そう、次回はっ!」


ミアン「倭国『カグヤ』の首都『キョウラク』の城下町で色々食べるみたいだよ!いいなぁ~」


ミアン「次回もお楽しみねっ、あでゅー☆」



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


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質問(キャラクターに対しての)も受け付けています!

その他にも質問があればドンドンどうぞー!

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