金色の神九尾狐
新年あけまして、おめでとうございます!!!
今日は新年最初の投稿です!
いやぁ、皆様のおかげでこの作品はここまできました(^o^)
あ、まだ完結しませんからね?
では、今年も『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』を宜しくお願いします!
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前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!
『ヴィルデ達の初めてのモンスター!』
『よかったね!』
『そして……?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
崖の上にはヴィルデ達を見下ろす『金色の神九尾狐』はヴィルデ達からエクンドゥ達へと目を移しながらテレパシーで問う。問われるのは何故ヴィルデ達がここにいるのか。そして何故エクンドゥ達を『ティムモンスター』にしているのかだ。それを簡潔にだが、ヴィルデ達がそれを答えていく。
それを聞いていた『金色の神九尾狐』は崖の上から降りてヴィルデ達の前でで茶色く、そして何ともいい香りのするお菓子らしきものを食べながら聞いていた。
バリバリ……。
"ふ~ん……。なるほど、なんで君達がここにいるのかは理解したよ……"
ボリボリ……。
"……全く、いきなり居なくなるから心配したんだよ?"
ガリッ……ボリボリ……。
「ふるる!」
「ぷるん!」
「ほよっ!」
"……まあ、君達が選んだ道だ。それに彼等の『ティムモンスター』になるということは、わかっているんだろ?なら、別に止めるつもりはないさ"
ボリボリ……バリバリ……。
先程緊張感があった雰囲気であったが、『金色の神九尾狐』がお菓子?を食べてからは何やら穏やかな空間となっている。この会話からわかると思うが『金色の神九尾狐』とエクンドゥ達は面識があるようだ。
バリバリ……。
"……で、君達が彼等の"
「はっ、はい!ヴィルデっていいます!」
「ソルフ、です!」
「アービーやで……です」
"……そう、エクンドゥとアルス、マオっていう名前を貰ったんだね。一応聞くけど……本当にいいんだね?"
『金色の神九尾狐』が投げ掛ける問いはエクンドゥ・アルス・マオを本当に『ティムモンスター』にするかどうかの事だ。エクンドゥ達は『原点』だということを附せているが、特別なモンスター。彼等も『金色の神九尾狐』と面識、関係があるエクンドゥ達とのやり取りをしていることから大体は予想はつくだろう。
その『金色の神九尾狐』の問いにヴィルデ達は自信を持って答える。
「「「はいっ!」」」
"……そうか。なら、反対しないさ。彼等を……よろしく頼むよ"
ーーーバリバリ……ボリボリ……。
『金色の神九尾狐』は反対はせず、エクンドゥ達を『ティム』した事を異議を唱えなかった。むしろ、エクンドゥ達が選んだ道を祝福している様だ。
それには喜んでいるヴィルデ達であったが、それよりも気になってしまうのは『金色の神九尾狐』がバリバリボリボリと食べている茶色いお菓子?だ。堅そうではあるが非常に美味しそうである。だが、それに触れていいか迷っていると新たな存在が『金色の神九尾狐』の横へとひょっこり現れる。
二体現れたのだがどちらも『金色の神九尾狐』より一回り小さいが同じく九つの尾を持つ存在。
一体は竜の様な鱗を首や脚等があるが、竜というより狐よりである。鱗を覗けば『金色の神九尾狐』とよく似ているだろう。もし種族をつけるとしたら『竜狐』だろうか。
もう一体は一体は雪の様な純白な色でても幼そうな、そして愛らしい狐。何処か神聖的なオーラも放っているので『天狐』と呼ぶのがしっくりくる。それに白色なので昔の人が見れば神の様にも崇めていたかもしれない。
"とーさまっ、かえったよ~。あ~せんべいたべてる~"
"なの~っ。なの?パパ、このひとたちは?"
テレパシーから読み取るにどうやらこの二匹の子狐は『金色の神九尾狐』の子の様である。それよりも驚きがその子狐は『金色の神九尾狐』を『とーさま』、『パパ』と呼ぶからに父親だということだ。正直、ヴィルデ達三人は外見からして母親だと思っていた。が、よく考えてみれば女性の様な声質だが男の様な口調からしてそうだと納得する。
それに『金色の神九尾狐』が先程からバリバリボリボリ食べているのは『せんべい』というものらしい。まあ、海苔付き醤油煎餅である。しかも堅めのだ。歯応えがありそうで煎餅好きにはたまらないだろう。
"あぁ、お帰り。二人も食べるか?"
"うんっ!"
"なのっ!"
子狐達は『金色の神九尾狐』の元にピッタリと身体をつけると置いてある器にある山程の醤油煎餅を一枚口に加えると座って器用に前足を使ってバリバリボリボリと食していく。流石は、というところか。歯や顎が強そうである。
すると『金色の神九尾狐』は煎餅を食べながらまたポカンとしているヴィルデ達へと声を掛ける。いや、エクンドゥ達含めてだ。
"……煎餅、食べるかい?"
という事で戸惑いはしたがヴィルデ達は『金色の神九尾狐』から煎餅を一枚ずつ貰う事となった。エクンドゥ達は全然気にする事なく煎餅をモリモリと食べている。やはり姿からわかるだろうがバリバリボリボリとはいかないようだ。
ヴィルデは少し戸惑いつつ、その煎餅を一かじりする。
ーーーパリッ。
「……んっぐ。……堅いけど、美味しい」
ヴィルデが一口食べての反応に続いてソルフとアービーも煎餅を食べる。
ーーーパリッ。
「……あ、ほんとだ。美味しい」
ーーーバリっ、ボリボリ……。
「なんやこれ、中々癖になるわぁ~……」
煎餅を食べながらヴィルデ達は『金色の神九尾狐』のその子狐達と共に浅く、そして他愛ない話をしていく。ヴィルデ達も最初は緊張していたが、話していく内にそれは解かれた様だ。
すると『金色の神九尾狐』は何を思ったのか目線をある場所へと目を向けたのだ。その目は全てを見透かされている様なもので、ヴィルデ達はその方向に何かがいると察する。
ーーーバリバリ……ボリッ。
"……で、さっきから俺達を見ているけど……そろそろ出てきたらどうだい?"
「「「!?」」」
『金色の神九尾狐』の言葉にヴィルデ達は緊張が高まる。まさか自分達を見ている存在がいるとは。
子狐達とエクンドゥ達は呑気ではあるが煎餅をバリボリと気にせずに食べながら同じ方向を見ている。恐らく彼等からしてそれほど大した相手ではないからだろう。
するとその茂みに隠れていた者達が現れる。
人数は四人。
男性二人に女性二人。服装やら見てみるに冒険者だという事が大体は察するだろう。
『金色の神九尾狐』は彼等冒険者四人に問う。
"何の様だ?"
「俺達は、わかると思うが冒険者だ。隠れていた事はすまない。対話が出来るモンスターは珍しくてな。……あぁ、別に貴方達に何かしようとするつもりはないさ」
"ほぅ。……そうか、この子達か?"
「あぁ。親御さんに頼まれてね。何でもこの森に入ったと目撃があったからね」
どうやら冒険者達はヴィルデ達を捜索しにここまできた様だ。発見したのはいいが、『金色の神九尾狐』とその子狐二体がヴィルデ達と対話していたので迂闊にな出られなかったらしい。まあそれよりもテレパシーで対話をするモンスターは居ない訳ではないが彼等にとってみれば珍しい様だ。
その話を聞いて『金色の神九尾狐』はジト目でヴィルデ達を見ながら軽くだが叱る。
"……君達の事情はわからなくもないけど、親を困らせるのはあまりいいことじゃないよ"
「は、はい……」
「「ご、ごめんなさい……」」
『金色の神九尾狐』自身も子狐二体の親なので彼等の親の今の気持ちはよくわかる。まあ、子狐達は無理な事などはしないが、もしヴィルデ達の親の立場ならば絶対に心配するだろう。
とりあえず、冒険者達はヴィルデ達の無事を確認できたのでよしとしよう。
だが、ここからが問題であった。
その問題とは一人の女性冒険者である。
「あぁ……素晴らしい……っ」
"?"
『金色の神九尾狐』の前にその女性冒険者が寄ってくる。
歩く度に揺らめく長い黒灰色の髪。その前髪は右目が隠れる様な髪型となっている。キリッとした紫色の瞳は『金色の神九尾狐』を射るように写し出していた。しっかりと上下の服は露出無しで、動きやすい様になのかズボンはベルトの様な物でぴっちりと閉められている。着るには大きくブカブカなコートを上に着ており裾はボロボロ。
見た目から20歳前後で若い女性なのだが、雰囲気から熟練の冒険者だと思うだろう。武器はモンスターの固く強固な鱗や鎧ごと切断できそうな重量感のある『ファルシオン』と『ロングソード』。防具に関してはコートの中に着ている上下の服上にサポーターの様なアーマーを着用されている。
しかし、何故だろうか。
『金色の神九尾狐』を見ながら何から興奮しているようにも見えるのだ。
"……何だ?"
「あぁ、あぁ……と、突然だが、頼みがある!!!」
"……へ?"
「しゃ、シャルロットさん……?」
その女性冒険者の名前を『シャルロット』というらしい。そのシャルロットの発言に『金色の神九尾狐』だけでなく、同じく同行していた冒険者三人も困惑気味である。シャルロットは何やら……尋常じゃない程『はぁはぁ』と特に動いた訳もなく荒い息遣い。しかも目も……可笑しい。子狐達だけでなくヴィルデ達やエクンドゥ達も何だ何だと注目している。
そしてシャルロットは大きく深呼吸したと思うと、目をクワッ!を見開き、『金色の神九尾狐』へと頼みごとを言い放つ。
「私を、殴ってくれ!!!」
"……は?"
""?""
「「「?」」」
「「「!?!?」」」
顔を真っ赤にさせながら恥ずかしがってはいるが、そんなカミングアウト的な事を発言した事に快感を味わう様に言い切ったシャルロット。その発言に全員がどうすればよいかわからない。
「シャルロットさん……?一体どうし……」
「勿論その美しい尾で頼む!!!い、いや、その脚でも、噛み付いてくれても構わない!!!そ、それが嫌なら……ば、罵声でも……ど、どれも気持ち良さそうだぁ……っ」
「あ、あれが、SSランク冒険者『静寂の戦車』シャルロット、なのですか?」
「い、いや。噂では無口で静かな人だと……」
SSランク冒険者『静寂の戦車』シャルロット。
彼等が言うにはたまたま子供達の捜索の為に組んだだけで彼女の事は親しくはないようだ。SSランク冒険者なので冒険者ギルドの中でも有名であるらしい。拠点は冒険者ギルド総本部で数々の依頼をソロ、又は『クラン』内でパーティーを組んで行っている。
『クラン』とは冒険者達が集って一つの組織みたいなものだ。因みにシャルロットは『クラン』の中でも大規模、いやこの国で『七大クラン』に所属しているということだ。
だが、そんな事より『金色の神九尾狐』は未だに『はぁはぁ』と荒い息遣いをしながら今か今かと待ち望むシャルロットを見ながら思った。
"(……かなりの変態じゃねぇか)"
ミアン「新年明けておめでとう!毎度お馴染みっ、影の女王スカアハの息子ミアンだよぉ~!」
ミアン「今年はどんな年になるのかな?」
ミアン「皆は何か抱負とか何かある?例えば叶えたい夢とか……え、ボク?そうだねぇ~……」
ミアン「ねぇ、作者さん!ボクの物語を書いて欲しいんだ!ていうか、書いてよ!ボクも活躍したい~!え、今は我慢しろって?ソンナ~」
ミアン「うぐっ……。ぼ、ボクは諦めないからネッ!……さて、次回は!」
ミアン「何か凄いキャラが出てきたねー。いや、ちょっと引くカナー。ま、ひとそれぞれかな?」
ミアン「次回もお楽しみねっ、あでゅー☆」
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