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畏怖する者達

いやぁ、200話越えました!


これだけ続いているのも読者の皆様のおかげです!


これからもよろしくお願いします!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!


『アイリスー狐耳、尻尾!』


『イア、\(^o^)/』


原点(オリジン)!?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ




『七天魔皇』の中で最強とされる『覇王』こと『金剛』は空を飛行挺から見える空を見上げながら酒を呑んでいた。既に日は落ちており、空には散りばめられたそれぞれの輝きを発する星達に少し欠けた月。


すると『金剛』の元に幹部の一人、シルファが現れる。



「……どうしたぁ?」


「頭よ、よかったのかのぅ?あの者達を野放しにしていても」


「ああ、構わねぇさぁ。……心配かぁ?」


「……そうじゃ。確かにユキとやらは悪そうとは思えんかった。じゃが……『勇者』達がの。どうしても心配なのじゃよ」


「まあそうだろうなぁ。だがよぉ、そんな事考えても仕方がねぇだろぉ。もし馬鹿な事をやりゃぁ、俺がぁ許さねぇさぁ」



そう言いながら手荷物酒墫を片手で持ってそのまま口へと流し込む。念の為にユキと共にいた朝比奈という『勇者』には警告はしておいた。



「まっ、俺はぁユキって野郎と一度"ガチ"で喧嘩したかったんだけどなぁ?」


「それは止めてほしいのじゃ!!!というか、喧嘩というより戦争になるぞっ!他の幹部等も言っていたが、頭とユキとやらが戦えばヤバい事になるのじゃぞっ!?!?」


「ってもなぁ?あいつと戦いたいのは俺だけじゃねぇさぁ。なぁ、『金剛杵(ヴァジュラ)』ぁ?」



そう言い放った瞬間、『金剛』の身体から眩い閃光と雷鳴を解き放った何かが現れる。それは雷を放出し、この世にいる決して人には届かない高い場所にいる存在をも落としてしまいそうな存在感を放つ五鈷杵。その名を知る者であるならばその武器の恐ろしさはある程度はわかるだろう。



「っ!?」



その『金剛杵(ヴァジュラ)』を間近で目撃したシルファは思わず息を飲んでしまう。今一瞬でも気を抜いてしまえば意識を持っていかれそうだ。もし、邪な心でその『金剛杵(ヴァジュラ)』を少しでも触れてしまえば消し炭にされてしまいそうだ。それが神であろうと、どんなに特別な力を有していたとしても関係ない。



「にしてもなぁ、隠れてコソコソと視られるのもいいもんじゃねぇよなぁ~」


「……?頭よ、それはどういう意味なのじゃ?」


「あん?わからなかったのかぁ?あん時なぁ、誰……まあ、同じ『七天魔皇』の誰かの部下だな。そいつがあん時のやりとりやら戦いやら視ていたんだよ。」


「何とっ!?」


「まあ、別に視られても困る事なんて無いんだがなぁ?」



まさかあの時に誰かに視られていたとは思いもよらなかっただろう。シルファはその事実に思わず声を詰まらせてしまった。『金剛』にとってはどうでもいい。敵対するなら話は別なのだが。



「だけどよぉ……こりゃぁ、荒れるぜぇ?俺が言うのも何だがなぁ、一瞬とはいえこの『金剛』と渡り合ったぁ。それを他の『七天魔皇』(あいつら)はどう思う?警戒するか、仲間に率入れようとするか、だろぉ?そりやぁ、面白そうじゃねぇかぁ?」


「頭……。あのユキとやらが頭と渡り合えるのはわかっておる。じゃがなぁ、そこまでしてユキと戦いたいのかのぅ?」



そこまでユキに執着する『金剛』にシルファは不思議に思っていた。シルファが知る『金剛』は仲間を大切にする親の様な存在だ。しかし、戦いとなればどんな相手でも拳を振るうだけで大抵の敵は欠片を残さずに散っていく。その時の『金剛』は自分の全力を出せる相手など存在しなかったのだ。だからこそ、自分と渡り合えるだろうシキを執着するのだろう。しかし、シルファはそれだけではないと勘ではあるがそう思ったのだ。


すると『金剛』は一口酒を呑むと何処か懐かしそうな、過去を思い浮かべながら口角をつり上げる。



「……疼くんだよ」


「ぬ?」



そう言うと『金剛』は身体にある二つの深い傷を指差す。


一つは右肩から左脇腹にかけて厚く大きな刀に斬られた様な古びた傷。もう一つはそ左腕から左の胸部と左側の頸側の範囲に広がる焼痕。


その二つの傷が最も目立つものであり、初めて『金剛』と出会った時には既にあったものだ。シルファはその傷跡については何も知らない。



「その傷が、どうかしたのかの?」


「あぁ。この斬られた傷はなぁ……。あの赤い奴がいただろぉ?そいつの主にやられたのさぁ。そして、この焼痕は……あの白い女男にな」


「っ!?そ、そいつとユキとやらに関係があるのか!?」


「あぁ。あの『変形武器(武器)』、そしてあのスライム。間違いねぇさぁ。あいつ……いや、ユキは……『白炎帝』、『天空之覇帝』の身内だ」



その時の『金剛』は心底楽しそうな表情を浮かべていた。かつて敵同士であった『白炎帝』と『天空之覇帝』との鳥肌が立つ程、心身共に生きていると実感する激戦を思い出していたのだ。


ユキが持っていた『変形武器(トランス・ウエポン)』と付き添っていた『天空之覇帝』を主とするラヴィで『金剛』は理解したのだろう。だが、ただの身内だけなら別に興味を持っていなかった。しかし、ユキという存在は『白炎帝』や『天空之覇帝』等の絶対強者と同じ気配を放っていたのだ。それを証明するかの様に一瞬だが渡り合えた。それが『金剛』にとって人生の中で楽しみの一つになったのは間違いないだろう。





~~~~




「それは真か?」



ある王座に座る存在、ミュランは目の前に跪く翼を生やし、鳥の足を持つ少女『翼鳥人(ハーピー)』が報告する。その『翼鳥人(ハーピー)』は中学生位にしか見えないが歴とした成人した女性だ。そうではあるのだが、その『翼鳥人(ハーピー)』はまるで暗がりを怖がる少女の様に困惑し恐怖の面持ちでミュランに言う。



「間違いありません。あの『覇王』が放つ一撃を迎え撃っていました。その瞬間……その、」


「空間が割れた、と?」


「……はい」



何とも信じがたい内容であった。


まさかあの『七天魔皇』最強とされる『覇王』と一瞬とはいえやり合った存在がいるとは。ミュランは同じ『七天魔皇』なので『覇王』の恐ろしさは知っている。その時は敵対していなかったのでミュラン側には被害は無かった。が、同じ『七天魔皇』である何人かは『覇王』と敵対し組織を壊滅させられた事や仲間もろとも葬られたのだ。今は『七天魔皇』と言われているがミュランからすれば少し前までは『七』ではなくもう少し多かった。しかし、今無きその者達は好き勝手な残虐無道を行った者達が殆どで最終的には自分が最強だと『金剛』に敵対、戦争を起し返り討ちにされてしまったのだ。そんな『金剛』と同等の力を有しているであろう存在が現れたとなってはミュランだけでなく他の『七天魔皇』も黙ってはいない。しかし、それが事実であるならば下手な動きも出来ないだろう。



「『ユキ』、か。まさか、あの『覇王』と真っ正面に戦える存在が現れるとは……。」


「王よ、それが事実であるなら……」


「わかっています。だからといって、私達の目的は変わらないし止めるつもりは毛頭ない。ですが……あまり目立った動きは出来ませんね。慎重にしなければ……」



ミュランは焦った様子等微塵も感じられない。だが、『覇王』だけでなく『ユキ』という謎の存在を最も警戒するのは必然である。この場にいる『十の騎士』達はこの組織の中でも最も強者であり、王であるミュランに忠誠を誓っている存在。しかし、今『覇王』とぶつかる事はしたくない。せめて、あの『伝説のモンスター』2体を我が手中に入れるまでは。



「……『ユキ』という存在をこちらに引き入れるのは……可能性として低いでしょうね。報告によると『カグヤ』に向かう船に乗っていた……。リフィーラ、貴女は『カグヤ』に向い『ユキ』の情報を集めなさい。何か発見次第、報告を」


「ちょっと待ってくれ、は……王よ。その『ユキ』の情報収集ならオレもっ!」



そう候補を挙げたのは第三騎士の王ミュランの娘でもあるエマ。エマはそう言うのだが、王ミュランは何を言っているのかと眉をひそませてしまう。しかし、エマは剣と体術だけでなく気配を隠すのも一流である。その『ユキ』に関する情報収集ならエマでも問題ないだろう。



「何を……。いえ、そうですね……。わかりました、エマ。リフィーラと共に『カグヤ』で情報情報を。」


「「はっ!」」



そして『カグヤ』の物語が動き出す。


何時しか、その物語が新たな伝説や神話になる事をこの時は誰も知るよしもない。






ミアン「やっほ~!毎度お馴染みっ、影の女王スカアハの息子ミアンだよぉ~!」


ミアン「おひさーだよね!それにしてもいよいよ明日は12月だよ!」


ミアン「そう考えるともう今年も終わりに近づいてるよね……」


ミアン「みんなも体調気を付けてね!」


ミアン「さて、次回予告だよ!」


ミアン「次回、『⭐魂を宿ってしまった存在』、だよ!どうやら地球の話みたい!魂を宿ってしまったって……どういうことだろ?」


ミアン「次回もお楽しみねっ、あでゅー☆」



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