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原点(オリジン)

今更ですが、総合PV200万越えました!


皆様、本当にありがとうございます‼


これからも『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』を宜しくお願いしますm(__)m



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!


『シキー( ´ ▽ ` )ノ』


『リゼットーヾ( ・∀・)ノ』


『(*^3(*^o^*)』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



「んっくっく……ぷはぁ~!!!っと、リヴァちゃん、それは生物学的にアイリスちゃんはシキ君の子供になったってことかぃ?」


「そういうことだし。あと、リヴァよりもイアの方がいいしっ!」


「アヒャヒャヒャ!まー、細かいことはいーじゃんか。なるほどねー、だから、シキ君みたいな狐耳と尻尾が生えたのか~。うんっ、ナットクナットク!」


「いや、ごめんなさい。全然わからないんですけど」



イアの言葉に酒を呑みながらエイレイテュイア……エイレは理解したらしい。だが、シキ達といえば正直全くわからない。するとリゼットはアイリスがシキとイアの実の娘になったことを特に気にする事なく言う。



「別にアイリスが実の娘であろうとなかろうと関係ねぇよ。アイリスもだけじゃねぇ、マシロも俺達の娘だ」


「俺達……それってさ。私も含まれて……る?」


「あ?当たり前だろうが。何言ってんだよ、お前は」


「……ふふっ。そっかぁー。うん、私もアイリスの母親が貴女達でよかった。正直、母親としてあんまりしてあげられないから……拒絶されるかと思ったし」



リゼットの言葉に少し涙声でいうイアは嬉しそうな表情をしていた。リゼットだけでなくアルトレアやスミリアとの関係は良好である。しかし、イア自身それほどこの場にいる事は少ないのだ。前の様な事もあり、本体と離れるのに心配があるのだろう。内心、アイリスと触れ合う事自体も少ない。だからこそ、母親らしくすることもできないから自分は母親として失格だとも思っていたのだ。それはじぶんじしんだけでなく、リゼット達も少なくとも思っているのではないかと思っていた。しかし、リゼットの言葉を聞いたイアは本当に安心したのだ。



「そんな事はないよっ!イアさんはボク達と同じお母さんなんだからっ。」


「心配し過ぎですね。ほら、アイリスだって貴女と会うことを楽しみにしているんですよ」


「……うんっ!」



妻達が仲良くしている様子を見てシキは思う。


彼女達と出会えてよかった、彼女達の夫になってよかった、と。


そんな中、リゼットは先程のイアの話は正直どうでもいいと思っていたが何故生物学的にアイリスがシキの実の娘になったのか聞いておいた方がいいと考える。



「イア、さっきの話だけどよ。何でアイリスにいきなり耳と尻尾が生えたんだ?」


「ん、えっとさ。シキちゃんは覚えてる?アイリスが生れた時の事を」


「あぁ。ちゃんと覚えてるよ。あの時はびっくりしたよ……」



シキはアイリスと初めて出会った事を思い出す。まだそれほど長い年月は経ってはいないものの、あの時が随分前の様に思える。



「あの時のアイリスは、私の半身だったんだ。本来なら不安定な状態だったんだけど……シキちゃんが触れた……ううん、無意識にシキちゃんの魔力を吸収して誕生したんだよ。それでも完全に近くも不完全な状態。でも、娘として接してくれた影響でアイリスはシキちゃんの力を受け入れて今完全体になったって事なんだ。その証拠に、狐の獣人に似てるでしょ?多分力もある程度も受け継いでいるかもしれない」



要は、アイリスは前まで卵の状態だったのだ。しかし、卵だけでは一つの命は確立しない。それを繋いだのがシキなのだ。しかし、それは代用であり、限界もある。しかし、シキはマシロと同じくらいにアイリスも愛情を注いだ事によってシキが無意識に放つ魔力等を受け入れて代用ではなく、一つの生命として確立したのだ。だからこそ、イアとシキの娘ということになる。



「なるほど……。ということは、アイリスは『龍人族(ドラグニル)』であり、『狐の獣人(ビースト)』でもある、ってことか?」


「うん。体調を崩したのも身体があるべき姿に変化したからだと思うし」


「中々おもしろいねぇ~……ひっぐっ」



イアとエイレが言うにはアイリスの種族は『龍人族(ドラグニル)』と狐の『獣人(ビースト)』に『人族(ヒューマン)』ではあるが、圧倒的に『龍人族(ドラグニル)』と狐の『獣人(ビースト)』が濃いのだ。逆に『人族(ヒューマン)』はかなり薄い。


イアは結界を解くと、結界の外で待っていたアイリスとマシロが飛び出し来た。結界を張る前にアイリスの頭へと移動していたラヴィはほのぼのとゆったりと寛いでいる。



「とーさま!かーさま!」


「なのー!」



飛び出したアイリスとマシロは元気そうにシキ達へと駆け寄るとそのまま嬉しそうに抱き付く。そして二人はそのままイアに向かっても抱き付いたのだ。



「っ!」


「かーさまっ」


「なのっ」



思わず涙を溢しそうになるが、堪えてアイリスとマシロを抱き締める。アイリスは実の娘だが、今ではマシロも自分の娘。生物学的とかそういうのはどうでもいい。ただ、この二人の娘を確かにそこにいるのを確かめる様に抱き締めるのだ。


そんな時、いい感じな雰囲気だったのだが扉がノックされる。それは単なるノックというより少し焦っている様な、怒っている様な早さのノックである。


扉から現れたのは秘書らしい御団子ヘアーの眼鏡女神ヒュギエイア。



「シキさん!!!帰ってますよねっ!!!」


「あ、はい。え、どうしたんです、ヒュギエイア様?」


「ヒューちゃん、起こってるぅっ。ひっぐっ」


「どうしたもこうしたもありませんよっ!これ(・・)、どういうことですか!?!?」



そうぷりぷりと怒っている女神ヒュギエイアの腕にある三つの存在を見せるように突き出したのだ。


それは弾力性のある赤と青と緑のスライムの様な存在。しかし、そのスライム達は犬耳や鰭、あるだけの様なちっちゃな翼が生えている。スライムの様ではあるが透き通った潤いがありスライムとはまた違った存在なのは何となくわかるだろう。加えてそのスライム擬き?には目と口があるのだが、一言で表すならシンプルな絵文字の様な感じである。なので彼等の表情がよくわかるのだ。



「ふるふるっ」


「ぷるるっ」


「ぽよよんっ」



この様に鳴き声的な声を発しながら女神ヒュギエイアの腕の中でわいわいと騒いでいる。マスコットキャラにもなりそうな愛らしくもあるので害ある存在とは思えない。実際にそうなのだが。しかし、女神ヒュギエイアはどうやらこのスライム擬きが問題らしい。



「この子達は……」


「『ぽよん』じゃねぇか」


「珍しいですね」


「人見知りで私達以外には目の前に現さないのですが……流石は女神でしょうか」


「『ぽよん』……可愛いし!」


「わぁ~、どうしたの『ぽよん』さん?」


「楽しそうなのっ」



シキ達はそのスライム擬きを『ぽよん』と称して呼んでいる。イアは初めて見たようだがその見た目が可愛らしく目をキラキラ輝かせていた。理由は身体をぽよんと弾ませて身体を動かしているからだ。


すると女神ヒュギエイアは恐らくその『ぽよん』の正体を知るであろうラヴィへとキッと睨み付ける様に見る。だが、ラヴィも頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。どうやらラヴィも知らないらしい。宛が外れた女神ヒュギエイアははぁ、と溜め息をついていた。


すると酒を呑んでいた女神エイレイテュイアは一度口から酒を離すと女神ヒュギエイアが抱えている『ぽよん』達へと目線を移す。



「ひっぐ……。いやぁ、久々に見たね、『原点(オリジン)』。」


「『原点(オリジン)』?」


「そう、『原点(オリジン)』。生きた物質やらあらゆる名高い武器達の祖とも呼ばれているのさ。ほら、聖剣とか魔剣とか。そんな武器達は元々『原点(オリジン)』ってこと。まあ、武器というよりも可愛らしいモンスターなんだけどね。にしても、三体もいるなんてねぇ」


「エイレイテュイア!この子達だけではありませんよっ!他にも何十体かはいましたからね!?逃げちゃいましたけどっ」


「へぇ……。え、まじ?」



シキの[箱庭]に住まう『ぽよん』……ではなく、『原点(オリジン)』は女神ヒュギエイアが言う通り役数十体存在しているのだ。しかし彼等は臆病なのかシキ達位にしか目の前に現れない。他の動物とも希に遊んでいるが普段は森奥でひっそり穏やかに暮らしている。だが『原点(オリジン)』の正体を知れば何故ヒュギエイアが怒っているのかは大体は予想はつくだろうか。



「シキさん、この子達は何時から?」


「う~ん……。確かお爺ちゃんから『世界樹(ユグドラシル)』を貰って[箱庭]に植えてから暫くして……かな?いきなりパッて生まれたんだよ(そう言えばお爺ちゃんの[箱庭]にもいたよな……)」


「……はぁ。まあいいでしょう。『原点(オリジン)』とは神々にとっても珍しい存在なのです。女神ヘスティア様に報告させてもらいますよ?」


「え?『ぽよん』、じゃなかった、『原点(オリジン)』の事はヘスティア様には言っている筈なんだけど……それに後で話しとくって……あれ、聞いてない?」


「……ヘスティア様ぁぁぁぁぁあ!?!?」


「アヒャヒャヒャっ!ヘスティア様、絶対に言うの忘れてるって」



女神ヒュギエイアは叫びながら引きこもり女神ことヘスティアがいる部屋へとダッシュで直行する。その後ろ姿を何故か馬鹿みたいに派手に笑うエイレイテュイア。それを苦笑いしながら眺めているシキ達であった。


すると、両袖をアイリスとマシロが引っ張る。



「ん、どうした?」


「とーさま。『ぽよん』さんがなにかいってるよ?」


「なのなのっ」



ヒュギエイアの腕から見事脱出した三体の『原点(オリジン)』はシキの前でぽよんぽよんと何かを訴える様に身体をぽよん弾ませていたのだ。アイリスとマシロが言う通り何かを伝えようとしている。なのでシキは狐の『獣人』になると彼等に向けて耳を傾けた。



「ふるるっ!ふるふるんっ」


「ぷるぷるっ、ぷるるんっ!」


「ぽよっ、ぽよんっ!」


「……え、外に出たいって?いきなり何を言い出すんだ、君達は」



まさかの三体の『原点(オリジン)』は外の世界へと行きたい様だ。しかし、それは単なる気紛れ等ではなさそうである。シキも外の世界が決して安全な場所では無い事は話しているのでその事はわかっているのだろう。それでもその三体の『原点(オリジン)』は曲げる事なくその訴えをシキに伝えるのであった。







今日もミアンはお休みです。


すみません。


因みにですが、ヒュギエイアの腕の中にいる『原点(オリジン)』達の表情はこんな感じです。


( ̄▽ ̄)(≧∀≦)(´▽`)



訴えかけてる時、


(´・ω・`)(・◇・)(>_<)


こんな感じです。



次回は「畏怖する者達」。



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質問(キャラクターに対しての)も受け付けています!

その他にも質問があればドンドンどうぞー!

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