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帰宅

遅くなってすみません!


あ、実は昨日、Fate/apocryphaの一番くじやったら……A賞当たったんですよ!


ルーラー、フィギュア。


……当たったのは嬉しいけど、何処に置こうかな?( ̄~ ̄;)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!


『朝比奈……\(◎o◎)/スゴイ……』


『ユキι(`ロ´)ノ=○☆○=(  ̄▽ ̄ ) 金剛』


『朝比奈……( ノД`)…』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



『金剛』の件、『勇者』ユウヘイ・ウラサキの事について朝比奈を含めた他の『勇者』と王女達に『シャドー』の姿で話終えた後、『シャドー』……いや、シキは[箱庭]へと戻ってきていた。


[箱庭]の中心部に存在する『世界樹(ユグドラシル)』の近くに建つ家まで全速力で駆けていく。その草木を抜けていく中で[箱庭]に住まう動物達は驚きシキの後ろ姿を眺めていた。動物達にとってあれだけ急いだ表情を見たのは珍しいからこそ、どうしたのだろうかと疑問に思っているだろう。


そんな事を気付かずにシキは頭にスライム姿のラヴィを乗せたまま、ようやく家へと到着する。シキは玄関先へと向かうとそのまま少し大きな扉を開けた。



「ただいまっ」


「帰ったゾッ!」


「おぅ、お帰り!」



慌てながらシキを出迎えたのは中性的な和風の服を着たリゼットだ。口調は男っぽくはあるものの、夫であるシキが帰宅したのを嬉しそうな表情をしている。一方のシキといえば、そのままリゼットを優しく抱き付くとその妻の頬へと軽く口付けをしたのだ。リゼットは口付けの瞬間、黙って目を閉じて受け入れる。中々恥ずかしい事をやっているのだが、これがシキ家なのだ。


リゼットは絹の様な柔らかではあるが、しっかりとしたシキの金髪を優しく鋤きながらそのまま頬を撫でる。



「何かあったのか?」


「……ぅん。ちょっと問題があったんだ……後で話すよ。それよりリゼ、アイリスはどうなんだ?」


「……あぁ、今二階にいるぞ。とりあえず来てくれ」


「わかった」



アイリスについえ聞いてみるとリゼットは何ともいえない表情をしている。


実は今朝からアイリスの体調があまりよろしくないのだ。朝の散歩は問題なかったのだが、朝食時は殆ど口にしていなかった。シキはそれに気付いて安静にベッドで寝かして家族総出で看病をする。シキ家だけでなく、一室で引き込もっていた女神ヘスティアと他の女神達もアイリスの看病を手伝ってくれた。しかし、そんな中、空海挺に異変が起こった為にシキは『シャドー』として、『ユキ』として出向いていたということだったのだ。直ぐ戻れるとは思っていたものの、『金剛』の事、『勇者』ユウヘイ・ウラサキが仕出かした事等の話も出てしまったのでそう簡単には帰られなかった。最後の決めてはその『勇者』ユウヘイ・ウラサキの事を他の『勇者』達に『シャドー』の姿で話したのだが、中々信じては貰えなかったのだ。最終的には、その証拠である『勇者』ユウヘイ・ウラサキの学生証等が入っている財布を渡し、濃厚な殺気を放ちながら言う。これは事実な事である。では、何故事実と言い切れるか?


それは、被害者である彼女達の記憶を覗いたのだ。おぞましく、まさしく地獄の……。それを『勇者』達に観せると殆どが黙ったが、天海と光城の二人は『シャドー』が観せたものは偽物だ、自分達を陥れようとしていると言い出したのでもう面倒になった。だが、聞くによるとイーリスト王国第二王女レイニアからもある不可解な出来事がイーリスト国に伝わっていたらしい。ある日、イーリストから離れた小さな村が壊滅していたという。加えてその前日に奴隷商人と護衛をしていた冒険者達が酷い有り様で亡くなっていた事を。


流石の天海と光城の二人もその話を聞くと黙っていた。これ以上下手な事を言わない方が懸命だろう。


そんな事があって、帰宅するのが遅くなってしまったのだ。さっさと『シャドー』の姿のままでずらかろうとしたのだが、何故か王女達や朝比奈達、そして艦長達が何やら声がしていた。シキはそんな事構わずにそのままずらかった後、ここ[箱庭]へと戻ったのだ。


シキはリゼットの後に着いていきながら、二階にあるアイリスの部屋の前へと到着する。そしてリゼットはその部屋の扉を開けて入ると、続いてシキも不安そうな表情で部屋へと入った。



「アイリス、大丈……ぶ?」


「あっ、とーさまっ!」


「おーぉ?アイリスとマシロのとーちゃん帰ってきたな!アヒャヒャヒャっ」



ベッドの上には元気そうなアイリスの姿があった。そして一緒に付き添うようにマシロもいる。その逆側にはアルトレアとスミリア。そして盛大に酒で酔っぱらっている女神エイレイテュイアの姿もあったのだ。女神エイレイテュイアは胡座をかきながら椅子に座っているのだが、女神としては中々駄目な雰囲気を醸し出している。本当に女神なのだろうか。ただの酒飲みにしか見えない。客観的に見てみれば馬鹿丸出しにも見えるだろう。美人なのに勿体無い。


シキは女神エイレイテュイアに一言言う流れになりそうであったが、今のアイリスの姿を見て驚きを隠せなかった。


普段と同じマシロとお揃いの白のワンピースを着ており、首と二の腕、太股には水色の綺麗な鱗が細かにある。これだけなら別に変わった事は無いのだが、ここからである。


アイリスの頭部から金色がかった狐耳に、後ろには同じく金色がかった一本の狐の尾が生えていたのだ。それは決して作り物でも何でもなく、ピコピコと狐耳が反応しゆらゆらと狐の尾を揺らしていたのだ。



「え……どゆこと?」


「余に聞かれても分からぬぞ、弟よ」



シキだけでなく、頭によっているラヴィもアイリスに何が起こっているのは全くわかっていない。まあ、今来たばかりなので無理もないだろう。



「ボク達もよくわからないんですけど……」


「いつの間にか生えていたのだ」



アルトレアとスミリアもよくわかっていないらしい。気付いた時には狐耳と尻尾が生えていたということだ。それは病気とかではないらしく、見ての通りアイリスの様子は問題無いようだ。すると酔払い女神エイレイテュイアはひっく、としゃっくりをしながらアイリスの身体の変化について話す。それにしても今女神である彼女が持っている酒瓶はどう見ても自家製で造った酒らしいが、今回はあえてスルーしておく。今は話を聞くことが先決である。



「ん~……っく、その耳と尻尾は、ヒュギエイア(ヒュー)ちゃん曰く……何か……えっと……何だっけ……?……あ、あぁ、そうそう。見ても何となくわかると思うけどぉ、シキ君みたいって言ってたな!ヘスティア様や

矢乃波波木(やの)ちゃんも同じ意見だって~」



女神ヘスティア達はアイリスの狐耳と尻尾はシキに似た雰囲気を感じるらしい。しかし、それが具体的に何故生えたのか、シキと似た雰囲気なのかはよくわかっていない様だ。因みにではあるが、女神ヘスティアは隣部屋で引きこもり、他の二人の女神はそれぞれ外や家で用事をしている様だ。どうやらアイリスの狐耳と尻尾については別段大した事はなく、問題もないからということだ。シリル達はこれから夕食の為に家の後ろにもある畑と[箱庭]に存在する野菜や果物等の食材を収穫しているらしい。体調が良くなったアイリスに元気になってもらおうと妻であるリゼット達の代わりに頑張ってくれている様だ。


シキはアイリスの狐耳と尻尾は自分と同じと指摘されて悩んでいると恐らくこのことを知っている可能性のある人物を呼ぶことにする。



「≪[召喚(きて下さい)]っ、海之神(リヴァイアサン)



シキによる[召喚術]によって現れたのは今時の女子高生らしき服装を着用したウェーブのある碧色の髪に蒼目を持つ少女。アイリスと同じ水色の鱗が露出した肌から見え隠れしており、両手の指の爪にはマニキュアが目立っていた。それだけならいいのだが、そのギャルはだらしなく涎を口から微かに垂らしてグースカ爆睡していたのだ。女神エイレイテュイア並みに美人なのに勿体無い。これが可愛く愛らしいアイリスの実の母親とは思えないだろう。



「……イアさん、起きて下さい」


「むにゃむにゃ……ふへへぇ……」



ゆさゆさと海之神(リヴァイアサン)ことイアを起こそうとするシキなのだが、全く起きる様子はなく夢を見ているのか何やら笑っている。夢で何をしているかわからないが、楽しそうだ。このまま強制的に起こしたいのだが、今アイリスやマシロがいるのであまりそういう事はしたくない。そんな時、リゼット達がシキに耳打ちをする。



「(シキ、あれ(・・)をやれ)」


「(え、あれ?)」


「(そうですよ。前にボク達にやってくれたじゃないですか)」


「(確かにあれ(・・)ならばいけると思います!)」


「(う、うん。あれ(・・)ね。前にイタズラでやった……。やってみる)」



リゼット達に促されて、シキは床で大々的に爆睡するイアへと顔を近付けていく。長い金髪が顔に掛からない様に耳に掛ける仕草は中々ドキッとしてしまうかもしれない。そしてシキはそのままイアの耳元へ口を寄せると、前にリゼット達に悪戯でやった事を実行する。



「……ねぇ、起きてぇ……?起きてよぉ、イアぁ……。起きないんならぁ……いたずらしちゃうけど、いいよね?……んっ」



イア限定に聞こえる様に耳元で艶かしい囁きをするのだ。艶かしくも女性の様な声で甘えているともとれるのだが、対象相手ならば異性だけでなく同性までもが厭らしい事を考えてしまうだろう。だが、これなまだ囁いているだけ。しかし、シキは念には念を入れて艶かしい甘声で囁きながら、イアの耳をパクっと口に含んだのだ。丁度、耳に掛けていた長い髪が落ちてしまいその様子が隠れてしまう。耳をくわえたシキはそのまま甘噛みをしながら更に囁く。別に変な表現や単語は使ってはいない。



「……んっ。っはぁ……。ねぇ、イア、起きてよぉ……」


「は、はいぃぃぃ!今起きました!起きましたから、このまま一緒に一発ヤり……!!!」


「駄目だ」


「駄目です」


「却下」


「そ、そんなー、殺生なぁ~……」



先程の爆睡が嘘かの様に飛び起きたイアであったが、シキの艶かしい甘声での囁きでやられたらしくそのままシキを押し倒そうとする。しかし、それを阻止するリゼット達はイアを止めて要望を却下した。気付いていないとはいえ、子供達の前で一発等々言おうとしてしまうイアはどうかと思う。まだ日は出ている時間帯だ。


嘆いているのをスルーしてイアにアイリスの身体に起こった異変について話す事にした。話を聞き終えたイアはふーん、といった表情だったのだが、何やら知っている様子も見られる。



「アイリスは大丈夫なの!?」


「マシロちゃんだよね?うん、大丈夫だしっ!まあ、いつかはこうなるだろうなーって気はしていたからっ」


「イアさん、それはどういうこと?」



シキだけでなく、リゼット達もイアが言う「いつかはこうなる」という意味がわからなかったのだ。それは女神エイレイテュイアも疑問に思っていた。


イアはアイリスとマシロには聞こえない様に結界を展開すると、ここにいるシキ・リゼット・アルトレア・スミリア・女神エイレイテュイアに向けて話す。



「アイリスはね。正真正銘私とシキとの子供になった、って事だしっ!」










今日はミアンはお休みです。



次回は「原点(オリジン)」。



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