彼女達の後悔2
Fate Go 新章?楽しみだなぁ~(^o^)
新たなアサシンとか出てきたけど……まだ新サーヴァント出てきそうだよねぇー。
うむ。とりあえず、魔法石を貯めなければ……。
皆さん、魔法石の貯蔵は大丈夫ですか?
あ、話始まります。
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前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!
『新キャラ』
『エルザ・ルードルフ!』
『早乙女弥生も、登場!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
【シャルル・ストロフィード】
一人の軍服姿の少女がある軍総本部にあるある一室の扉の前にいた。
その軍服姿の少女は犬の獣人であり、黒色の長い髪を後ろに結んでいる。その少女の頭には犬耳がピンっと立っており、加えて髪型は犬っぽく毛先が跳ねており、後ろに結んでいる部分は尻尾の様にも見えてしまうだろう。まあ尻尾も実際にあるのだが。
しかし、彼女はあまり機嫌が良さそうな表情ではない。
不機嫌だ。
彼女はその扉をノックする。
ーーー……入れ。
「失礼するよ」
そう言うと彼女はその扉を開けて、その部屋へと入室する。
部屋はとある大佐の部屋である。
椅子には色が抜けた髪に右目に眼帯をしている人物、エルザ・ルードルフ。
彼女は中将であるエルザと同年代であった。
エルザは業務を一旦終わらせたのか、椅子に凭れたまま窓から外の景色を眺めていた。しかし、彼女がこの部屋に来たことが意外だったのか少し目だけ驚いた様にも見える。
「シャルル……か」
「お久し振りだね、エルザ」
シャルル・ストロフィードは久々に再会した第五エリザと軽く挨拶をする。しかし、その二人の関係はあまりよろしくない雰囲気といってもいいだろう。どちらかと言うと、シャルルの方がエルザの事をよく思っていない。
エルザは少しぎこちない様子でシャルルに尋ねる。
「……どうしたんだ。私のところに来るなんて。」
「姫希の事、何か知らないかい?」
その瞬間、その場に沈黙が生まれてしまう。
シャルルとエルザは、かつては親友であった。
シャルルとエルザ、そして姫希。
幼い頃は、よく三人で遊んだりしたものだ。姫希より二つ歳上なので姫希を弟の様に接していたのだが、いつしかそれは恋に変わってしまう。
そう、シャルルとエルザは姫希に恋をした。
そして互いが恋敵となったのだ。
だが、親友という関係は恋敵になっても崩れる事はなく、互いが良い恋敵となった。
月日は流れ……姫希は、エルザと恋仲になる。それはシャルルにとっては悔しくはあるものの、エルザなら、と潔く姫希から身を引いたのだった。シャルルは姫希とエルザを祝福し、幸せになることを願う。
しかし、それは呆気なく崩れ去った。
エルザは誰よりも綺麗で、活発で、元気な娘だった。
同性であるシャルルが羨む程の容姿を持っていた。
そんな太陽の如く、綺麗なシャルルを他の男共は黙っていなかった。
エルザが……他の男と浮気した。
姫希という恋人がいながら。
今でも覚えている。
純粋な姫希が、深く心を傷付けられ、今にも泣き出しそうに堪えている姿が。
それから、姫希は少しずつ、変わっていったのだ。
純粋な優しかったのが、徐々にその面影を失われていった。
最初は純粋ではなく、影のある頬笑み。それから姫希から笑顔が消え去ってしまう。暫く日が経つと、感情がストンっと抜け落ちたかの様に今まで二人だけにしか見せてくれなかった表情までも失った。
もう、あの頃の姫希は、消えてしまったのだと。
シャルルは後悔した。
あの時、姫希に告白すればよかった。
エルザに姫希を渡すんじゃなかった、と。
本当ならば顔を合わせる気は無かった。だが、姫希が行方不明になったということに関して詳しく知っている可能性がありそうなエルザに尋ねる事にしたのだ。
何故なら、彼女も、愚かにもまだ姫希の事を想っているとわかっていたから。
「不知火が行方不明になった、位しか知らないな」
「……そう、なんだ」
その事はシャルルも知り得ていた事だ。だが、何が原因で行方不明になったのかは知らない。元帥ならば知っていそうだが、元帥も元帥で忙しいので話せる時間は今のところほぼ無いだろう。
「……あぁ、そういえば」
「何かあるのかい?」
「中将二人が地球へ派遣されたと聞いたな」
「中将二人……誰だい?」
「ルイス・ペンドラゴン中将と織田峯長中将だよ」
「なるほど、ね。姫希の代理……か」
その話にシャルルは納得はしているものの、不満はあった。しかし、それは上の決定ならば仕方がないだろう。あの二人は姫希の親友であり、自分達よりも強い。仮に自分が行っても足手まといになる可能性もあるかもしれないのだ。
「……シャルル」
「ん、なんだい?」
「シャルルは……今でも、私を……恨んでいるか?」
「恨んでなんかいないさ」
エルザの質問にシャルルは即答する。それは本心であり、シャルルはエルザの事を恨んではいない。いや、あの出来事があった時にはかなり恨んでいた。だが、それから数年経った時には恨む感情は消え去っている。
要は、時間が薬になったのだ。
しかし。
「でもね、エルザ。君を許す事は出来ないよ」
恨んではいない。けれど、エルザがした事に許す気は無い。
もし、シャルルがエルザを許す時が来るとすれば……それは姫希が許した時だろう。
「君がどれだけ愚かな事をしたのか、そして後悔したかはわかっているつもりだよ。だって、エルザ……君は良い意味で変わったからね。部下からは慕われて、上司からの信頼もある。あの時の様に流されるだけの君ではないんだ。でもね。君のした過去……姫希を裏切った事実は変わらない。」
シャルルが言う通り、エルザは本当の意味で変わったのだ。
今のエルザなら、あの時の様な間違いは起こさないだろうとシャルルは思う。
だが、どれだけ素晴らしい功績や評価を得られたとしても過ちを犯してしまった過去を消すことは出来ないだろう。
エルザは自分が裏切ったという事実を背を向けずに向き合ってきた。
「そう、だな……」
裏切りは、自分だけではなく、裏切った相手をも不幸にしてしまう事をエルザは理解していた。例え、その裏切りによって幸せになったとしても、何時かは自分の愚かさを身に滲みて理解してしまう事になっていただろう。
エルザの裏切りによって、姫希は変わった。
それはエルザ自身も目の当たりにしてショックを受けた。だが、それを、姫希を変えてしまったのは自分自身である事に自分のやった事の重大さもその時、改めて理解する。
「シャルル……お前は、姫希の事を……」
「今でも気持ちは変わらないさ。姫希の事が好きだ。どうしようもないくらいに、ね……」
「……すまない」
エルザが謝ったのは、自分のせいでシャルルまで被害を受けてしまったからだ。
あの時から姫希は女性に対して不信感を抱いてしまい、異性との交流を断っていた。それはエルザだけでなく、シャルルも含まれていたのだ。
姫希はシャルルに対しても接する事を避けてしまっていた。
それほど姫希は、あの時の……エルザの裏切りによってショックを受けていたのだ。
二人は姫希を見掛ける事はあっても、話すことは無くなり、いつの間にか姫希は軍に入隊していた。
それを追うように二人も軍に入隊したのだが、それでも姫希と出会う事も殆ど無くなってる。
何時しか、姫希は地球へと行ってしまった。
自分達も姫希と一緒に、と思ったが残念ながら地球へと行くには実力等が不足していたのだ。
「もういいさ。ぼくもちゃんと姫希と話さなかったのがいけないからね」
そう言いながらシャルルは行方不明な姫希の事を思う。
「(これから……どうなるのかな……)」
それは誰にも答えられない。
例え、超人であっても、神様であっても。
シャルルという人間が、存在が未来でどうなるか等、わかる筈も無いからだ。
その未来は、自分自身の選択によって決まる。
もう既に一度、選択は誤ってしまった。
だからこそ。
だからこそ、次は、自分にとって最善であり、後悔の無い選択をしよう、と。
シャルルは、未だ色褪せその想いを抱きながら、姫希が無事に戻ってこれる様にと願うのであった。
ミアン「やっほ~!影の女王スカアハの息子、ミアンだよぉ~!」
ミアン「え?そろそろバトルシーン入れろって?」
ミアン「それをボクに言われても……」
ミアン「ん?えっと、なになに~『この次の次の次位にはバトルシーン的なものを入れます』?だってさっ」
ミアン「バトルって誰と誰が戦うのかなっ?」
ミアン「っていうか、ボクの物語を描いてほしいんだけどなーっ。えっ、『無理っ!』っ!?そ、そんなー」
ミアン「まっ、まあいいやっ!次回は『彼女達の後悔3』、だよ!」
ミアン「お楽しみねっ!あでゅ~⭐」
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