空海挺へ!
マーリン出なかった……( ノД`)…
課金しても、全て、爆死……うぇぇぇ……( ;∀;)
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前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!
『スカアハと女神達!』
『チョメチョメっ!』
『千里眼で、未来を……?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
暗黒の闇が広がる空間。
そこには、無数の星達が散りばめられる様に小さくも力強く輝いている。
それだけ見れば感動するだろうが、しかしそこにはそれ以外何もない。たまに人間には聞こえないが様々な音はする。
新たな星が誕生する音。
破滅する星の音。
全てを飲み込もうとする黒き穴が開く音。
吐き出そうとする音。
だが。
だが、それだけだ。
それだけでは、退屈でしかない。
だからこそ、『それ』は宇宙を放浪する。
時には、『それ』と同じ存在と争ったりした。
時には、知らぬ星へと降り立ち、そこに存在する者達と争ったりもした。
時には、突如現れた『ブラックホール』へと興味本心で入って遊んだりもする。
『それ』は長い年月の中で様々な事を経験をしたが、満たされない。詰まらない。退屈であった。
神々からの御誘いもあったが、何となく内容を聞かずに断った事がある。そもそも、神という存在は最初は驚きはしたがそれだけだ。
まあ、神々が『それ』を仲間に引き入れようとするのは仕方が無い事だろう。
神など『それ』にとっては興味も無いのだから。
ーーー■■■■■■?
『それ』は唸り声をあげながら、休憩していた隕石から顔を上げる。隕石は辺りにも数え切れない程あるのだが、休憩するのに今いる隕石が丁度良い凸凹さだったのだ。
『それ』の目線には、ここから少し遠い場所にある惑星があったのだ。だが、『それ』が注目したのはその惑星ではなく、その惑星の中にいる存在。
今までに感じた事の無い感覚なのだ。
ーーー■■■……。
『それ』はゆっくりと身体を上げる。
『それ』の身体は暗黒の如く暗闇の色で、四足。背中には大きな翼があり、背中の中間にも背中の翼よりかは小さい翼を持っていた。一見龍の様にも見えるのだがシルエットからは鳥にも見えるだろうか。しかし、龍の如き勇ましくも細くしっかりとした四足があるのでグリフォンに近いかもしれない。だが、身体は細く尖った鱗をしているのでグリフォンからはかけ離れている事はわかるだろう。
ーーー■■■■■■■■■■■ッ!!!
『それ』が雄叫びを上げるとその四つの翼を広げるのだ。すると、その暗黒の翼が光が帯びていく。そして四つの翼全てが風切羽から尖端に向かって勢いよく噴射されていく。
だが、『それ』はまだ飛び立たない。
『それ』が飛び立とうとした瞬間に、その全ての翼の先端から吹き出されていた光がその四つの翼を覆うかの様に更に一回り大きな翼へと変貌する。
ーーー■■■■■!!!
『それ』が飛びだった瞬間、足場にしていた隕石が砕け飛び散ってしまう。そして目の前にある隕石はそのまま突っ込んでいき粉砕しながら『それ』が目指す場所へと向かうのであった。
『それ』には名は無い。
そもそも、どの様な種族……カテゴリーにも分けられなかった。
故に、神々からは『それ』の様な存在をこう称した。
『謎の生命体』と。
~~~~~
宴の様な、賑やかな夕食を終えてその翌日。
シキ達は空海挺の乗船所へと到着していた。
既に受付も始まっており、その受付の前にシキ達は乗車券を渡す。
「はい、確認しました。御部屋番号が『301』、『302』、『303』号室になります。こちらが御部屋の鍵になります。」
受付からはカードキーを渡されると『301』号室をシキが。『302』号室はミラ。『303』号質は葵が代表として受け取る。まさかのカードキーという事に地球にも劣らぬ技術力があるのではないかと思ってしまうだろう。
「では、あちらの『3番』の入り口にお向かい下さい」
この乗船所は、地球の空港とそれほど変わらぬ造りとなっている。広いし、乗車するであろう人々で溢れ返っているのだ。空海挺の乗車には『1番』、『2番』、『3番』乗り場に分かれていた。しかも、職員達もキビキビと働いており日本の空港と同じ雰囲気でもある。
出航時間が10時、今はまだ9時でありまだ余裕はあるが速めに空海挺に乗船する事にする。
今いるメンバーはシキ・リゼット・アルトレア・アイリス・マシロ・シリル・葵・リラ・マリンの9名だ。ラヴィはスライム姿でシキの頭にちょこんと乗っかって寛いでいる。クリムは葵の服から顔を出しながらも機嫌が良さそうにラヴィ同様寛いでいた。
アイリスとマシロは共に狐耳と尻尾、鱗を隠して『人族』の姿になっている。服装はアイリスは中性的、マシロは女の子らしいワンピースを着ていた。最近のアイリスは女の子らしいスカートよりもズボンの方がいいらしく、一見してみれば髪をシキから貰った髪紐で揺っているので美形の少年らしくも見えるのだ。俗に言う、ボーイッシュなのだ。
マシロは何時もは着物姿で服には無頓着そうだったのだが、アイリスが気になるのかより可愛らしい服装を着る様になったのだ。今日も着替えた時に服装がどうなのかアイリスに質問を投げ掛けている。アイリスは「かわいいねっ!」っと褒めるとマシロはとても嬉しそうにしていたのだ。
葵は、髪と目の色を変えている。共に茶色なのだが、万が一この都市に訪れているであろう同級生である『勇者』達と出会いたくもなかったのだ。昨日も今日も出会う事は無かったので恐らくもう出会う事は無いだろうが一応変装はしておく。シキ・シリル・葵はスーツではなく、私服だ。
リラは『超大剣ロンハルト』をネックレスに姿を変えている。まあ、あんな馬鹿でかい武器を持ち歩くのは大変なので妥当な判断だろう。
シキ達は『3番』の入り口に入ると、景色が一変する。
そこは既に外ではあるが飛空挺に向かって階段があったのだ。
「これが空海挺か」
「でけぇ……な」
「もう、これは完全に船、ですよね」
「しかも豪華客船ではないでしょうか……」
乗船所が大きすぎてしまい、隠れて分からなかったがシキ達が乗る飛空挺は見た目が完全に豪華客船なのだ。しかし、全てが同じではなく、船体の両サイドには幾つもの翼と武装した武器も露になっている。そして上にはエンジンなのか大きな部分もあるのだ。既に飛空挺である。
「わぁぁ~~~!!!」
「なのぉ~~~~!!!」
初めて見る空海挺に目をキラキラ輝かせているアイリスとマシロは興奮しているのかピョンピョンと飛びながらシキの服を摘まみながら『すごい!すごい!』と言いながらはしゃいでいた。驚いていたのはアイリスとマシロだけではなくシリル達も同様だ。特に葵は空飛ぶ豪華客船等、驚くに決まっていた。
そして、シキ達は初めての空海挺に向かうのであった。
~~~~~
白い雲が広がる大空の中。
ある一つの大きな飛空挺があった。
その飛空挺は見た目からして海でも航海出来る様な造りとなっている。空海挺とは異なるものだ。
その飛空挺の姿は、一目で例えるなら……海賊船。
シキ達が乗船する豪華客船には劣るものの、それでも飛空挺にしては巨大なものだ。
その飛空挺のデッキには数多くの船員達が各自それぞれに作業をしたり等をしていた。
その海賊船の如き飛空挺の中心には、ある一人の男がそこに座っていた。
その男は、身長3メートル強の巨大な、巌の様な存在だ。
「……」
その巌の様な男は、静かに目を閉じながらこの空の風を肌で感じていたのだ。
巌の様な上半身が露になっており、そこには幾つもの傷がある。
何か鋭利なもので肩から横腹へと斬られた跡。
近距離から撃たれた銃撃の跡。
何かに焼かれたのか一部、赤く痛々しい火傷の跡等……。
そんな傷跡を見れば、その男が数え切れない程の修羅場を潜ってきた事がわかるだろう。加えてその男のオーラは百戦練磨、一騎当千を成し遂げていそうな絶対強者の雰囲気もある。
「……」
その男は静かに目を開けるとその眼には阿修羅の如く威圧感のある顔付きであったが、何かを感じ取った……いや、何かを予感したかの様に口角をつり上げるのだ。
何か、面白い奴に出会いそうだ、と。
ミアン「やっほ~!影の女王スカアハの息子、ミアンだよぉ~!」
ミアン「今日は何か凄い存在?が2つも出てきたネェ~」
ミアン「因みに、あの『謎の生命体』は一応モンスターらしいよ?」
ミアン「稀に『あちら』の世界でも出現するらしいけど……」
ミアン「それにしても10月だねぇ~!後2月弱で年明けるじゃないですかー、ヤダー」
ミアン「え、速く次回予告しろって?わかったよー……」
ミアン「次回、『彼女達の後悔』、だよ!……ん?彼女達って……誰の事だろうね?」
ミアン「じゃ、体調気を付けてね~!あでゅ~⭐」
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