起床
前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!
『スカアハと女神達!』
『チョメチョメっ!』
『千里眼で、未来を……?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
「……んっ」
ふと目覚めるとシキは腕の中に眠るアイリスとマシロの寝顔があった。二人ともすやすやと気持ち良さそうに眠ってはいるが、その二人が妙に大きくなっている気がしたシキ。だが、起き上がってみると明らかに目線が低かった。それにどうやら今シキがいる場所は泊まっている寝室の一つの様だ。
ここでシキは自分の身体が『六華』の姿になっている事に気付いたのだ。精神世界で最高神であるアテナ達に女装、『六華』の姿を見せたのだが恐らく現実でも『六華』になってしまったのだろう。
「お?起きたか」
そう声を掛けてきたのは横に寝ていたシキの後でぴったりくっついていた犬の着ぐるみパジャマ姿のリゼットだ。どうやら眠ってはいなかった様だがシキ達と一緒に横になっていたらしい。起きたシキに後ろから抱き締めるのだが、今のシキは『六華』の姿で身体がリゼットよりも背が低く華奢なのでスッポリと腕の中に納まってしまう。そしてシキの後頭部にはやわらかな感触が押し付けられる。
「リゼット……?」
「どうしたんだ?何か尻尾増えてるけどよ」
リゼットの指摘でシキは自分が狐の『獣人族』になっているのはわかっていたが、九つの尾になっていたのだ。まあ、『六華』の姿同様に現実でも影響が出ていたらしい。まあ、問題無いのでそのままにしておく。
一応リゼットには何故この姿になったのか、そして最高神である女神ヘスティアの眷属になった事を一通り話していく。別に隠す必要も無いのでありのままを話し、リゼットからの質問を全て返していく。
「勝手に決めてごめんね?」
「ん~、まあいいけどよ。[箱庭]にいるんなら夕食の時に呼んで紹介しろよ?あとアルとリアにも」
「うん。因みに他の皆は?」
「二人ともさっきまで一緒に寝てたけど夕食の用意してるぜ。葵とクリムも手伝ってるな。あとシリルはリラさんとマリンと一緒に食材買い行ってるぜ」
「そっかぁ~」
葵は前までは料理をした事が無かったらしいがシキに教えてもらって上達している。一方クリムは想いを寄せる葵に美味しい料理を食べてもらいたいと手伝いながらアルトレアとスミリアに教えてもらっている様だ。シリルは先輩としてリラとマリンを連れて食材を調達。まあ、食材はかなりあるのだがリゼット達三人が新たな野菜を育てようと思い何かいいものがあれば買ってきてほしいというのもあるのだ。
すると、後ろから抱き締めていたリゼットは小さくなったシキの九つの尾が嬉しそうにゆらゆらと揺れている。加えて狐の耳もピコピコと反応しながら抱き締めるリゼットに身体を預けていたのだ。その様子が非常に可愛らしい。
リゼットは顔を抱き締めるシキの埋めていく。
いきなりの事にシキはビクッと震えるが、抵抗もせずに受け入れる。リゼットはそのまま優しく埋めていたシキの首筋に口付けをするのだが、それを何度もしていく。最初はフレンチなものだったが、徐々に口付けの甘い音が小さく響いていく。
「ふぁっ……はぁぁっ……やあぁっ……んぁ……」
シキは声を圧し殺しているのだが、徐々に激しくなるリゼットに思わず声が漏れてしまう。
リゼットは一旦首筋から顔を離すと、次は頭にピョッコリ生えている立派なやや尖り気味な三角の狐耳を甘噛みする。シキの狐耳はもふもふとしているので顔に触れる感触はとても心地好く気持ちいいのだ。
「ひゃっ、あ、あぁ……んっ、……り、りぜぇ……」
リゼットはシキの反応に更に刺激されてしまう。
すぐ近くですやすやと穏やかに眠るアイリスとマシロが起きてしまうと思ったシキは初めてリゼットを止めようと前にある手を掴もうとする。だが、その前にリゼットの両手が服の中へと侵入していく。
右手は上へ。
左手が下へ、と。
「り、りぜッ。んっ……ふたり、起き、ちゃう、からぁ……やっ……だめ、だってぇ……んっ!」
声を抑えつつ、リゼットに止めるようにいうのだが、言い切る前に唇を塞がれてしまう。リゼットの唇によって。
「んっ……れろ……じゅる……ちゅ……はむ……」
濃厚な口付けをするのだが、リゼットは強く求める様に舌を使い、シキの唇を蹂躙していく。最初は驚いていてリゼットが主導権を握っていたのだが、それは暫くしてから立場が逆転してしまう。
「んっ!?しっ……じゅっ、……あっ……ふぁっ……ちゅっ……れろ……はっ……」
意外にも仕返しなのか先程まで主導権を握っていたリゼットだったが、シキに反撃されてしまう。
その結果、リゼットは骨抜きされてしまったのであった。
「はぁ……はぁ……んっ……わ、悪かったよ、シキ」
「んっ……もう、リゼット。二人が起きるから今はダメだよ」
ぐったりとシキの背におぶさる様に脱力してしまったリゼットに少し叱りながらも優しく頭を撫でる。
アイリスとマシロも気付いていないらしく、すやすやと眠ったままだ。
すると、寝室の扉が開かれる。
「ご飯できましたよ~?」
現れたのはアルトレアだ。
先程まで夕食の用意をしていたのか、ピンクの可愛らしいふりふりのエプロンをしていた。髪は邪魔にならないように髪止めをしている。
「あ、おはよーアル」
「起きてたんですねっ。さっ、寝起きですが夕食の準備出来ましたので来てください。ほら、アイリス、マシロ。起きて?」
アルトレアは眠るアイリスとマシロの身体を揺らして起こそうとする。どうやら二人とも熟睡していたらしく、起こすのが遅くなるがよくやく起床するのであった。
「ふぁぁん……むにゃ?」
「うにゅぅ……?おはよう、なのぉ~」
寝惚けてるアイリスとマシロの額をシキ達が順番に口付けをしていく。これがシキ家のおはようのあいさつでもある。
元の姿になったシキは寝ぼけているアイリスを。
リゼットはマシロを抱き抱えながら先に行くアルトレアについていきながら夕食の場所へと寝室を後にするのであった。
~~~~~
夕食は各自で作るサンドウィッチとチーズフォンデュ、そしてビーフシチュー。
セルフサンドウィッチは様々なパンの種類を用意され、間には他の食材が挟める様に切り込みが入れ込んである。パンに挟む食材は揚げた魚に焼かれた肉、新鮮な野菜があるのだ。加えてデザートにもなれる様に果物もある。
チーズフォンデュは底の浅い鍋にとろっとろに溶けて熱されているチーズ。チーズ好きには堪らない、何種類の自家製のチーズを合わせたものだ。パンに挟んでも良し、サンドウィッチに挟む材料をつけて食べても良し、だ。
ビーフシチューは肉が溶ける程にコトコトと煮込んでいる。見た目では分からないが、野菜も長時間煮込んでいるので液体になってしまっている。加えて自家製のワインを使っているので味だけではなく香りも絶品だろう。
葵達も無事帰って全員が食卓を囲んでいるのだが、そこに[箱庭]の扉が現れ、開かれる。
その扉から現れたのは女神ヘスティア・エイレイテュイア・矢乃波波木・ヒュギエイアの4柱だった。ヘスティア達についてはシキが全員に話していた。リラとマリンの二人は相手が神様という事に驚愕していたが、ヘスティア達女神の姿を見た瞬間に相手が神だと悟った様だ。
「よろ、しく……ね?」
そうしてヘスティア達女神4柱と一緒に夕食を始めるのであった。
食事中、スミリアはラヴィとクリム、そして女神達4柱に用意していたお酒の入った数本のビンと樽を出してきたのだ。
ビルに入っているお酒は果物酒。
樽のはワインだ。
その二つは[箱庭]で栽培した果物等で作った自家製のお酒なのだ。
「あらあらまあまあ~。中々美味しいですねぇ~♪」
「確かに……これは、美味ですね」
「うむっ!余はこの蜜柑の果実酒がお薦めだゾッ!」
「我はこのワインがお薦めだな。あと数年経てば……葵と一緒に呑むのが楽しみだ♪」
「あ、皆さん。御摘まみも作ってきたのですが……」
お酒を楽しんでいる女性陣であったが、スミリアが用意していたちょっとしたお酒の御摘まみを持ってきた。
御摘まみは薄くスライスされたドライフルーツ・生ハム・チーズだ。
「おっ、いいねぇ~!じゃっ、ドライフルーツを……んっ!!!……んっく……はぁぁ~~~……うまいッ!」
「もぐもぐ……んっ……さいこぅ……♪」
女神達も大絶賛な様だ。それに続いて他の者も食べていく。
一方、シキ達は……。
「あ、アイリス。これ……つくったの。たべてなの」
「ありがと、マシロ。あむっ……もきゅもきゅ……んっ、おいしいよ!」
「よかったなの♪」
マシロは自分が作ったサンドウィッチをアイリスに食べてもらい、そして美味しいと言ってもらった事に嬉しそうだ。その微笑ましい姿をシキはリゼットとアルトレアと一緒に見守る様に見ていた。
そしてシリルと葵、マリンは食事をしながらではあるが使用人らしくお酒を注いだりしていた。スミリアとラヴィ、ヘスティアにはシキに注いでもらい、クリムは葵。リラはシリル。マリンは女神エイレイテュイア・矢乃波波木・ヒュギエイアを担当にしている。まあ、自然とそうなったのだ。
リゼットとアルトレアはアイリスとマシロの面倒を見ながらも全員で楽しんで話ながら食事をするのであった。
???「新コーナーだよっ!」
次回予告!
???「やっほ~!影の女王スカアハの息子、ミアンだよぉ~!」
ミアン「いやぁ~、まさか僕が次回予告するなんてねぇ~。」
ミアン「え?何で僕が次回予告、だって?それはね……えっと、『この物語でミアンの出番が無い』?え、嘘!でも、この物語ってことは……違う作品で登場するってことなのかな?」
ミアン「それなら……主人公がいいかなぁ~。あ、そろそろ次回予告しろって?しょうがないなー。」
ミアン「次回、『飛空挺へ!』だよ!」
ミアン「10月に入って寒くなるだろうから、皆体調崩さないようにね~!じゃ、次回の予告出会いましょ!あでゅぅ~⭐」
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