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倭国『カグヤ』

いよいよ、新章です!


始まりますよ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『ある夜!』


『アイリス&マシロ!』


『良い感じぃ!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



倭国、『カグヤ』。


その国は地球でいう日本の様な島国であり、四季のある自然豊かな国である。


日本と違う所といえば、土地が圧倒的に『カグヤ』の方が大きい事だろうか。だが、その『カグヤ』に入国するには海を渡るか空からのどちらかである。その為に空海挺が必須となってくるのだ。


『カグヤ』ではこの世界でも珍しいモンスターと共存する国だ。この国では『モンスターテイマー』の里とも称される程に国民の殆どが『モンスターテイマー』となっている者が多い。その為かモンスター同士が戦う大会等も行われている様だ。


島国とはいうものの、中心に大きな島の回りに散りばめられた大小の島がありそこには各種族達が暮らしているという旅人からの話もある。


やはり、というかこの国にはある神話・伝説があるのだ。


それは人の英雄とか伝説等は確かにあるのだが、それよりも人々に知られ、御伽噺の様な有り得なさそうな神の如きモンスターが二体いると言われている。


名は不明だが、ある旅人が各国の神話や伝説、伝承を纏め記した古い本ではこう記述されていた。


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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『カグヤの伝説』


《ふたつのもの》



そこにそんざいするものがいた。


そこにそんざいしないものがいた。


そんざいするものはなにもないところからあるものをうみだした。


そんざいしないものはあるものからむにした。


ふたつはあってはならぬもの。


だがそのふたつがそんざいしているからこそ、このせかいはうまれたのだ。


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これ以外にもこの様な物語もある。



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《うつくしいおひめさま》



むかし、あるおおきなくににあるひとりのうつくしいおひめさまがおりました。


あるひ、どこからともなくあらわれたわるいかみさまがおひめさまにひとめぼれをしきゅうこんしました。


ですが、おひめさまはことわりました。


それにおこったわるいかみさまはそのおひめさまにのろいをかけてしまします。


のろいにかかったおひめさまはだんだんすがたがなくなづていき、きえてしまいました。


わるいかみさまはおうさまにいいました。


おまえのむすめはこのよとはことなるばしょにとばし、あかごにした、と。


おうさまはおひめさまをすくうためにがんばりました。


そしてやっとおひめさまをみつけだし、つれかえることができたのです。


ですが、おひめさまはかなしんでいました。


あかごになったわたしをそだててくれたひととはなればなれになってかなしいと。


おうさまはいいました。


もう、あのせかいにはいけない。いってはならない。


おひめさまがかなしんでいると、またわるいかみさまがあらわれたのです。


またおひめさまにのろいをかけようとしましたが、そのわるいかみをこらしめるためにやってきためがみによってそしされてしまいました。


めがみさまはおひめさまにあやまると、なにかひとつねがいをかなえるといいました。


おひめさまは、あのせかいでわたしをそだててくれたおじいさんとおばあさんといっしょにくらしたいといいました。


めがみさまはおひめさまのねがいをかなえると、そこにはへんなふくをきたおじいさんとおばあさんがあらわれたのです。


おひめさまはおじいさんとおばあさんをあらたなかぞくになりました。


そしておひめさまはあるおとこのひととけっこんしたあともおじいさんとおばあさんとなかよく、しあわせにくらしていくのでした。


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この二つの物語以外にも多くある。その中でもそれは今でも語り継がれている伝説・伝承・御伽噺。


信憑性は薄いし信じる国民は少ないだろう。


だが、これはその内容に近い、事実だとは誰もが思わないだろう。


数々の島々があり、それぞれの自然を解き放つ倭国『カグヤ』。


それは、日本に似て非なる国。


モンスターと共存する国。


そして。


これから、更に新たな神話・伝説が誕生し未来永劫世界中で語り継がれる事になる事をまだ、世界、人々はまだ知らない。


それは全ての神々でさえも注目する存在がその『カグヤ』に訪れる事を意味していたのだった。



~~~~~



ある場所にある神が佇んでいた。


その神は何かを考えているのか思い出しているのかわからないが瞼を閉じている。暫くするとその神はフッと軽く笑ったかと思うと徐々に力を取り戻したかの様に笑い出したのだ。



「何だ、何だ!あの者はっ!この私がっ、この最高神である私が、これ程鳥肌が立つとはっ!!!あの様な者は、見たことがないっ!……ふ、フハハハハハハハハ!!!霊体とはいえ、娘達の中で最も力を有するクーディリアを圧倒するとはっ!更にあのリヴァイアサンを退けるかっ!何とも凄まじいっ!『アース』の時空の歪みに巻き込まれたとは聞いていたが……あの者は『アース』の住民の気配もするが、『オルティニア』の住民の気配もする……ふ、ふふふ。『オルティニア』か。いや、あの(・・)『オルティニア』かっ!!!かの騎士王が、『アヴァロン』と称したその世界!あの第六天魔王が魅了したその世界ッ!!!そして……そうか、だから女神メデューサが現れたのか……」



そう言うとその神は白に染まる場所から歩き出す。



「ふむ。……クーディリアめ、なんとも面倒な事をしてくれる……」



愚痴を溢すかの如く呟くと何処からともなく水晶の様な物を右手に持つとその中を両目で見つめる。



「……ほぅ、『カグヤ』へ向かっているのか。姿をよく見てみたいが……いや、この最高神でも見ている事に気付かれてしまうか……ん?この気配は……天照大御神の加護……ということは、無事に助かったのだな。よかったぁ……」



その神は確かに神ではあったのだが、何処か威厳のありそうな様子は無い。だが、その神は最高神の中でも最も高貴な存在であるのだ。だからといって、神だから何をしても良いという訳ではなく人間ではコンマ一秒よりも情報量が多く脳が身体が確実に消滅してしまう程の事を仕事としてこなしている。神の中でも最も仕事をしているのだ。


その神は何かを思い出し、また何処からともなく水晶を取り出すと次はその水晶から何やら宇宙にある銀河系の様なものがミニサイズで上に浮かび上がったのだ。


そのミニサイズの銀河系を見ながら神は言う。



「……確か、『カグヤ』ではある二つの組織があったな。しかも目的は……不明。いや、その組織の行動からして……うむ、最悪だなぁ~……」



神はその水晶を何処かに元へと戻すと、この事について悩んでしまう。



「どうするか……まあ、私達神は人類が滅ぼうがぶっちゃけどうでもよいが……世界まで壊されるのは困るなぁ……最悪私達最高神でならどうにでもなるが……下界に降りるのも……うむむぅ……む?」



そう悩んでいると、その白い空間にある神が四人現れた。



「うむ?娘達か……どうしたのだ?」



「先程クーディリア御姉様の封印を新たに施した事を報告を、と」


「オッスッ!クー姉様、ちょー御機嫌だったッスね!」


「ッスッス煩いわよ、バルロウナ。その口癖やめてよね」


「あらあらー。喧嘩はいけませんよーヘルアテスちゃんティールバちゃん」



そう、現れたのはルティアナ・バルロウナ・ヘルアテス・ティールバの女神であった。


ルティアナはしっかりしている秘書の様な女神。


バルロウナは男口調で「ッス」が口癖な体育会系の女神。


ヘルアテスはいかにも今時の女性という感じで口調がきつい女神。


ティールバはふわふわした掴み所の無い天然系で、争い事を好まなそうな女神。



四人の女神達は親であるその神が妙に機嫌が良い事に気が付くと興味深そうに訊ねる。



「どうしたのですか?」


「テンション高そうッスね!」


「珍しいわね」


「気になりますねー」



その神は何故機嫌が良いのかを説明するとその女神達はその者について興味を示した。ルティアナはその者の身体がどの様な構造をしているのかと疑問に思い、バルロウナはその者が強者だということに何時かは手合わせをしたいと思っていた。。ヘルアテスは興味の無さそうな振る舞いはしているもののやはりその神が注目する存在だからか気になっており、ティールバは姉である女神クーディアが惚れ込む程の魅力的な者なのかと楽しそうに微笑んでいた。


そしてその話に続いてその者が『カグヤ』に向かっている話をすると、その『カグヤ』に存在する二つの組織について話が切り替わる。


その中で女神ルティアナは話す。



「なるほど……そう言えばこちらの『勇者』数名がその『カグヤ』に向かっている筈です」


「ルティアナ御姉様、私の所も数名の『勇者』も向かっていますよー」



どうやら、エルディンテの『勇者』とイーリストの『勇者』が『カグヤ』へと向かっているという事実であった。その『勇者』達がそれぞれ数名だということだけで具体的に誰が行っているのかはわからない。


するとバルロウナがある事を思い出すとそれをありのままひ報告する。



「そう言えばッスけど、うちのところの『剛剣』が家名を捨ててどっかいっちゃったんッスよねぇ。今はそのルティアナ姉さんとティールバ姉さんの『勇者』達と同じ『カグヤ』に向かってるッス。」


「エルディンテとイーリストの『勇者』達、それに『剛剣』……そしてあの者か」



この時、その神はエルディンテとイーリストの『勇者』達よりもその今注目している者に最も関心を向けていた。その次に『剛剣』という人物。



「……ふむ。何やら『カグヤ』で大きな事が起こりそうな気がするが……あの二つの組織もある。もしもの時は……一度会わなければならないかも……しれんなぁ」



そうその神は呟きながら何処からともなく水晶を出して写し出されたその者……不知火姫希を興味深そうに眺めている四人の女神達を見ながらもしもの時の事を考えるのであった。











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