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かつての真序列

前回のあらすじぃぃぃぃい!!!


『一ヶ月後ッ!』


『シリルと葵、強くなった!』


『かつての真序列(バックナンバー)達!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ




かつての≪WAO≫の『真序列(バックナンバー)』達は全体的に素晴らしい能力、又は戦闘力を誇っていた。その当時の序列では『真序列(バックナンバー)』1位から10位までの者達には殆ど実力差は無かったと言われている。だか、勘違いしてはならないのは確かにその当時の『真序列(バックナンバー)』達は強いが他の犯罪組織にも同等の実力を持つ者はいたのだ。≪理想(イデアル)≫にも、≪粛清(ジャッジ)≫にも。



シキ、不知火姫希も当時は『剣舞(ケンブ)』として活躍していた頃だ。何故『剣舞(ケンブ)』という異名を付けられたのか……それはその当時の戦闘スタイルが剣を使う事が圧倒的に多かったからなのだ。剣を扱う姫希との戦闘を目撃した、相手にした者達からは華麗な舞の様に躍る動作で敵を圧倒していた事から名付けられた。他の敵組織からは『剣舞(ケンブ)』以外に『舞姫』とも呼ばれてきたがその事を知ったのは大分後になってからの話だ。


当時の≪WAO≫に所属する者であれば、今の『真序列(バックナンバー)』が居れば安泰だと思っていただろう。それはシキも同様に思っていた。


だが、そういうものに限って外部からではなく内部から簡単に崩壊してしまうものだ。


確かに≪WAO≫の『真序列(バックナンバー)』達は強い。誰か一人欠けても大して大事にはならなかった筈だ。けれどもそれは儚く散ることになる。


かつての『真序列(バックナンバー)』で未だに生存するのはシキを含めて6名のみ。


その他の殆どはもうこの世にはいないのだ。


何故こうなってしまったのか。


ある時、『真序列(バックナンバー)』の一人が暗殺された事がある。その『真序列(バックナンバー)』は最下位ではあったが誰しもが彼を慕っていた人物であり、誰もが彼の死に嘆いていた。最初は単なる暗殺だと思われていたが、その彼は暗殺に特化していたのにも関わらず綺麗に殺害されていたのだ。


そして調査をしていく中、また一人、また一人と『真序列(バックナンバー)』が殺害されていく。そして約一ヶ月で『真序列(バックナンバー)』の半数以上が殺害されていった。


これは以上だと当時の総本部は『真序列(バックナンバー)』を一人にするのではなく二組で行動するのに加え、数名の部下を護衛するようになったのだ。


しかし、その処置を施してもまた一人と確実に『真序列(バックナンバー)』が殺害されるのは止まらなかった。だが、その敵は手口から見るに同一人物、又は複数犯だろうことがわかったのだ。加えて殺害された『真序列(バックナンバー)』達は長年この≪WAO≫に所属していた事。それに『真序列(バックナンバー)』だけではなく同じくこの組織に所属する職員も殺害されている。殺害された『真序列(バックナンバー)』と職員は30代から60代男女。これは殆ど手掛かりにならないと思っていた。


そして、その敵は不知火姫希と桜間剛にも襲い掛かったのだ。この時、暗殺とは全く違った殺害方法をしてきた。真っ正面から標的から怪しまれずに、警戒されない様に自然に仲間だと演じていたのだ。


姫希達を殺害しようとしたのは……同じ『真序列(バックナンバー)』の3位『終焉(フィーネ)』、5位『姿見(ウツシミ)』だったのだ。


そう、『真序列(バックナンバー)』の3位『終焉(フィーネ)』、5位『姿見(ウツシミ)』の二人の裏切りだったのだ。


その二人とは部隊の仲間だと思っていた。まさかあの二人が裏切るとは誰もが驚きはしなかったが、動揺はするしかなかった。



「まさか、とは思っていましたが……『終焉(フィーネ)』だけじゃなくて『姿見(ウツシミ)』さんも関わっていましたか……」


「あぁん?『剣舞』、俺は意外じゃなかったってことかよ?悲しいなぁ~」


「黙れッ、『終焉(貴様)』とは話すつもりはないッ!」


「おいっ、お前達が他の『真序列』達(彼奴等)を殺したのかっ!?」


「はい、そうですよ。やはり『剣舞』様は内部に裏切り者がいるとわかっていたのですね?」


「俺だけではありません。『聖魔』さんもわかってはいましたよ。ですが、証拠が無かった」


「なるほど……現行犯で、ということですか。やはり『剣舞(貴方)』様はかなり厄介になりますね」



そう『姿見(ウツシミ)』は悠々とした様子で姫希達の前で何を考えているかわからない目で二人を見ている。だが、この時の『姿見』は何処か自分の中に秘めていた負の感情を抑え込んでいる様にもシキからは見えていた。



「『姿見(ウツシミ)』さん、一体何故……貴女が……」


「そうですねぇ……私は、怒っているのですよ。この≪WAO(組織)≫を……だから、この組織に所属する者達を末梢しようと思ったのです。本当は、貴方達には関係無い(・・・・・・・・・)のですが、やはり許せないのですよ。この組織に所属している時点で」



この時、姫希は初めて『姿見(ウツシミ)』が憤怒していた表情を目撃したのだ。


彼女は何を考えているかわからないが、仲間を大事にする心優しい女性だった。それに一人で行動すると方向音痴で何処か違った場所に行ってまい、それを探すのに苦労した事だ。加えて何処にも障害物が無い場所で転んだりといったドジッ子な要素もあった。だが、それは『姿見(彼女)』の素の姿なのは間違いないと思う。


結果としてはその時は互いに接戦で決着がつかずに、『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』は増援が来る前にその場から離脱したのだった。だが、敵があの二人だという事は証明されたので後は時間の問題だろうと思っていたのだ。


が、その次の日に≪WAO≫の総本部長が殺害された。


これは予想外の出来事で、話によると『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』の二人が自ら出頭したのだ。だが、それは形だけで実際は≪WAO≫総本部で戦闘が行われていたらしい。総本部長は自らの部下達で『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』を倒せると思っていた様だ。総本部長自ら指揮に置く部下達は『真序列(バックナンバー)』と同等の実力を持っていると言われていたのだ。だが、結果としては部下もろとも殺害された。


総本部長を失ってしまった≪WAO≫だったが、この後直ぐに各国にある本部長の中からある人物が新たな総本部長になるのととなった。


それが、当時の日本本部長だった『黒雷帝』柊グレンであった。本人は最初は辞退していたのだが、他の本部長達からの説得もあり彼は総本部長へとなったのだった。


『黒雷帝』柊グレンは一時的な総本部長でしかないと思っていたが、彼の指示によって事態は急速に終息していく。


まず、『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』の居場所を特定する為に『支援(サポーター)』である桜間剛とその部下達によって調査する事になった。流石『真序列(バックナンバー)』であるのか、多少難儀はした場面はあったもののその二人の居場所を突き止めたのだ。


そして『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』と対抗する為に『聖魔』と『剣舞』、不知火が選ばれたのだ。


戦いでは『終焉(フィーネ)』は『聖魔』が、『姿見(ウツシミ)』は『剣舞』に分担して激戦が繰り広げられた。だが、それは『剣舞』達にとって有利にする為に他の『真序列(バックナンバー)』達がそれぞれ支援を行っていたので思っていたよりも速く決着がついた。


結果的に『聖魔』と『剣舞』の勝利だったのだが、最後に勝てないと思った『終焉(フィーネ)』と『姿見(ウツシミ)』は自ら自害したのだ。その自害は主に自ら自爆する事であった。


何故彼等二人が≪WAO≫を裏切ったのかは不明なままであったのだ。


これでこの事件が収拾したと思われ、柊グレンは正式に≪WAO≫の総本部長に、『真序列(バックナンバー)』1位の『聖魔』神崎桜花は『真序列(バックナンバー)』から外れ新たな日本本部長へとなった。


その他の『真序列(バックナンバー)』達も空席になった本部長へとなり、結果的には『真序列(バックナンバー)』として残ったのは『剣舞』と『支援(サポーター)』の2人だけであった。その為に暫くの間『序列(ナンバー)』達に仕事が増えてしまうのだが、それは仕方がない事だろう。そして『剣舞』であった姫希は数々の成果を果たし、『剣舞』から『深淵(アビス)』という畏怖を込めて呼ばれる様になったのだった。


そして、最後に最悪の事が起こってしまった。


支援(サポーター)』桜間剛が事故死という事だった。


この時、『深淵(アビス)』は任務で葬儀も出られなかったのだ。


深淵(アビス)』は、『支援(相棒)』を失ってしまったのだ。それは『深淵(アビス)』、不知火姫希にとって過去最大の深い悲しみになっていた。過去に虐めとか失恋とかもあったが、それがどうでもいいくらいに姫希は悲しんだ。だが、その悲しみは『真序列(バックナンバー)』1位として見せる訳にもいかずに悲しみを紛らわす様に学業を終えれば直ぐに仕事をする様になったのだ。


それからだろうか、『深淵(アビス)』は一人も部下を付けずに仕事をやるようになった。それは新たな『真序列(バックナンバー)』からは完璧超人にしか見えなかったのだろう。『深淵()』を尊敬し、敬意を払う存在になってしまったのだった。









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その他にも質問があればドンドンどうぞー!

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はぁ……速く主人公や、他の勇者達とかの話を書きたいなぁ……

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