最深部へ……と、その前に
姫希とリゼットの子の名前や性別等々は考えて決定したのですが……
姫希とアルトレア
姫希とスミリア の子供の名前、性別がまだ決まってないんですよね……
考えないとっ!
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前回のあらすじぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!
『素材がすごいっ!』
『葵、強くなったっ!』
『不穏な影が……』
のどんっ!
約10体程のモンスターとの激戦を終え、僕達は共にモンスターが居ない場所へと休憩をしていた。最後のモンスターはかなり強敵だった。『永遠之右眼』には、そのモンスターは『赤竜』と表示されている。まあ苦戦はしたけど、何とか自分一人で倒す事は出来た。
今の僕のステータスはこうなっている。
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名前 アオイ・サクラマ
種族 人族
性別 男
職業 --
レベル 114
体力 13980
魔力 12470
筋力 13210
耐久 12110
俊敏 13900
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[絶対固有スキル]
永久之右眼.D
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[固有スキル]
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[スキル]
木魔法.7
水魔法.6
土魔法.5
光魔法.6
弓術.5
投擲.6
短剣術.5
強化.6
魔力操作.6
体術.5
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[称号]
異世界から巻き込まれし者
勇気在ル者
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超越者の加護
天照大御神の加護
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前のステータスの事を思えば大分強くなった。
ステータスも一万を越えており、[スキル]も5以上となっている。今の僕ならそこらのモンスターを十分に相手にできるだろう。
いやぁ……本当に過酷な特訓だったなぁ……。
あ、まだ終わった訳じゃない見たいだけど。
僕とシリルさんは休憩場所で座って寛いでいる中、シキさんの姿が見えない事に気付いた。
「シリルさん、シキさんは?」
「シリルでいいよ、葵。御主人は……あれ?御主人~!!!」
「ん、どうしたんだい?」
「「ッ!?!?!?」」
シキさんは簡単に見つかった。
岩影にいたのだが、その今のシキさんの姿に僕だけでなくシリルも思わず息を飲んでしまうものだった。
水着の様な黒のハーフパンツ一着しか着ていなかったのだ。
上半身は裸なのだが、同性であっても目のやりどころに困ってしまう程のものだった。決め細やかな真珠の様な美しい肌に、男性でありながら華奢で、モデル顔負けの括れがあるのだから。手足もスラッと細く長いし。
癖っ毛のある長い金髪は後ろに結っているので更に女性らしさが引き出してしまっている。もう、シキさんの全てが美少女にしか見えないよ……。
「……?どうしたんだ、二人とも顔真っ赤だぞ?」
「ま、ままま、ま、御主人ッ!!!何やってるんですかっ!!!」
「な、ななな……ハッ!シキさん、これ着てください、速くっ!」
「え、何で?」
「「いいから、速くっ!!!」」
「あ、はい……」
とりあえず、シキさんには『アイテムボックス』から取り出したパーカーを無理矢理着てもらう事にする。シキさん本人は着る意味が不明だったと思うのだが、仕方がない。だって容姿が完全美少女なんだもん。
渋々パーカーを着たシキさんに僕は何故水着なのか訪ねることにした。
「シキさん……何で水着なんですか?」
「潜ろうと思ってね」
「潜るって……何処にですか?湖なんてありませんよ」
「え、いや、溶岩ね」
「……は?」
さて、問題です。
先程、シキさんは何処に潜ろうと言ったのでしょうか?
……溶岩、らしいです。
いや、溶けるでしょ。
この階層に流れる溶岩は、まるで水の様に軟らかに流れている。火山で見られる様なものとは比較にならない。この階層は火山の内部の様にも感じられる程、辺りは紅蓮の一色だ。まだ前にあった雪の階層の方が遥かにマシだと思う。
「じゃ、俺は潜るけど……」
「シキさん!幾ら何でも溶岩は駄目ですってっ!」
「葵……」
「えっ」
シリルが指し示したシキさんの足元を見ると、既に両足が溶岩の中に浸かっていたのだ。しかも、普通なら焼け焦げる音や煙等は一切せずに只水に浸かっている様子をシキさんはしていた。
……身体、どうなってるんですか。
だが、僕は魔法という言葉が即座に思い付いた。
「あ、魔法で身体から溶岩を守っているんですねっ!」
「え?」
「「……してないんですか?」」
二人ハモって言うのだが、シキさんはその事実に何ともないような表情で頷いたのだった。
……溶岩でも溶けない身体って……もう、考えるのが馬鹿馬鹿しくなってきた。
「やっぱり、パーカー脱ぐよ。葵、返すね」
「……ハッ!?え、でも……」
「いや、これ着て入ったら溶けちゃうし」
「そ、そうですか……」
「でも、ありがとうね。そろそろ僕は潜ってくるけど……シリル、」
渡した上着を脱ぎ終わるとそれを僕に返した後、シキさんはシリルに何処か心配そうな表情をしながら何か言おうとする。しかし、その前にシリルが心配させまいと片手を挙げた。
「だ、大丈夫ですっ!おれは葵と一緒に待ってますからっ」
「……わかった。なら俺は今から潜るよ。成るべく速くに戻ってくるからねっ」
そうシキさんが言うと、プールの飛び込みの様に綺麗に溶岩の中へと潜っていった。何故溶岩の中に潜っていったのかは不明だが何か理由があるのだろう。
少し、その事について気になったのでシリルに声を掛けようと顔を見たのだが……。
「……(ガクガク)」
何故か尋常じゃない程身体を震わせて顔を俯かせていた。しかも、何処と無く僕に対して警戒心が剥き出しになっている気もする。もし、今僕が下手な真似をすれば片腕一本消されそうな気もするよぉ……。
相手は僕より年下で背も華奢だけど……恐いよぉ……。
とりあえず、僕は声だけでもかけることにする。
「し、シリル?どうしたの?」
「ヒッ!?」
シリルは恐怖に満ちた表情で僕から少し離れる様に後退する。加えて何処から出したのかわからないが、一本の剣を片手で持って構えていた。その剣はグレートソードで刃が白くそれ以外は真っ黒な細く長い長剣だった。
『永遠之右眼』でその剣を見ると、それは『魔剣』だと認識している。
『魔剣』って……何か物騒なものだなと思ったが、流れる魔力はイメージしていた禍々しいものではなく純粋な闇であった。
何故そんなに怯えられるのかはわからない。シキさんと一緒にいた時は気軽に接してくれていたのに。
声を掛けづらい状況が約5分程、経過してしまったが全くシリルの警戒が解けていない。いや、暫くしたら落ち着くかなって思ったんだよ。結果は駄目だったけど。
「シリル、何でそんなに……」
「うぅ……ますたぁ~……速く帰ってきてぇ……」
「えぇ……」
何か、涙を流しながらシリルさん泣いちゃってるよ。
必ず一回は誰か泣いているような……あ、別に悪い訳じゃないよっ。
今思ったけど、シリルは恐怖症みたいなものを発症しているみたいだ。
恐怖症……僕に対してなら……男性恐怖症?
でも、シキさんも男だし……あ、でも容姿と雰囲気が女性っぽいからかな。こんなことシキさんに言ったらまた泣かれそうだ。
「……やっぱり無理言うんじゃなかった……でも、御主人は奥様方の為に探しに行ったんだし……」
「奥様方の為?どういうこと?」
「ひゃっ!?しゃ、喋るなぁっ!それとそれ以上近づくなぁっ」
やっぱり、シリルはシキさんが居ないと駄目みたい。
だからシキさんは心配そうにしていたんだ。
でも今の状況は全く話が通じる状況じゃない。
すると近くの溶岩が大きな膨らみを帯びてきた。それを察知した僕は何時でも戦える様に袖の中にある短剣に手を伸ばす。多分モンスターだろう。それなら何とかなる。
「シリルっ!」
「ひぃぃっ!?」
もう、僕一人で何とかしよう。そう思っていたがその溶岩の膨らみから……シキさんが出てきていた。
本当に、ハーフパンツを含めて全く溶けた様子も焦げている様子も無い。何か、シキさんなら何となく大丈夫そうだよね、と無意識に思っていたのでそれほど驚きはなかった。
「やっ、御待たせ」
「ましゅたぁぁぁぁ~~~っ、やっぱり無理ぃぃぃい~~~」
そう半分叫びながらシキさんに抱きついたシリル。
取り乱しながらシリルはわんわんとシキさんの胸の中で身体を震わせて泣いている。……何か理由はあるとは思うけど、傷つくなぁ。
「シキさん……」
「あぁ、ごめんね葵。やっぱり男性と二人っきりになるのは恐いか……。少しでも慣れさせる為に置いてきたんだけど、逆効果だったみたいだね……」
「一体シリルに何があったんですか?」
「……そうだね、話そうか。その前に……」
シキさんは僕に話始める前に、号泣しているシリルに優しく頭を乗せると何か魔法を使ったのかコテンと一瞬で眠らせたのだ。やはり、シリルの過去に何かあったのだと理解する。それは生易しい内容ではないと。
眠ったシリルを抱き上げたシキさんと一緒に休憩場所で腰を降ろして話を聞くことにした。
「シリルは……この子はね。俺と出会う前は、非合法に落とされた奴隷だったんだよ」
「シリルが……奴隷?」
シリルが奴隷だという真実に驚きはしたが、よく考えてみれば首にある黒のチークは『奴隷の首輪』だろう。しかし、シキさんと出会う前に非合法で奴隷に落とされたというのは非常に恐い思いをしたのは確実だ。
続けて話す内容はこうであった。
ある侯爵に雇われた盗賊達によって連れ拐われてしまい奴隷の首輪をつけられてしまった事。
そこでその侯爵を含めた男共に性奴隷として毎日毎日犯され続けられた事。
シキさんが発見した時には何人もの男共に犯されている所を発見し救出した事。
シリルが男性恐怖症になるのは無理もないと思う。シリルはシキさん程ではないが華奢で女顔だ。だからといって同性に犯されるのは屈辱的なものを与えるのに十分だろう。それで何度も何度も男達に犯され続ければ、男性恐怖症になるのは必然だ。
同じ同性であるシキさん自身となら何とも無いようで、シキさんもこれからの事を考えて少しでも男性恐怖症を克服の為に僕と一緒にいてもらった、ということだ。
「本当にすまない。葵なら大丈夫だと思っていたんだが……」
シキさんが思うのも仕方がないのかもしれない。だってあれほど気安く接してくれていたら大丈夫だと思うだろう。
でも、シリルの心の傷はかなり大きいみたいだ。
多分、シキさんが居る事で男性恐怖症は抑える事は出来るのだろう。まあ、男性恐怖症といってもシリルの場合は男性限定に残虐の限りを尽くしそうな勢いだったから戦闘に関しては問題ないと思うし。シキさんが居なければ色々と危ない。
それほどシキさんの事を慕っている、というより心の支えになっている大きな存在になっているんだ。そこに関しては僕も同じだけど。
シキさんは眠っているシリルを優しく撫でているが、空いている手に何か持っている事に気がついた。
「あ、シキさん。その手に持っているのは……」
「ん、あぁ。これが俺が探していた鉱物だよ。名前は忘れたけど」
そのシキさんが持っているのは控えめに輝く銀色の鉱石だった。王宮にいた頃の文献でも見たことはないのだが……何となく、武器には向いていないものだ。何に使うのかはまた今度にでも聞いてみよう。
「そろそろこの『迷宮』も終わりだね。多分、次の階層が最深部になるよ。シリルの目を覚めてから行こうか」
「わかりました、とその前に」
今、この状況で僕自身優先すべきものがあった。
それはーーー。
「はい、シキさん」
「あ、ありがと」
上半身裸のシキさんにパーカーを着させる事だった。
やっぱり、目のやり場が困るんだよね……。
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