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最悪な事態

今回の投稿は特別的なものです!


いよいよ4月に入りましたね!

まだ速いかもしれませんがこれから新たな生活を楽しみにしている方、就活で更に忙しくなる方も多いのではないのでしょうか?新たな生活が始まるっていいですよねぇ~


就活生の方々は忙しいかもしれませんが体調面をお気をつけください。(私も崩さぬように就活頑張りますっ!)


そして笑顔を絶さずに就活を望んでいきましょうっ!



あ、あと今年度も『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』を宜しくお願いします( *・ω・)ノ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃい!!!


『浦崎の遺体!』


『詳しくは36話『魔王(魔導王)』へ』


『義姉妹、どっちやねん!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



あれから更に数ヶ月後、僕達が魔法学園へと入学する1ヶ月前に大きな事件が起こった。



僕は何時もの様にアイテムの開発を終えて、無力ながらもアイテムの性能を図る為に一人で誰もいない訓練所へと足を運んできた。他の教師と生徒達は騎士達と一緒に此所より離れた大きな訓練所で合同練習を行っている。最初は僕も一緒に行っていたがレベルが上がってもステータスの伸びが悪過ぎて、続けても意味がないと判断したのだ。上がった数値は1から10位だ。


なので僕だけは開発に集中して、数個出来るとこの訓練所でテスト検査的なものをしている。王宮にも開発者が何人もいるのだが、今は光城君達『勇者』の為に武器と防具の開発を進めている。それについては僕はからっきし駄目なので、アイテム、つまり飛び道具を作る位しかない。



「さて、やってみるか」



黒い袋、『アイテムボックス』は重量の制限はあるが、飛び道具を100個入れる位なら問題ない。僕は『アイテムボックス』からあるアイテムを取り出した。



「初めてクロスボウを作ったけど……凄い事になったな……」



取り出したのはクロスボウだ。


最初は木製で、非常に簡単な威力も低い物だ。実はこれ、この世界にはクロスボウより劣化した威力の低いものが存在しているらしい。その開発をしている王宮の人に教えてもらい何とか、モンスターをも倒せる位になった。こういうのが得意な人が教師や生徒達には誰も居なかったからどうしようかと思ったが案外王宮の人達は優しい人が多い。


このクロスボウには『レウィス鉱石』と呼ばれる鉱石と『魔剛木』と呼ばれる木材をメインに作ったものだ。『レウィス鉱石』は鉱石の中でも丈夫で非常に軽い鉱物であり、『魔剛木』は魔力を吸収して堅さがある程度増す木材だ。


余談ではあるかもしれないが、この国は鉱物が常に多く採取出来る三大鉱物国の一つだ。採取出来る場所は様々だが、やはり多く採取出切るとは迷宮(ダンジョン)と呼ばれるモンスターの巣窟。この国には3つの迷宮(ダンジョン)があるのだが、一つを除いて兎に角深いと有名と開発者の人が言っていた。実際に行った事が無いのでわかりません。


僕は自作のクロスボウに矢をセットし、近くに立ってある木の人形に向かって引き金を引く。


ーーーパシュンッ!


音は大きくは無いが、矢は螺旋状に回転しながらその木の人形を貫通した。



「……おぉぅ。まさか、こんな威力になるなんて……」



何度か改良を重ねたのは良かったが、前は貫通はしなかったのだ。矢を回転させる様に工夫したのが良かったのだろうか。加えて魔力を籠めた矢を使ったのも大きな影響だろう。


因みに矢にも様々な能力がある物を作っている。


目眩まし、爆発、毒、粘着剤。


種類はこれくらいしかないが、今の自分はこれくらいが限界だ。クロスボウを作れただけでも自分的には凄いと思う。


でも、いざ実践の戦闘に役に立てるか不安だ。最悪、誰かに使って貰うというのが一番良いかもだが、自分が作ったものは自分で使いたいという自分の我儘だ。



「……さて、と」



長々とクロスボウの性能チェックを確認し終えるとあっという間に数時間が経過していた。そろそろ皆、終わっている頃だろう。


すると、一人の騎士が訓練所へと入ってきた。



「葵君、ここにいたんだね。」


「あ、どうも……」


「おっ?それは新しく開発した武器かい?いいねぇ!……ねぇ、もし君が良ければこの国の開発者にならないかい?君なら大歓迎だよ!」


「え、いや……」



騎士さんから何故かその様な事を言われてしまう。この王宮だけでなく、この国の人は全てではないが僕がよく色んな方々と関わっているのかよく接してくれている。意外とこの世界が合っているのではないか、とふと思う。最近では開発のお偉い人とも仲良くしてもらっている。



「あっはっは!いきなりこんなことを言っても驚くか。すまんすまん。あ、そうだ。葵君、『勇者』達が迷宮(ダンジョン)に向かったらしいぞ?」


「え?」


「場所は『フリーデン』と呼ばれる初心者向けの迷宮(ダンジョン)。まあ、あの『勇者』達なら大丈夫だろうが……一応報告な」



僕は考えてしまう。


幾ら初心者向けの迷宮(ダンジョン)だとしても皆は大丈夫なのかと。


僕は騎士さんに言う。



「僕をその迷宮(ダンジョン)へ連れていってくれませんか」




~~~~~




王宮から馬車で約一時間、騎士さん達数人にお供してもらって僕は迷宮(ダンジョン)に到着していた。最初は騎士さんに止められたが、義姉妹の事が心配でならなかった。


何か……とても良くない予感がしていたのだ。



「本当に大丈夫なのかい?確かに君の持つ武器は『フリーデン』でも通用すると思う。しかし、だ。……何か良からぬ予感がするのだ。恐らく君も同様に感じるものがあるのではないか?」



実は1ヶ月前に王国に地震が起り、とてつもない豪雨が起こった事があるのだ。それは全世界を巻き込む程で国全体が水浸しになる程のものだった。その時に僕は開発者の方々と共に吸水性のあるアイテムやバリケードの製造に助手として手伝っていた。その為か間近で職人の技術を見て、時には人手が足りないから僕も教えてもらいながら何個もアイテムを作っていたので技術的には多少身に付いたと感じる。


『勇者』達は住民の避難や流された障害物の撤去に勤しんでいたらしい。他には怪我人を魔法で治療したりだ。


この世界では、本当に何時何が起こるのかは全く予想がつかない。だからこそ、初心者向けの迷宮(ダンジョン)だとしても何があるかわからないのだ。



「わかっています。けど、姉と妹にもしもの事があったらと思うと……」



義姉妹に何かあったらと思うといてもたってもいられない。例え自分が『無力』だったとしても、何もせずに後悔はしたくない。かつて、僕を救ってくれたお父さんみたいに誰かの為になりたいと思うのだ。それが自己犠牲になったとしても、誰かを救いたい。憧れによる偽善なのかもしれないが、それでも僕は動かずにはいられないのだ。


騎士さん達は渋ってはいたが、僕の話に耳を傾けて、そして何とか折れてくれた。本当に騎士さん達はいい人だ。僕の心配をここまでしてくれる。


そして僕は騎士さん達と共に『フリーデン』へと入っていくのであった。




~~~~~




『フリーデン』の迷宮(ダンジョン)、三階層。



光城を先頭としたハーレム達が主にこの階層に存在するモンスター達と戦闘を行っていた。この迷宮(ダンジョン)には低ランク、低レベルのモンスター達がいるのだが、今の光城達には何の問題もなく撃破していく。


現段階でここにいる光城達全員のレベルは20から30位。ステータスも中には1000を超えている者もちらほらいる。殆どが光城とハーレム達に集中しているが。


ーーーギャーギャー!


ーーージジジジ!


ーーーギャギャギャ!


光玉(ライト・ボール)!」


火玉(ファイア・ボール)!」


水玉(ウォーター・ボール)!」



現れたゴブリン達に向かって光城と真紀、真理の魔法が放たれる。放たれた魔法は爆散するかの様にモンスターの身体は飛び散った。命あるものを殺める行為に光城達は大分慣れてしまっている。騎士団長達も同行しているのだが、速い成長に驚きはしたが皆がモンスターに勝てると確信しなめている事を感じ取って何度が注意を促している。しかし、光城や男子生徒達は何の改善も無くこれから先大丈夫なのかと感じていただろう。特に光城は桜間真紀、真理がいるハーレムから何か倒したり成果を上げると黄色い声がかかるので、光城自身更に調子に乗ってしまう。本当はニ階層までだったが光城達が騎士団長達と教師達に無理言ってここまで来てしまったのだ。


騎士団長を含め、騎士達は光城達『勇者』より開発を熱心に頑張っている桜間葵の方に目を向けたいのが本心だった。教師は何度か騎士達に『貴方達の生徒はどうなっている?』と言われて正直参っている。それほど生徒達全員が少しずつ傲慢に、かつ油断をしているのが現状となっている。浦崎は事があるのにそれを無かったかの様な振る舞いもしている。実際にこの中の誰かが間近で殺されたら、目が覚めるのも確実なのかもしれない。



「騎士団長!このままもう一階層行きましょう!」


「いや、駄目だ。初心者向けとはいえ今日はここまでだ。さっきも言っただろう?」


「そうですよ、光城君。光城君達は平気かもしれませんが、数人疲れが見えていますし」



騎士団長と教師が反対するが、光城ハーレムと生徒達は光城に賛成であった。



「えー、でもさぁ。速く強くなるにはもっと戦わないと駄目だよね?なら、もう一階層行こうよ!」


「そ、そうですよ。浦崎君の事もありますし……。強くならないと」


「ほんと、騎士団長も先生も心配性なんだよ。この迷宮(ダンジョン)に入ってから一度もダメージ喰らってないんだぜ?」


「それに、光城君が戦ってる姿が見られないし……」



そんな意見が出ている中、騎士団長以外の騎士達は影ながら溜め息をついていた。それは騎士団長と教師も同じで心の中で溜め息をついていただろう。



「駄目だ。今日はもう帰るぞ。」


「「「え~~~」」」



生徒達からのブーイングに騎士団長は少しムッとしてしまうが、教師が説得をしている。しかし、中々帰ろうとはせずにまだまだ戦うの一点張りで中々この場から動く事は出来なかった。



それが、彼等の大きな運命を変えてしまう最悪の結果に繋がるとは思いもしなかっただろう。



突如、光城達からの少し離れた場所にある存在が現れた。



その姿は人型ではあるが、全身怨念にまみれた黒くグロテスクな泥を出しており、誰もが嫌悪感を抱く程だ。


そしてその醜い泥人形の顔から赤く血走った細く大きな両目と裂けた口を出しながら光城達をじーっと見ていた。


すると気味が悪い位に口が更に横へと裂けると笑みを浮かべた様に老若男女の全ての声が合わさった悪寒を感じる声でこう放った。



「見ツケタ!見ツケタ!オ前達、全テ、壊ス!殺ス、ヨ?」




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