☆桜間葵と申します
新章です!
前回のあらすじィィィィィィィィィィィイ!!!
『主人公達のステータス紹介!』
のドンッ!ι(`ロ´)ノ
僕、桜間葵の目の前に一体のモンスターがそこに存在していた。
いや、モンスターではないのかもしれない。目の前に居たのは金色の癖っ毛の目立つ美しい狐であった。日本で居るような狐よりも大きいが凛々しく、柔らかな金色の毛を蓄えた長く大きな尾が特徴的だろう。神獣とか聖獣等の方が正しいのかもしれない。
今の僕は片目が潰れていて激痛で無事な方の目をも開けている余裕は無かった筈だ。片目だけでない。身体中が傷だらけ、打撲や骨折もしていた。
しかし、その綺麗な狐さんを目撃してした時にはその美しさに片目や身体の激痛は忘れ去られる程の衝撃を受けていた。
でも、その狐さんは敵か味方かはわからない。
何故なら突如現れたのだから。
正直その狐さんが敵か味方かはわからない。
いや、敵の可能性は十分高いだろう。
ここは迷宮の中なのだから。
しかし、目の前にいる狐さんは敵意もなく襲ってこようともせずに只僕を見ている。
あぁ、徐々に意識が朦朧としてくる。打撲や骨折だけでなく出血もしているみたいだ。身体中から生暖かい液体がドクドクと流れているのが何となくわかる。
何でこんな事になったのだろう。
そういえば姉と妹は大丈夫だろうか。
そんな事を考えながらも僕はこうなってしまった経緯を思い出していく。
~~~~~
僕は北海道にいるごく普通の高校生だ。体型はモヤシと呼ばれる程に細くて髪も少し長めな方だ。身長は平均よりも少し低い方ではあるが今の自分に何の不満もない。好きなもの……好きなものというより憧れている存在がいる。
それはもうこの世には居ないお父さんだ。
お父さんといっても実の父親ではない。本当はお父さんの子供だとずっと思っていた。でも、違った。
僕は母親が今の父親の様な人との間に産まれた子供だ。それを知ったのは中学生の時だったと思う。お父さんがいるにも関わらずあの母親は今の父親の様な人と浮気をしたのだ。
ふざけてる。
お父さんはとても強くて優しくて、時には厳しく叱ったりもしてくれる人だった。それを僕は誇らしく思えていた。
なのに……。
…………
………
……
…
「葵ちゃん、朝だよ」
「兄さん」
「……ん……わかった」
目を開けるとその父親の様な人の連れ子である義姉の真紀と義妹の真理が寝ていた僕を起こしにきていた。ベッドから起き上がると横にある時計には午前7時となっている。正直まだまだ時間はある筈だ。それにこの姉妹が何処と無く余所余所しいというか何というか面倒臭い。昔は結構仲が良かった方だ。
理由はわかっている。……理由かどうかわからないが。
僕は高校生二年で義姉の真紀は三年、義妹の真理は一年だ。
今年の春位からだろうか。
僕のクラスに転校生がやってきたのだ。しかもイケメンな上に勉強に運動は完璧な超人ときた。名前は……確か光城直人だったと思う。そんな完璧な彼が現れた事によって校内の全ての女子達から絶大な人気を出していた。光城ハーレムや取巻き達にファンクラブ、そんなものがいつの間にか出来ていた。正直個人的には結構引いていた。
因みに義姉の真紀と義妹の真理の二人も光城ハーレムの一員だ。もう一度言おう。
結構引いた。
加えてそのハーレム達とは関わりたくないのが本音だ。
よくアニメや漫画で義理の姉又は妹と恋人関係とかなるとかあるだろう。それは想像上の事だと僕は思っている。
義理とはいえ、あくまで姉妹だ。恋愛関係なんてさらさら無い。これは強がりとかそうのではない。僕自身の本心でもある。
お父さんを失って再婚してからは僕は引き籠りになっていた。そんな時に義姉妹は励ましてくれてたのは今でも思い出す。
そういえば、そんな時に「将来結婚してあげる!」って二人同時に言われたのは結構驚いていた。まあ、あれは僕を励ます為なのだろう。
さっきは引いたと思っていたが義姉妹の恋愛は陰ながらも応援はしている。
あの父親の娘達であるがその子達には罪もない。そして僕を立ち直らせてくれた恩人でもある。ライバルは多いかもだけど幸せになってほしいものだ。
僕は着替えを終えて朝食をダラダラと済ませると時間になったので学校へと行くことにする。別に学校は嫌いでもないし虐めとかそういうのは一切無い。が、正直行くのが面倒臭いと感じてしまう。両親とは思いたくは無いがその二人は僕が起きる前に仕事に出ている。そう、共働きだ。
「ねぇ、葵ちゃん。まだ行かないの?」
「兄さん、一緒に行こう?」
「ん~……先行ってて。戸締りは僕がするから」
「でも……」
「光城君と一緒に行かなくていいの?早く行かないと他の女子に取られるよ」
「……うん。わかった」
「……じゃぁ、兄さん。戸締りお願いします」
「お~……」
こうして義姉妹は光城君の待ち合わせ場所に向かっていく。
一方僕はかなり心配性な所があって戸締りは2、3回確認しないと落ち着かないのだ。
一通り戸締まりの確認を終えると僕も学校へと向かっていくのだった。
~~~~~
何とか学校へと到着し何時も通りの日常を過ごしていた。そして只今休憩時間だ。その休憩時間に僕は本を読むことを日課としている。内容は神話や伝説についての本だ。オカルトには興味は無いとはいえないがそれほど興味を持っていない。だが、この神話や伝説には中々興味がそそられる。何故神話や伝説に興味があるのかは主にゲームやアニメが大きく影響しているのだろう。そのゲームやアニメの登場人物の中に神話や伝説上にある名を使われている事にどういった意味があるのか等を調べていくうちにこうなってしまった。
「葵ちゃん」
「兄さん」
「え、……何?」
先程まで完璧超人な光城と話していたと思っていたのだが、義姉妹が何故か僕の席前にいたのだ。
迷惑なんですけど。
「あのね、次の昼休みに光城君と一緒に昼食食べようよ」
「……ぇぇ」
空気読めよ、義姉。
何で義弟である僕にハーレム地獄へと行かなければならないのか?
加えて義妹も何故か期待の目をしてくるのは何故だ?
「ぁ……結構です。お構い無く」
「え、でも」
「兄さん……」
「真紀、真理。どうしたの?」
光城ハーレム、光城から二人に声が掛かる。
「ほら、早く行きなよ。彼氏さんが待ってるぞ」
「ち、ちがッ!まだそんな関係じゃッ!」
「光城君が彼氏……」
見事に二人の表情が真っ赤だ。それほど光城君の事が大好きな様だね。他の男子達からしてみれば面白くも無い話だろう。誰がどう感じるなんて人それぞれだから口出しする気は無いけど。
僕は本の続きを読もうとするが、教室内に異変が起こる。
「お、おい!扉が開かねぇぞ!」
「え、うそっ!」
「なっ!窓もびくともしねぇ!」
「皆!床見て!」
誰の声かはわからないが教室の床にはでかでかと大きな光るサークルが出来上がっていた。それを見た瞬間に身体が危険信号なのか、身体が拒絶するかの様に動かなくなってしまう。ここにいる教室内にいる者達も同様な状態になっている。
「お、おい。何か動いてるぞ」
「回ってる……?」
そう、その光るサークルは時計回りにゆっくりと回転しているのだ。良く見てみればそのサークルには文字の様な物が描かれておりまるで魔方陣だと連想させる様なデザインでもあったのだ。
ーーーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「キャ!」
「うぉっ!?」
「な、なんだ!?」
「地震?」
確かに地震の様な揺れをしているが明らかに外の景色には全くその動きさえも見えない。外の景色には木々や建物等が揺れていないのだから。まるで僕達がいる教室だけが揺れているような感じだ。
僕は何となく脱出は不可能だと薄々感じているとそのサークルが閃光の様に光るとそのまま意識を手放してしまうのであった。そしてその構内から複数の教室にいた生徒と教師達が行方不明になっていたのだ。
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