★禁忌之呪物 さんっ!
え、長い?次で終わらせますっ!
多分っ!
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前回のあらすじぃぃぃぃい!!!
『サイボーグなドラゴン!』
『白衣の幼女、400歳!』
『筋肉筋肉!』
『馬鹿みたい……』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
姫希達五人はサイボーグドラゴンであるマックスに乗って柊家へと到着していた。マックスの身体はそこらのドラゴンよりも大きく頑丈であり、そして飛行性も高度に優れている。飛行中は上空5000mを優に越えていたが、マックスのお陰か風の抵抗を全く受けなかった。姫希達五人共種族的には上位以上なので普通であれば何かしら身体の不調は一切無い。
暫くして柊家へと到着するとそこはまるで銀世界が広がる町であった。粉雪が舞い落ちている中でも住民達は何処にでもある日常生活を送っている。住民は人族をはじめ雪女や雪男の妖人族や兎や狐、狼の獣人族が住んでいた。加えて狼や狐等のモンスターも穏やかに住民と生活をしている。柊家はこの町の奥に存在しているのだが、家というより大きな屋敷であった。玄関前には大きな門が佇んでおりその先には長く広い玄関が広がっている。マックスが入るには十分過ぎるのでその場所へとゆっくりと着地した。
「ほぅ。銀の雪町『白雪』か。相変わらず出鱈目な気候だな。」
マキナはマックスから降りると感心した様に辺りを見渡していた。その後にハクやマグナ達も降りてくる。この銀世界の町、『白雪』は少し寒い位だと思われがちであるが実際は極寒の寒さであり最下位・下位の種族では一瞬で肺が凍りつき凍死してしまう程なのだ。中位の種族であれば厚着をすれば大丈夫だろう。
ハクが降りた瞬間、その場に白狼と白い狐、金色の狐達が出迎える様に現れた。どのモンスター達も敵意は全くなく、寧ろ主であるハクの戻りに嬉しそうにしている。そこに一際大きな白き狼がハクの元へと近づくと静かに伏せる様に座った。
「はぃっ、ドーーーンッ!!!」
「ぐほっ!?」
大きな白狼……ではなく、その白狼の頭にいた小型犬並の大きさである白い小狼がハクの腹に向かってドリルの様に突撃してきた。運の悪い事に鳩尾に入ってしまい少し声を出してしまい身体がよろけてしまう。が、ハクはその小狼を地に着地する前に両手で掴んだ。
「……ディオン、いきなり何すんの」
「だって、いきなり屋敷から居なくなるからじゃん!暇だよ~、ゲームしょ~?」
白き小狼、ディオンは悪びれもせずにハクが着ている胸元の浴衣へと潜り揉むと子供の様に甘えだした。ハクとディオンは昔ながらの相棒であるのでこの様なやり取りは昔ながらである。この様な小さななりではあるディオンであるが実力はモンスターの中でも最高位でありラヴィと同等、それ以上なのである。しかし、この子供の様な声と仕草には想像する事はできないだろう。
「ひーめーきーさーまーぁー!!!」
突然、姫希の声を上げる中性的な声が響き渡る。狼、狐達は被害を受けたくないのか迫り来る人物を避けるように道を作った。しかし、念の為なのか頭にディオンを乗せていた大きな白狼、神喰狼王が姫希に突撃する人物を片足で遮る様に止めたのだ。その結果。
「ンプッ!?」
「グルルゥ」
神喰狼の王である神喰狼王はその人物が怪我をしない様に柔らかな肉球がクッション代わりとなって無力化したのだ。
「……ミラか?」
「うぅ……姫希しゃま~……何処に行ってたんでしゅか。心配しました……」
鼻を押さえながら桃色の髪を持つ少年、ミラが姫希を抱きつきながら涙を滝の様に流していた。この二人は友人関係でもあるが、主人と使用人という関係でもあるのだ。ミラは敬愛する主、姫希に何か言おうとするがその前に気配無くその後ろにいた猫耳の美人な使用人が姫希から易々と引き剥がした。
「何をやってるんですか、ミラ。姫希様が困っているでしょう」
「うぅ……」
「丁度よかった、ティーネ。悪いけど今から客間を使うけどいいかな?」
「大丈夫です、ハク様。では、私は皆様のお茶をご用意させていただきます。ミラ、貴方はハク様達の付き添いをしなさい」
「はぁぃ~」
ディオンとミラを加えたハク達は客間へと移動する。客間は和式であり窓から見える外の景色は絶景であり、旅館であるのなら有名になるのは間違いないだよう。ハク達はミラが用意した座布団に座ると話を始めた。因みに神喰狼王達は外で日向ごっこをするかの様に寛いでいる。
「むむっ?ハク、雅章と柚希は?」
「……あぁ。こことは違う部屋にいるよ。多分、まだ地球から来た雅章君の……知合い、でいいか。その人と話していると思うよ。」
「地球人か?何故ここにきているのだ?」
「ん~……」
「おじいちゃん、とうさんとかあさんの友達か?」
「そうだね。雅章君の友達だよ。別に姫希が心配する事はないさ。ソフィアと悠もいるからね」
「……俺、関係無いと思うから外で姫希の特訓しておこうか?」
「…………待て、マグナ」
マグナが立ち上がろうとするが、その前にマキナが止めに入った。マグナ自身、関係無いと思い席を外そうと思ったのだ。しかし、マキナは続ける。
「マグナ、この話はお前が一番関わる話しだ。……これを」
マキナは白衣の内側に入れていた黒く小さな箱をハク達を取り囲むテーブルの上へと置いた。その置いた場所はマグナの前だ。この黒い箱はマグナの物だと示していた。
「……なぁマキナさん、これ何だ?ずっごい封印?みたいなのがかかってるけど」
「ほぉ~、姫希はわかるのか。流石『白炎帝』の孫だな」
「む?吾輩は全く分からんが?」
「姫希は妖人族、魔人族じゃから物の魔力を直感でわかるんじゃよ。中身はわかるか?」
「う~ん……全然わかんない。魔法で遮断されてるから何の魔力も感じねぇ」
「……マキナさん」
「ハクはわかったようだな。……マグナ、お主も何となくわかっているだろう」
この中でハクとマグナはその箱の中身に何かあるかを理解していた。
「……開けていいか?」
「そうだの。姫希、お前はこれから先の未来にいつかは見なければならないものだ。正直、ゲロっちまう可能性は高い。姫希の後ろにいる使用人、ミラと言ったか?お前も同様だ。これを見て後悔するかもしれんぞ?いいか??」
「何時か見るもんなんだろ?なら、全然問題ねぇよ!」
「主と共にいる事は当たり前です!僕も問題ありませんっ!」
マキナの問い、忠告に姫希とミラはその箱の中身を見る事にする。それを反対しようとしたハクとマグナであったがマキナに『こやつらの覚悟を無駄にするでない』と言われて渋々この場にいる六人で見る事となった。
「見る前に……結界は張らせてもらうよ」
「構わぬさ。さぁマグナ、その箱を開けよ」
マグナは特に表情の変化は無く、その箱の封印を解いた瞬間只成らぬ気配がこの客間に放たれた。姫希とミラは少し緊張した表情になり、同時に警戒をしている。ハクの浴衣の中で寝ていたディオンもひょっこり顔を出しながらその箱を眺めていた。
そして、マグナはその箱の蓋を空けた。
それが更なる濃密な嫌悪感を抱かせるのに十分なオーラが放たれる。その箱の中身には一つの金剛石が存在していた。しかし、透明感のある金剛石ではなく赤黒く濁った『死』や『怨念』を連想させやすいものだ。
マキナはマグナにこの金剛石について簡潔に説明する。
「これは知っているだろう?ハク、マグナ。これは『禁忌之呪物』であり、人類が作り出した罪。そして……『禁忌之呪物』の正体は……マグナ、お前の『父親』だ」
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