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★禁忌之呪物


少し過去に入ります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『決着着くか?』


『ラバラス介入!』


『ダイヤモンド?』


のどんっ!



今から数年前、シキ……不知火姫希は『あちら』の世界で師の一人である結城マグナから魔法を教わっていた。この時の姫希は恋人であった高嶺美花が他の男に寝取られた後の事だ。護衛の任務を終えてそうそうに『こちら』の世界に戻ってきていた。寝取られた影響か口調が悪い姫希である。気分転換を兼ねてか暇をしていたマグナに模擬戦を含めた指導を受けていた。


姫希はマグナに向かって魔法を放つ。



「『火炎竜砲』ッ!」


「あ~、10点だな」



マグナは姫希の魔法に点数を言いながら放たれた『火炎竜砲』を片手で叩き落とされてしまう。しかも素手でだ。叩き落とされた『火炎竜砲』は一瞬にして消滅してしまった。姫希の『火炎竜砲』は中位でも中々の威力をもっている。しかし、マグナは埃を振り払った様に消したのだ。



「なんだよーっ!今の10点ってありえねーだろっ!」


「魔力は乱れてるし、速度も遅い。これが戦闘なら死んでたぞ?姫坊」


「う゛……な、なら!『雷光剣(ライトニング・セイバー)』っ!」



反論できない指摘に言葉を詰まってしまうが次に電光で生み出した剣を生み出すとマグナの懐に狙って攻めようとする。姫希の動きは洗礼されており、熟練の戦闘能力を持っていた。だが、その戦闘能力を嘲笑うかの様にマグナは避けはせずに右手の人差指と中指で『雷光剣』を挟み、止める。



「はぁっ!?」


「『雷光剣(ライトニング・セイバー)』、5点。加えて動きも規則的で最悪だ。……よっと」



「うわぁっ!?お、おいっ!離せよぉっ!?」



『雷光剣』を指二つでも余裕にへし折るとそのまま姫希の背後に周り首根っこを掴んだ。マグナよりも身長の低い姫希は猫の様にぶらんとしてしまう。それが嫌なのか姫希は暴れるがマグナにとってみれば難の事も無い。



「まだまだだな~。だが、少しはよくなってんじゃねえか?」


「そんなの全然感じねぇ……」



「姫希、マグナ」



げんなりしているとある人物が二人に声をかけていた。先程までは姫希とマグナしかいなかった草原なのだ。その現れた人物は純白髪をもった浴衣の麗人。だが彼女は、彼は男である。正体は姫希の祖父である柊ハクであった。



「あっ!おじいちゃんっ!」



姫希は両親と同時に祖父母も大好きなのだ。特におじいちゃんこである。マグナが掴んでいた服を離すと姫希は満面の笑みでハクに駆け寄って抱きついた。端から見てみれば仲の良い母と子にしか見えないだろう。



「あははは。姫希は元気だな。マグナもありがとね」


「構わねぇさ。姫坊を鍛えるの意外と楽しいぜ?それに魔法が不得意なのはお前と同じだなっ」


「おじいちゃんの悪口いうんじゃねー!」


「こら姫希。そんな乱暴な言葉を使っちゃいけませんっ」


「ぅ……ごめんなさぃ」



渋々マグナに謝っていると笑いながら姫希の頭を乱暴に撫でていた。撫でられた姫希は何処か不服そうな表情ではあったがされるがままに撫でられている。そんか中、マグナは姫希にある事を投げ掛けた。



「姫坊、今日のお前は精神が不安定になってるぞ。……地球(あっち)で何かあったのか?」


「……」



その質問に姫希は俯きながら黙ってしまう。だがその表情は今にも泣きそうなものであった。それを見たハクとマグナはお互いに顔を見合わせると何があったということを察した。マグナは勘良いので直ぐに当ててしまう。



「女か?」


「……ぅぅ」


「はぁ~~~」



盛大にため息をついたマグナを尻目にハクは姫希の方へしゃがみ込んだ。そして目を合わせると姫希は眼に涙を溜めながらも泣くのを我慢をしている。感情豊かなのだが同時に我慢強い子なのだ。そんな姫希にハクは優しく微笑むと安らぐ様な心地好い声で言う。



「姫希、何かあったんだね?」


「……うん」


「そうか。聴いてもいいかい?」



姫希は前に何があったのかをポツリポツリとハク達にゆっくりと話していく。



依頼である人物の護衛をしてきたこと。


その人物は超有名なアイドルだったこと。


護衛で一緒に過ごしていく中で恋人同士になったこと。


だが、一時的に護衛から抜けてから彼女は余所余所しい態度になったこと。


心配になって彼女の部屋へ行くと他の男とキスををしていたこと。


そして、彼女に拒絶されてしまったこと。



それらの事を話し終えるとハクは姫希を優しく抱き締めた。自身の話を傾聴し共感してくれる祖父に姫希は我慢していた感情を解放し、抱きしてた胸の中で声を上げながら泣いてしまう。姫希が泣き止むまでハクは背中を擦ったり頭を撫でたりしていた。


姫希が泣き止むとすっきりしたのか荒れていた様子が治まっている。ハクは泣き止んだ姫希を抱き締めながら自身の思いを告げた。



「姫希、彼女さんの事を恨んでいるかい?」


「……わかんない」


「そうか。……姫希の気持ちは痛いほどよくわかるよ。おじいちゃんもそんな事があったからね。裏切った相手を許せないと思うよ。でもね、復讐だけはしてはいけない。実際にどうするかは姫希自身だけど復讐をするだけ無駄な時間を費やしてしまうんだ。直ぐに恋人の事を忘れる事は出来ないかもしれないけど、それまで他の色んな事を見て、感じて、考えるんだ。それだけでも少しは気持ちが晴れるとおじいちゃんは思うよ」



すると横にいたマグナも姫希に言う。



「ま、今回は女を見る目が無かったんだよ。だけどよ、それまでは元彼女とは幸せだったんだろ?なら、それでいいじゃねぇか。お前が愛した事は無駄じゃない。無駄じゃねぇから胸張って前を歩け。別に後ろを振り向いたっていいからよ。」



「おじいちゃん……マグナのじっちゃん……」



二人に慰められて姫希は再び泣き出しそうになってしまう。それは悲しいとは逆にハクとマグナの優しさに嬉しいのだ。


そんな時だった。


上空から何が落ちてきた。


しかし、その『何か』は大きくはあったが地響きはせず大きな風が舞う。


姫希はハクとマグナを守るように立ち塞がるが、その降ってきた相手を見て固まってしまう。それはハクとマグナも同様である。



その相手とは袴を着た上半身裸の巨漢な男性であった。その上半身からは屈強な筋肉が全体的に付いている。だが、その筋肉はボディービルダーの様な見せるだけではない『使える』筋肉だ。他のスポーツ選手でも比較になら無い程凄まじい筋肉。そして芸術的とも取れる美しく鼓動する筋肉と灰色の婆娑羅の髪が良い組み合わせだ。更に特徴を言うのであれば、彼の容姿は殆ど人族と変わらないが唯一異なっているのはウリボーの様に可愛らしい耳が付いていたのだ。


そしてその人物は姫坊・ハク・マグナに向け、両手を天に掲げながらポーズをし言い放つ。



「マッスルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!!!!」



『あちら』の世界に存在する陸軍責任者である元帥カーズ・ドライブが突如現れたのだった。









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