VS海の支配者、リヴァイアサン
シキの様々な力を発揮!?
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前回のあらすじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!
『神刀、『空』装備!』
『服装はレッドのまま!』
『リゼット達に祝福を!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
シキはリゼット達から離れた後、海上を疾走していた。足を海面に着く瞬間、大きな水飛沫をあげている。この光景を見れば魔法か何かを使用しているだろうと考えてしまうが、実際はシキは何にも魔法等は一切使用していない。只の生身で海の上を走っているのだ。速さは新幹線並み。しかし、彼にしてみれば軽く走っている分類に入るのは規格外な存在だと改めて理解してしまう。
"あと、数分すれば親玉につくだろうなッ"
"ラヴィ姉、代わってくれない?"
"拒否するッ!今は余のモチモン達を厳選している最中なのだぞッ!"
"……こんな時になにしてんの"
"ポテチとコーラを飲食しながらゲームに漫画を読んでいるが?"
"ぁ……そう"
緊急事態にラヴィは[空間庫]でかなり満喫している様だ。恐らく余程の事が無い限り表に出てくることはないだろう。この事態については映画を観ている様な感覚なのかもしれない。正直変わって欲しいのだがそれは不可能だと理解したシキは取り合えず海の上を走りながら目的地へと向かっていく。
約数分後、海上を疾走していると豪雨の中から超巨大な存在が眼に入った。その存在は『ガルディアス』でも太刀打ちできない……いや、勝負の前に土俵にも立てないであろう神に等しい存在がそこに居たのだ。蛇の様に超巨大な身体をくねらせているのが遠目からでもよくわかる。身体は藍色の鱗に覆われて魚類がついていそうな鰭が存在していた。その姿は蛇よりも竜と例えた方がしっくりくるだろう。シキは瞬時にあれが『海の支配者』である『リヴァイアサン』だと判断した。
「(凄い威圧、いや神威か。正直相手にしたくはーーーッ!?)」
何の無理ゲーかと軽く思ってしまうが、リヴァイアサンはシキの存在に気づいたのか大きな口から強大な水の塊が形成されていく。その水の塊を放とうとした瞬間、右手に持っていた神刀である『空』を水平に捧げる様に両手で持つとある発動之言葉を唱える。
「【満タセ】ッ!」
リヴァイアサンから超絶な水のポンプが放たれる。しかし、その放たれた水はシキに当たる事無く吸い込まれる様に神刀の『空』に吸収されていく。吸収が終わると『空』に異変が起こる。今まで刀身そのものが無かった筈なのだが水の刃が出現したのだ。
「お返しだッ!」
その水の刃がついた『空』をそのままリヴァイアサンに向けて斬撃として放たれた。その斬撃はブレードの様になっておりもし生身の人間やモンスターに当たれば綺麗に切断されるだろう。
しかし、『海の支配者』であるリヴァイアサンには無意味であった。
「なっ!?」
水の刃はリヴァイアサンに当たる前に形状の失われた液体へと変化すると真下の海の一部となった。思わず驚いたシキだったが、相手のリヴァイアサンは身体をくねらせてゆっくりと迫ってくる。何時襲い掛かろうか見定めながら動いているのだろう。シキは気持ちを切り替えると透かさず次の一手を出した。
「なら、『重力鎖』ッ!」
リヴァイアサンの回りに幾つもの鎖が何処から途もなく現れる。その『重力鎖』はリヴァイアサンの頭から尻尾まで巻き付けて拘束することに成功する。しかし、相手のリヴァイアサンは何事も無いかの様に自ら引き千切ろうとする。
「ッ!『影鎖』ッ!」
『重力鎖』が軋む様に悲鳴を上げている事にシキはものの数分しか拘束できない事を理解すると舌打ちをしながら影から『重力鎖』の量を越える『影鎖』がリヴァイアサンを拘束する。その間にシキは神刀の『空』を[空間庫]を収納した。
「クッ、和爺みたいに上手く『影鎖』できないか……ならっ!『炎纏』ッ!」
もし、『影鎖』である秋沙和樹であればあのリヴァイアサンを拘束するのは可能だろう。だが、シキの[影鎖]は本家である和樹よりもかなり劣るのだ。その事はわかっていたシキは自らの身体を[火炎]を纏う。だが、シキの着ている黒スーツは燃える事無く一部の身体として[火炎]を纏っていた。その姿は炎の支配者と思わせるものだ。
「行くぞッ!『紅炎龍』ッ!」
両手に紅の炎を出現させ、一つにするとそこから一体の龍が現れる。『炎龍』よりか何倍も大きい。その『紅炎龍』をリヴァイアサンに向けて放たれた。
ーーーグォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!
だが、リヴァイアサンはその超巨大な身体には到底思い付きもしないような俊敏な動きで突撃する『紅炎龍』を綺麗な螺旋を描くように避ける。しかも宙を浮かんでだ。『紅炎龍』は避けられた後、起動を変えるように旋回するがその前にリヴァイアサンが動いた。
ーーーゥゥゥウゴゴゴゴアアアアァァァァァァァァァァァァア!!!
海の底から出された咆哮は海を操るのには十分であった。その咆哮で『重力鎖』と『影鎖』の拘束が破壊されてしまう。加えて海がうねるとそのまま巨大な波へと変化した。その波は四方八方から『紅炎龍』を容易く飲み込んでしまう。
「なっ!?」
『紅炎龍』も必死に波から抜け出そうとするが襲い来ると波は拘束するかの様に身体を捕まれてしまう。虚しくもその波に覆われて水蒸気を発しながら消滅してしまった。
「……感電させてやる。『雷纏』ッ!」
『炎纏』ではリヴァイアサンに効果は無いと判断したシキは『雷纏』へと切り替えた。身体の纏った[火炎]は入れ替わる様に[雷電]が身体に激しく放電している。それを見ていたリヴァイアサンは咆哮を上げながら[神威]を放っていく。その[神威]に当てられたシキは身体の魔力を少し乱してしまうがリヴァイアサンに向けて駆ける。
シキは両手に雷を集めるとそのまま豪雨を発生している黒雲へと放った。直撃した黒雲から感染するかの様に雷鳴が轟いていく。
「『雷霆千来』ッ!」
黒雲が激しく轟くとリヴァイアサンに集中して幾千もの雷霆が辺りの景色を覆い尽くす激しい光で落ちていく。何度も何度も爆音が聞こえるが下手をすれば何時鼓膜が破けてもおかしくはないだろう。雷霆がある程度治まるとシキはリヴァイアサンに向けて物理的な攻撃手段を行おうとする、が。
「なっ!?いないーーーっ!?」
ーーーォォォォォオガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
「後ろっ!?」
既にリヴァイアサンはシキの後方から大口を開けて襲い掛かってきた。傷一つ無いことからあの幾千もの雷霆が降り注ぐ前に移動していた、或は全く効果がなかったかのどちらかだ。
海水ごと飲み込もうとするリヴァイアサンだったがシキは[天人族]へと種族に変わる。そして大中小の三対六枚の純白の翼を広げて空へと飛んで回避した。
「くそッ!?宿れ、『大雷槍』ッ!」
右手に[雷電]で生み出された大きな槍を掴むとそのままリヴァイアサンの頭部に向けて投擲する。投擲された『大雷槍』は見事にリヴァイアサンの頭部に直撃する。しかし、身体全体に水を纏っており『大雷槍』は打ち消される様に消滅してしまった。
「まさか、効かないのかッ!?」
"シキ、あやつが纏っているのは只の水ではないぞッ!あれは純水と神水を兼ね合わせた神純水だッ!あれでは電気を全く通す事はできないであろう!"
「嘘だろッ!」
"神純水で間違いないぞッ!本体に直接叩くなら、強大な力で吹き飛ばすしかないなッ!"
「まじか」
"そうだ……ッ!?シキ!今すぐ、雨を吹き飛ばせッ!"
「はっ!?」
ラヴィが焦りながらシキに伝えるが既に遅かった。激しい豪雨が時間が停止したかの様にその場で全ての雨粒が下に落ちる事無くその場で止まっていた。だが、シキ自身は身体は自由に動いている。その証拠にシキの背中から生えた三対六枚の翼がしっかりと空を飛ぶために羽ばたいていた。
「な、何が……?」
ーーーゥゥゥウゴゴゴゴアアアアァァァァァァァァァァァァア!!!
「なにっ!?」
リヴァイアサンの咆哮を合図に止まっていた全ての雨粒がシキに集中していく。雨粒一つ一つではそれほどどうってことないが、辺りの雨粒を全て集められてしまえばかなりの水量となるだろう。その水量がシキの身体を埋め尽くす様に、拘束されるように一つの水の塊になっていく。
「グボッ!?ガハバハァッ!?!?」
成人男性を5人分を十分覆い尽くす水の塊にシキは閉じ込められてしまう。しかも、徐々に塊が圧縮される様に縮んでいく。シキは何とか抜け出そうとするが水圧がかかって手足の動きが身動きが取れない様だ。
ーーーォォォォォオガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
更にリヴァイアサンは続けて降ってきた雨粒全てを再び停止させる。次は雨粒を全て氷らせて弾丸へと変化させた。それを水の塊に拘束されたシキに向かって一斉に氷の弾丸を射撃する。
ーーーズドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!
シキが拘束されていた水の塊は小さな氷の粒に密集された球体へとなっていた。リヴァイアサンはシキを仕留めたと思いその塊を海へと落とそうとする。
しかし、まだ戦いは終わっていない。
ーーーピキッ、ピキピキッ!
ーーーゥゥゴゴォォォオ?
ーーーパギィィィィィィィインンッ!!!
その塊はまるで卵から孵った様にひび割れて割れてしまう。その中からは息が上がりながらも身体に[火炎]と[雷電]を纏ったシキの姿がそこに存在していた。
「げほっ……くふぅ……はぁ、はぁ……『炎雷纏』。こっからだッ、リヴァイアサンッ!」
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名前 リヴァイアサン
種族 星神海獣龍
性別 ?
レベル 測定不能
体力 測定不能
魔力 測定不能
筋力 測定不能
耐久 測定不能
俊敏 測定不能
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[絶対固有スキル]
水支配
狡滅消無
水流
氷結
神威
神気
浮遊
不滅
世界共鳴
天変・雨
付加
強化
魔力操作
魔力察知
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[称号]
海の支配者
海之神
無敗之存在
神殺し
勇者殺し
魔王殺し
大軍殺し
天変地異
神世界之怪物
更なる神化に至る存在
龍に至った存在
真なる怪物
絶対強者
一騎当千
神々から恐れられし存在
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