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第4章「再び、そして」

カランカラン、

缶ジュースがアスファルトの地面に叩きつけられる音。。。。

その時、由香里はどう思っていたのか、

それは由香里しか知らない。。。。。



翌日、

いままでは決まった時間に点滴を打たないとダメだったが今日からは点滴は無しになった。

だけど俺は気がのらない、

「あんた、由香里に何したの?」と看護婦が言った、「別に。。。。」と俺は答えた、

「落ち込んでたよ、由香里ちゃん」え?「由香里ちゃん、本当はひろしの事が好きなんだよ」「そんな訳ないですよ、、、、」「さっき言ってたぞ、私は冗談で言ったのに、、、、って」冗談?嘘だ!!「待ってるよ、ひろしが行くのを、由香里ちゃん」待ってる訳ない、「まっ、私が知ったこっちゃないけどね」と看護婦は言いながら部屋を出た。

その日も俺は普通に食って寝る食って寝るを繰り返してすごしていた、

ん?スリッパを履くときにベットの下に何かがあった、

「本?」本を拾って表紙を見ると、「障害者の僕」だった、

「由香里の!?」そう、その本は由香里と昼寝した日の忘れ物だ。

俺は気づいたら由香里の病室の前に来ていた、「はぁ〜、」戻ろう。

結局その日も食って寝る食って寝るで終わってしまった。


翌日、

看護婦が来た、

「あれ?点滴終わったんですよね??」

看護婦は黙ってる、その瞬間!

パシン!!

俺はビンタされた、

「てめぇ!!それでいいのか!!残り少ない命を持ってる由香里を幸せにしたいと思わねぇのか!!」

周りで騒いでる患者さんは一気に静まり返った。

「このまま悲しい気持ちで由香里が死んでもいいのか!!」

俺はなぜか涙が出た、、、

そう、「俺だって由香里を幸せにしてやりたいよ。。」「だったら何でそんなひどい事ばっかするんだ!!」俺はもっと涙が出た、「泣くな!!てめぇは男だろ!!」泣きたくない、でも由香里の事を考えると自然に涙が出てしまう、「でも、結局由香里は悲しい思いをするだけです」「っそんな訳ねぇだろ!!」「由香里はもうひろしと会いたくないから別の病院へ転院する事に決めたんだぞ!!」

ドシ!!

今度はぐーで殴られた、

それで看護婦は行ってしまった、「大丈夫かい?」と周りの患者さんは言うが俺は無視してふたたび湖へ行った。


「転院」


その言葉だけが心に染み付いている。

「転院」

由香里は転院してしまう。

そう、これでいいんだ。

どうせあのまま仲良くしても由香里は死んでしまう、もし死ななくても退院したら徐々に離れて行っちゃう。

そう、これでいいんだ。。。。。。


「おい!女の子を大事にしろよ!!」と声がした、そう、死んだ親父だ、「解ってると、でももう無理だ」「無理じゃない!!早く彼女の所へ行ってやれ!!」「だから!!」

あれ??

い、今のは、、

親父??

いや、そんなはずない、だって親父は死んでるから、

だが俺の周りには誰もいない。

夢?幻覚??幽霊???

な、何だ!?頭がフラフラする、、、、

何だ!?

バタン!!




ん?ここは?俺の病室か?「っとゆう事は夢か?」「夢じゃないよ」看護婦が言った、「え?じ、じゃあ何でここに??」「あんたが湖の前で倒れてるのを由香里ちゃんが見つけて知らせてくれたんだよ」え?由香里が!?「じゃああれは幽霊だったのか、、」「は?幽霊?なに寝ぼけた事言ってんの」と看護婦が笑いながら言った、「お前は入院する時外的怪我だけじゃなくて脳にも異変があったから油断するなよ」と言いながら去って行った。

3分ほどぼぉ〜〜っとしていたが俺はスリッパを履き由香里の病室の前へ来た。

「すぅ〜〜はぁ〜〜」俺は深呼吸してドアをノックしようとした、その時!!

ガラガラ「バカ!!」

由香里は俺の腕を引っ張り俺の病室へ入って俺のベットに俺を寝かせた、

「あ、あのぉ〜〜ななんで?」「なにが」「なんでここに?」「寝てないとダメでしょ」と言いながら由香里はパイプイスに座った。

「ねぇねぇ」「ダメ」「まだ何も」「ダメ」「だからまだ何も言って」「ダメ」「あ、あのぉ〜〜」「ダメ」由香里は全て「ダメ」で否定した。

「ト、トイレ行きたいんだけど」「じゃあ早く行ってきて」俺はいそいでようをたしてきた。

俺が病室に戻って自分のベットのカーテンを開けたその時!!

「うわ!!」バシ!!

みかんが顔面に直撃した。

由香里は「あはは当たった当たった」と喜んでる。

正直当てられた瞬間はムカ!っときたけどその笑ってる顔を見るとなぜか嬉しくなる、

俺はカーテンを閉じてみかんを拾ってこう言った、

「由香里、ごめん!!もういやな思いはさせないから転院なんかしないでくれ!!」と俺は精一杯気持ちを込めて叫んだ。

「え?何が??」は!?「え?だ、だって転院するんでしょ?」「誰が??」「え、だから由香里が」「なんで勝手に被害妄想するのよ!転院なんてする訳ないじゃん、ひろしバカみたい」と俺の頭を持っていた本の角でコツンと叩いた。

「え!?だって気の強い看護婦さんが、、、、あれ!?」

「えへへへへ」カーテンを開けるとその看護婦さんが爆笑していた、

「お前バカだなぁ〜由香里ちゃんが転院なんかする訳ねぇだろギャハハハ」「ひろし、なんで私が転院なんかしないとダメなの!?もしかして嫌いになったの!?もしかして他に好きな人がいるの!?」と由香里が顔を近づけて泣きそうな顔で俺に言った、

「え!?ちょ、だ、だって看護婦さんがこの前言ってたから、だからてっきり。。。」「え?あたしが何か言った??」と白々しく言いやがった「まぁそんな事よりお二人さん仲良くしなよ」と言いながら看護婦さんは別の人のベットへ行った。

「ん!?とゆう事は由香里は転院しないんだね??」「あたりまえよ」「良かったぁ〜」「よくない」と言って俺にデコピンしやがった。

「い、痛ぇよ」「痛いのは生きてる証拠よ!罰よ罰!」と言いながら俺をベットに座らせて頭を軽くポコポコと叩きやがった。

「わ、解ったから解ったからやめてくれよぉ」「しょうがないわね。」

「なぁ、由香里」「何?」「そんな硬いイスに座らないでこっちに座れよ」「え、う、うん」俺は枕もとにあぐらで座って由香里は俺の前のほうで腰をかけている、

「あ、あのぉ〜由香里、」「ん?何?」俺は引き出しから本を出して「これ忘れ物だよ」と言って渡した、「あ!これ探してた大事な本よ」「え?大事ってなんで??」「秘密」と可愛い顔で否定した。

「ねぇひろし」「ん??何?」「歩けるようになったから散歩しよ!」と笑顔で言った、「おぅ、そうするか」「うん!」


俺達は立ち上がった、その時!!

シャーー

カーテンが開いた、「お、やっぱりここにいましたねカップルさん」「え!?か、カップル!?」と俺と由香里は同時に言った、「まぁそれより大事なお知らせがあります」大事なお知らせって何だろう??ってか由香里の顔がマジで赤くなってる、

「あなた達二人は退院あと10日間で退院しできます!!」

世界が一時停止したかと思われた。

「え!?本当ですか!!??」

一番喜んでいるのは由香里だ、それもそのはず由香里は生まれてから入院し続け一度も病院の周りとあの日俺と由香里で行った不動山しか行った事ないのだ!!

「それからそれから今日はひろし君のお友達さんが来てますよ」友達!?

「よぅ!ひろし!」「こんにちはひろさん」「生きてたかひろし」「ん?そちらのお嬢ちゃんは?」やってきたのは俺のクラスの隆平と森井さんと池辺とこの前来た古泉だ。

由香里は「誰」と言った「あ、あぁ、こいつは俺の同じクラスの隆平と森井さんと池辺とこの前来た古泉ほら、龍平はこの前竹やぶ中学校に行くときに世話になったじゃん」「あ、こ、こん、にちは」とやや緊張気味で由香里は挨拶した。

池辺が俺に「もしかして、これ??」と言いながら小指を立てた、俺は慌てて「ち、違う、そそそんな訳ない」と言ったが由香里を見てみるの顔が赤くなっていた「あれぇ〜〜ほんとにちがうのかなぁ〜〜??」とまたまた俺に言ってきた「ほ、ほ本当だよ」由香里の顔はさらに赤くなっていてしまいには布団で顔を隠していた。

「ま、まぁここじゃなくてとっておきの場所があるからそっちに行こうぜ」と俺は言った、


数分後、

俺達は裏にある湖へ来た、

「おぉ〜〜」っと龍平が声をあげたそれにつられて森井さんと古泉と池辺も「おぉ〜〜すっげぇ〜〜」と言った。

それで俺達はベンチに座って俺の過去のことを由香里に話しやがった。

「なぁ、知ってるか?ひろしが入院する少しまえに友達が高校生の柔道部にリンチされてひろしは怒ってその高校まで一人で殴りこみに行ったんだぜ!!それで俺たちはひろしをつけてってたんだ」と古泉が言った、由香里はと言うと、、、、

「えぇ!?嘘ぉ!?そんなの今まで聞いたことないわ!!ひろし!なんで私に隠し事してたの!!」と怒り始めた「だ、だって恥ずかしいから」と俺は言った、由香里は「で?それでどうなったの?」と古泉に質問して古泉が続きを話しやがった。

「最初は10人位いの柔道部部員全員をボコボコにして次に空手部へいてそでも全員ボコボコにして次は校長室まで行ったんだぜ!!それででかいメガネを掛けた校長は何だね君!用事があるなら職員室へ行ってくれと言ったのに校長の顔面を殴ってこう言ったんだ、てめぇ!!校長だったら生徒を真面目に教育しろよ!!あんたみたいな奴がいるから今の生徒はバカばっかで悪い事をするようになるんだよ!!そんないい加減にやってるんだったら校長やめちまえ!!って、しかも校長までボコボコにして他の先生達が止めに入ったのに他の先生までボコボコにしてそれで翌日新聞の表紙にその事件が載ってもいつもどおり平気な顔できたんだぜ!!考えられるか!?」と長々と無駄な事を語りやがった。

由香里は黙り込んでいた、やばい由香里怒ったか!?しかし、由香里はいつも持っている本を開いて一枚の紙を出した、それを広げた、「まさか」

「ひろし、これの犯人はあんただったのね」と例の新聞見ながら言った。

俺は一応謝った「す、すまねぇ由香里、、、、」「別に謝る事なんてないんだよ、逆に私がお礼を言いたかったんだよ」「え!?」「実は私、入院してて手術をする事になったの、でもその手術は本当に難しくて成功する確率はほとんど0だったの、でも手術しないと死んじゃうの、だけど怖くて手術しなかったのね、そしたらこの新聞を見てあぁ、この人は本当に勇気のある人だわ、って思ったの、それで私は決心したの、手術をするって」そうだったのか、

他の奴らは黙り込んでいた、

「じゃあ、もしその新聞を読まなかったら?絶対」「そう、死んでたわ」「そうか、、」由香里は立ち上がって俺に抱きついた、そして、


キスをした。。。。。。。。。。 

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