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第1章「終わり、そして始まり」

これから始まる切ない物語は完全フィクションです、

これから始まる切ない物語は3次元ではなく2次元(アニメ)で想像してください。

第1章、終わり、そして始まり



ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「先生!!心拍数が非常に低いです!!」

「先生!!血が止まりません!!」

「先生!!急いでください!!」

「ガーゼ、鉗子、鑷子」

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ここは??

龍平はどこだ??

なぜ真っ暗なんだ??

その時かすかに誰かがしゃべった、

「やり残した事はあるか?」

は!?

再び質問された、

「人間界でやり残した事はあるか?」

他にも

「親友に伝えたい事はあるか?」

と質問された、

正直言って俺は心の底から「はぁ、こいつは頭が逝かれてるんだな」と思っていた、

ちょっと強い感じに「逝ってるのは君だ!!」と言ってきた、

こいつは俺が考えてる事が解るのか??

「そうじゃ、解るとも」と即答した、

俺は頭が混乱しそうだからこう言った、、、、、、

「なぜ俺はここにいる??俺はブラックザールスのリーダの高橋とレースをしていたんだぞ!!」

俺と話してるやつは即答した、

「君はもうレースはできない、いや、レースどころか何もできない」

俺は怒った、「おい!!俺はまじめに質問してるんだ!!ふざけんなよ!!」

話し相手はこう言った、、、、、、、、、、、、、、、

「君は峠のレースの相手チームが仕掛けたオイルで滑って谷底へ落ちて死んだのだ」

俺は耳を疑った、

しかし、レースをしている時を考えるとあの世界的に有名な悪魔のカーブと言われているコーナーを曲がる時までの記憶しかない、、、、

じゃあ、俺は死んだのか!?

話し相手は「あぁ、君は死んだ、もう二度と戻れる事はない、そしてあと2時間ほどで永遠に闇をさ迷う事になる」と馬鹿げた事を言った、

ふざけるな!!俺は死んでない!!何も悪い事はしていない!!なのに永遠に闇をさ迷うハメになるのはごめんだ!!

その時にあせりながら話し相手は言った、

「言っておくがこの闇の世界では人間界よりもはるかに時間が経つのは早いぞ、大体人間界での1時間はこっちだと1分になるぞ」

そんな、、、、、、

じゃあ、

俺はあと2分で永遠に闇をさ迷うのか!?

「いや、残り46秒だ」と話し相手は普通に言った、

待て!!

「待てない、」と即答しやがった、

いやだ!!いやだ!!

「何をそんなにあせっているんだ??」と笑いながら言いやがった、「人は誰でもいつかわ死ぬ、君はちょっと早く死ぬだけなんだぞ、おおあと13秒だぞ」と言いやがった、

俺は元の世界へ戻るんだ!!

いや、戻らなくてもいいんだ、これは夢なのだ!!

夢だ!!夢だ!!夢だ!!夢だ!!

「これは夢ではないぞ、さてさて、残り8秒だ」

夢よ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ

「7」

「6」

「5」

「4」

「3」

やめてくれ!!

「2」

元の世界へ戻してくれ!!

「1」



ピリリリンピリリリンピリリリンピリリリンピリリリンピリリリンピリリリンピリリリン


「先生!!心拍数が増えました!!」

「先生!!血は止まりました!!」

「よし!あとは針でぬって血液を注入しよう」

「ハイ!!」



「ん?」

見知らぬ天井が目に飛び込んできた、続いて俺は顔を右へ向けた、

「窓??」大体4階ほどの高さだった、続いて左に顔を向けた、

「病院!?」

俺はびっくりして起き上がろうとした、が!ほぼ全身に包帯が巻いてあるためあえなく失敗、

その時に看護婦さん3名とドクター2名が部屋に入ってきてこう言った、

「はじめまして、ひろし君」「君は仲間に運ばれてきたが正直言って生きているのか解らなかった、、手術中一時的に心臓が停止する事もしばしありました」じゃあ俺は事故ったのか、、、、、、

ドクターの片方の人が「これから3ヶ月間僕、渡辺が担当になりますのでよろしくおねがいします」と心よく俺に言った、

って3ヶ月間もここでじ〜〜〜〜〜っとしないと駄目なのかよ!!

それでドクターと看護婦さんはあいさつをして部屋をあとにした、

でも、、、

さっきの暗闇での出来事はなんだったんだろう、夢なのか?それとも、死神だったか??

もし手術が成功しないであのまま闇の世界へ行っていたら何も見えなくて何も言えなくて何も聞こえないに違いない、、、、


ありがとう、死神様。。。。。。



あの思い出したくない闇の世界へ行ってきてから2週間ほどたった。

ドクターや看護婦さん達にもなれて個室だった俺の部屋は共同部屋へ移った、同じ部屋の人達も友達になってくれた、病院もなかなか楽もしい場所で結構気に入ってたりもしている俺だが1つ悩みがある、悩みとは隣の個室にいる少女の事だ、少女と言っても小さい子とゆうわけじゃない、ちょうど俺と同じ年のちょっぴり可愛い子だ。

彼女とは一度も話した事はないし声も聞いた事ない、しかも彼女は車椅子でトイレに行く時以外はほとんど部屋から出てこない。

「何をにっこりしてるんじゃ?」と隣のベットの年寄りが声をかけた、「いや、病院は想像以上にユカイな場所なんだなと思っていただけです」向かいにいる若い人はギター片手にこう歌った「病院は最高ぅ〜〜きれいな看護婦さんもいるし何もしなくて良いぃ〜〜」

この人はいつもギターを弾きながら自作の歌を歌っているのだ、「ほ!よ!は!と!さ!」と黄色で目立つブラジルのサッカーチームのユニフォームを着ながらリフティングをしている若い人もいる、ってかこの人達はこんなに健康良いのになぜ入院しているんだ??

ゴーーっとドアを開けて「こら!中島!!病院でサッカーをやるなと何度言ったら解るんだぁ!!」と気の強い看護婦さんが怒鳴った「いやいやこれはサッカーじゃなくてリフティングですよ」とユニフォームを着た中島さんが言い訳を言った、

「口答えすんじゃねぇ!!」と看護婦さんはいつものようにチューブで首を絞めた「あ!く!苦しい!!ごめんなさい!!」と泣き叫ぶ中島さんだが今回は機嫌が悪いのか「ごちゃごちゃうるせぇ!!テメェが悪いんだろ!!」と言って首を絞め続けるがドクターが「おはようございます」と眠そうな顔で入ってきたので中島さんはギリギリ助かった。

「おやおや、今日もにぎやかですねぇ、でもここは病室ですよ」とドクターは苦笑いしながら皆に言った、

が、病室ではギターを弾いてる人もいるしリフティングしてる人もいるしエロ本を読んでるじじいもいるし携帯電話などは使用禁止なのに端っこでメガネを掛けてパソコンで株の取引をしてるまじめそうな人もいて皆全くドクターの言う事を聞いてないようだ。

ドクターは俺と年寄りの点滴を新しいものと取り替えてさっさと出ていった

、その時に一枚のカードが落ちたが誰も気づかない、しかたなく俺はカードを拾ってドクターへ渡そうとしたがカードの顔写真を見ると隣の個室の美少女の顔だった、俺は顔が熱くなってきたから急いでドクターにカードを渡してベットへ戻った、その時に看護婦が「渡辺さん、立花ゆかりさんの話し相手をしないでいいのですか??」とドクターに質問したらドクターが「そうだな、この病棟で立花くんと同じ年なのはひろし君だけだな」とドクターは言ってこっちへ来た、「へ?俺が隣の個室の子の話し相手をするんですか!?」と俺はあせりながら言ったらドクターが「あの子は気短でわがままだがすぐに慣れるよ」と意外な事を言った、

正直あの子は願望などなくて言われるがままに行動するのだと思っていた俺だった。。。。



翌日、俺はその子の病室の前へ来た。

この時、俺はドキドキしてたに違いない、

こんな時にドキドキしない人なんている訳がない、なぜなら彼女はちょっぴり可愛い顔をしているからだ。

意を決して俺はドアをノックした。

コンコン

「誰!?」

とおびえながら喋ったのが聞こえた、

俺は「あぁ、えぇ〜っと、と、隣の病室で入院してるひろしですけど入って良い??」とカタコト語っぽく言った、

数秒経って「どうぞ」

と寂しそうな声で答えてくれた。

ガラガラーと軽いドアを開けた、

彼女は布団で身を隠し「なによ、」とツンツンした感じで言った、「あぁ、その。う〜〜、」と俺、「ようがないんなら出てってよ」と彼女、

俺はとりあえず話題を考えようと思って色々考えたら1つの小説が目に飛び込んできた、

その小説のタイトルは「障害者の僕」だった、俺は「小説好きなのか??」と聞くと「そんな事聞きに来たの!?だったら帰って!!」と彼女は怒鳴った。

俺は「SF小説なら読んでるよ」とニッコリして言ったら「SF小説の何が好きなのよ」と言ってきたから「涼宮ハルヒの憂鬱シリーズが好きだよ、特に涼宮ハルヒの消失は泣けたよ」と言ったら「ふぅ〜〜ん」と答えた。

その時彼女は俺の顔をじぃ〜〜〜〜っと見つめた「ん?俺の顔に何か付いてるか?」と聞くと「ねぇ、死ぬのって嫌だ??」と馬鹿げた事を質問しやがった、

とりあえず「あぁ、死ぬのは嫌だよ」と答えた、「でも、人は誰だっていつかは死ぬのよ、私は少し死ぬのが早くなっただけ」と彼女は何所かで聞いたようなセリフを言った。

俺は「何でだ?どこか悪いのか??」と質問したら

「心臓」と即答した、

俺は意表を付いた、こんなに若いのに心臓が悪いなんて、、、、、

俺は今何かやってあげられないか??と思ってこう言ってしまった「何か頼みごとはあるか??何でも聞いてやるぞ」と、

そしたら彼女はこう言った

「ふぅ〜〜ん今何でもって言ったわね??じゃあ4丁目にあるケーキ屋でデラックスチョコミックスケーキ買ってきて」と。。。。



もしかしたら今の言葉が俺と彼女との運命の出会いだったのか。。。。。。。。 

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