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魔法の呪文を唱えたら  作者: 五月
集まる友
1/11

せ・か・い

つまらない

本当につまらないと思う。


頬杖をついてボーッと窓の外を眺める。

OTK学園に通う酒井美帆《さかいみほ》はそう思い楽しそうに群れている女どもを見る。

OTK学園は何を考えてか共学、男子校、女子校と3つの学校を同じ敷地にしているのだがハッキリ言ってすべて同じにしてもいいと思う。

しかし、それが出来ない理由を最近知った。

女子校は女として必要な礼儀作法だけを習う、しかし女子校に通うのはご令嬢ばかりだ。

そして男子校はと言うと武術や株、社会に出た際の礼儀など男として必要なものを習う。

共学は普通の学校とあまり変わらない一般的な感じだ。


美帆はその中の共学に通っていた。

元は女子校に通う気だったのだが性格が性格のため、大人しく礼儀を習うなどたまったもんじゃない。

そう思い急きょ共学に通うことにした。


そしてまぁ、冒頭に戻るのだが美帆に友達がまったくいない、と言うわけではない。

ただ、群れる女を見て「あ、あの子この間嫌い~とか言ってたくせに笑顔でアイツと話てんじゃん」などと言うどうでもいい発見をした挙句、親友とも呼べる友が遅刻してくる、と言うことにつまらなさを感じた。


「美帆~、芽依が遅刻とか珍しくない?」


声をかけられハッとする

その声は男にしては高く、女にしては低すぎる声。

まぁ、一応彼は男なのだが

パッと見はどちらの性別か判断しにくい。


振り向けば予想は的中しており、両性的な顔の少年が「ん?」と不思議そうな顔で突っ立っている。

彼の名前は大月成寅《おおつきしげとら》

名前からしてとても強そうだが顔、体系を見てしまえばそこらの女より可愛らしく、美帆でさえもケンカをすれば余裕で勝ってしまうような感じだ。

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