5話
少し加速ですが、本筋は遠いけど見えてきた?
構成を修正してみました。
これから開店準備と探索準備を整えるためにも、倉庫の材料ストックを今日は把握しようと、サラリーマンとして愛用していたシステム手帳を持って倉庫に向かう。
改めて倉庫の中をよく見ると、綺麗に整理されており、沢山のモノで倉庫の半分が埋まっている。
見た目には以前の世界で見慣れたようなモノが半分、何だろう?と思うモノが半分だろうか。
何故自分には鑑定スキルが無いのだと、心が折れそうになったが、心強い相棒のアルが居るし、これでいいのかも知れない、と思い直し作業に手を付ける。
まずは見慣れた品から整理していくと、金属材料が結構あり種類もソコソコと多い。
見た目で金属を判断出来る訳でもないので、アルに頼み種類と量を鑑定してもらいながら進める事にする。
金属類は銅からはじまり、青銅、真鍮、錫、鉛、鉄、鋼、銀、金、白金が100kg づつ、インゴットで積まれている。
それ以外にもニッケルやクロム、アルミニウム、モリブデン、タングステンといった金属のインゴットや合金が少量あり、
「これを売れば一生遊んで暮らせるんじゃね?」と無駄にサービスがいいよなぁと思い、続けて使命さえ無ければもっといいなーとも考えてしまう。
金属以外は細かく乱雑としていたので、数量は諦めるしかないでしょ?見るだけで嫌になったからいいよね。
よく使いそうな物をあげると、革の種類が多くあり、牛革、馬、山羊、羊、鹿、狼(!?アルいいの?)とか、蜥蜴、ワニ、鮫、エイなんかもあって、布の生地なんかも綿、麻、絹に羊毛といった白い生地が大量に積み上げられて、染料まである。
「まるでハンズじゃね?」と言いたくなったのは俺だけじゃないはずだ!知ってる人間は俺と狼しかこの世界には居ないけど。
宝石、輝石、ガラス玉も多く大小様々加工したもの原石共にあった。
木材はオーク材等の硬い木が何種か製材して置いてあり、石材も複数あった。
制作材料だけでも多いのに他にも、ポーション用ガラス瓶(大量)や羊皮紙、パピルス?みたいな紙など、見ていて頭が痛くなったよ、もうお腹いっぱいです。
だが、これで半分で後半分は漢方薬っぽい薬の材料に魔石、魔石も大きさと色違いが有って焦ったが、赤<白で貴重度が違い、黒い魔石はブランクらしい。
術の難易度が上がれば使用する種類を変えるのが一般的らしい。成功率が変わるようです。
最後に魔物体の一部があったが、駆け出しでも集めれる物で、あまり使わないらしいが、ここに置いてるのは試されてるのかな?新しく活用方法を模索しろとか?
後大切な物があった、各種銀貨と銅貨がお釣り用で少量これで終わり。
倉庫の整理と材料の把握で1日が潰れ、開店準備の錬金は進まず、自分の装備にも手を付けれていない。これから先が長いなぁーっ。
翌日からは、ひたすらに錬金術を使い店の品揃えを増やす事に心血を注ぎ、あっという間に3週間が過ぎた。
何故だか錬金すると一個しか出来ないアイテムは何度錬金しても1個しか出来ないが、1個と2個出来るアイテムの種類は少なく、3個出来るアイテムの数が多く調子に乗り数を99個造ってみた。
本日造ったものは以下に箇条書きで。
<回復アイテム>
薬草×200
赤色ポーション×99
黄色ポーション×99(赤色の三倍)
毒消しの丸薬×50
毒消しポーション×30
麻痺解除ポーション×60
視力回復ポーション×40
石化回復ポーション×20
止血促進包帯×30
<探索アイテム>
迷宮脱出アイテム銅の羽×99
閃光玉×99
毒薬×99
麻痺薬×99
休憩用簡易結界(5人用)×40
魔物避け香枦×30
<雑貨>
鉄製ナイフ×20
ロープ20m×20
松明×10
魔術式カンテラ×5
革袋(大中小)各×20
(※製作しスットク出来るアイテムの数に制限は無い)
錬金合成で作れる物を揃え、まずは道具屋から始めることにした。価格は迷宮が在る土地の相場でいいし、迷宮内で採取出来る品と物々交換もする。
経営はアルがしてくれると言っていたが狼で出来るの?信じて任せるだけだけど。
この三週間で錬金術レベルが11に上がり、自身のレベルも4になって少し体が逞しく成ったきがする。
これで店の開店準備は終わり?足りないのは後で追加でいいしね、商品開発も後回しにしてしまおう。
そして、いよいよ俺の装備を造る時が来た!
この世界ではレベルはあっても装備品の制限レベルは無い、装備品のグレードはあくまでも目安で、今の俺がSランク装備を着る事も可能なのだ!
だけど現実は厳しく、この世界ではSランクどころかCランク上級品さえほとんど流通しておらず、確認されている最高の品はA下級品であり、それが伝説級の装備扱いらしい。
今の俺が造れる最高の装備は、時間と魔力、材料を無視すればAランクも制作可能なのだが、無駄にする材料と魔石は在庫では足りない。
しかも完成に今のレベルだと100年以上の時間が必要とアルに突っ込みをうけて、制作は諦めた。
不老不死だし良いと思ったのにね。
なので造る装備の目標は、Cグレード上級で武器がCグレード内でユニークレアの品である。
(ユニークとかレアとかはこの世界での価値じゃなくて、俺の主観だよ?)
憧れた装備の外観にするか、実戦を効率で行くのかも迷ったが、半分づつを取ることにして設計と材料の選別を始めることにした。
アルが空気扱いだけど、実際は毎日モフってお話して一緒に寝てるんだよ、愛すべき最高の相棒ですよー!
アイテムの効用など不明な点は脳内補完をお願いします。
ソコソコマイナーな武器が出るので描写は入れますが、詳細は上と同じでお願いします。
次回主人公の装備を頭から爪先まで用意します。