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2話

少し文章構成を修正してみました。

読みやすくなったでしょうか?

 空を見上げるのにも飽き、スッキリはしない思考の深みから抜け出す様に大きく一息つき体を起す。

嫌でも自分が置かれている現状と、これからの事をある程度把握した俺は自分に新しく備わった能力を確認をしてみようと決め試みるが、手順も不明なうえに、錬金する材料が一切手元にない。

「うぅーん、もしかしたら出来るかな?結構憧れてたんだよねーアレ。」

 某兄弟錬金術師の兄を真似て柏手を打ち鳴らし大地に両手を当てる。

と目を覆いたくなるような強烈な錬金光が!する事はなく、片膝をつき意味ありげに両手を着くいい大人の姿があるだけで、少し恥ずかしいだけでした。

「手を翳すのは合ってるはずなのに何故だ?」

改めて落ち着くように心がけ鍛冶錬金術の使い方を脳内から念入りに検索し方法を探る。

 手順を一からたどりながら理解を進めようとするが、「手を翳し魔力を注ぐ?」すぐに理解の出来ない謎の手順にいきあたる。

魔力とは何か、、、気合なのだろうか?魔力それは生命力か、生命力=魔力なのか?それともオーラ?、チャクラ?知っている限りの地球でのオカルト知識を搾り出すが答えは見えない。

「瞑想して精神力を高めれば行けるか?」

 体内に流れる血流に集中し、それ以外に何か力は感じないかと瞑想を続けるが、何も感じないし変化もない。

ユックリと焦ってはいけないと言い聞かせ、より深い瞑想を続け新たな力を探るが。

 「何も感じへんやん、なんでやねん!!」

空に向かい叫べど返事は無い、、、自分の声以外は風の音と草が擦れ合う音しかない草原で、ただ一人叫んだ事が寂しくなっただけでした。

 そして少し考えると「素材が何も無いからか?無から生み出す事は出来ないのかこの力は?なら腕輪から材料は出せる?」材料があれば発動するかと思い付いて、腕輪を確認し蒼い宝石を撫でてみると突然の閃光に目が眩む。

腕輪を直視していた為に避ける事も出来ず視界が白一色に染まり何も見えない。

 某大佐の如く「目が、めがぁー!」と叫んで独り遊んでいると。

「おい主よ、何をしておる?大丈夫なのか?」

 誰もいなかったはずなのに声をかけられ我にかえってしまい、羞恥で顔が熱くなってくる。

声のする方向に背を向けそのまま膝から崩れ落ち、両手で顔を押さえたまま羞恥に耐え冷静さを取り戻そうと頑張る俺だか。

「何をしておるか解らぬが、平気なのか?」

 声の方を恐る恐る見てみると白銀の体毛と蒼い瞳の体長150cmほどの狼がたたずんでいた。

驚愕や恐怖ではなく、突然に現れた狼の美しさと存在感に放心し固まっていると再度声が掛けられ。

「もうよいか?主よ初めまして、腕輪に宿る銀狼にして、主をサポートする事になった精霊、名をアルテールと申す。これからよろしくの!」


「腕輪の妖精?いや精霊か。」モフモフ、フカフカがキター!!と心の中で歓喜の声をあげる俺の内心を出来る限り隠し銀狼を観察する。

だが自然と体が勝手にモフモフ狼に引き寄せられ、目の前のモフモフを抱きしめ顔を埋めようとした途端、右手に激痛が走った!

「な、なっ、何をするか主よ!で、出会ったばかりであろうが!ワレに気安く触れるでないわ。」

と怒られ噛まれました。泣きそうです、目から汗がこぼれそうです、心も何故か折れました。

潤んだ眼で見詰めると狼の精霊さんと目が合い睨まれました。

「本当にごめんなさい、ついアルテールの凛々しくも可愛らしい魅力に負けて!許してもらえないでしょうか?」

素直に謝り頭をさげ許しを乞います、知らない世界で一人は嫌過ぎる。

「な、何を言うのか主よ、気高き銀狼の我に、可愛いなどと、、突然で驚いて噛みつきはしたが大して怒ってはおらんよ、だから泣くな主よいい大人の男の涙目はいただけん。」

そう言われ頬に手を当てると、指先が濡れており我慢できず泣いてたようです、恥ずかしいです。

でも話し相手と癒しがキター!と言う喜びと感動が沸き起こり、嬉しくなる。

「許してくれる?ありがとうアルテール、改めて初めまして、俺はコウって言うよろしくね、それと来てくれてありがとう!」

と自分の出来る最高の笑顔でお礼をいうとアルテールは恥ずかしそうに目を細め頷き答えてくれました。

「よい、以後気安く触れようとするでないぞ、気を付けてな!前触れなく連れてこられたと聞いておるから混乱も心細い思いもしていよう、多少は大目に見てやる。」


「本当に突然で心細くて困ってたんだ、ありがとう本当に。でも聞いてるって誰から?」


「大いなる意思、この世界に満ちるモノかの?、満ちていたかの?上手くは伝えれんが主に使命を与えたモノじゃ。」

何のことだかさっぱりだが、神的な存在で納得しよう、理解できるように思えないし。


 突然の出来事ばかりで開き直った俺は、それからアルテールと話し腕輪の使い方や魔力や能力の簡単な使い方、世界の事などを習う。

初対面のぎこちない会話が柔らかなモノになるぐらいに話し込み仲良くなったはずだ。

 お互いの呼び名もアルテールはアルと呼び、俺は主ではなくコウと名前で呼びあう事になった。

捕捉ではあるが、アルテール改めアルは齢120年以上を生きる精霊で人格は女性です、精霊としてはまだ若いらしく他の女性同様年齢はタブーのようです。


 気付けば日も暮れ、お腹空いたので、亜空間の住居スペースで夕食を取って直ぐベットで泥のように寝てしまったのは、傍で丸くなり眠っている温かいアルのおかげだと言っておく。

後は亜空間の住居スペースは何故か自分のワンルームの部屋でした、電気、水道、ガスが生きてるのにネットとテレビは死んでる不思議仕様です。

 窓は消えていて無かったし、玄関扉から地球に戻るかと思いましたが出れませんでした。

部屋の真ん中に突然転移されるのには吃驚しましたが、俺の希望を言えば扉を開けて入る様な仕様が良かったのに…。


 心地いい温もりと、泥の中で泳ぐようなまとわり付く眠気から聞きなれた電子音で目が覚めた。

「知ってる天井だ、昨日の出来事は夢?じゃないみたいだなぁー。」

隣を見るとこちらを窺う蒼い瞳と眼があった。

(あっ、あくびしてる可愛い。)と思いながら挨拶はしっかりと行おうと思った矢先に声を掛けられた。

「おはよう、コウよ良く眠れたかの?」


「お、おはよう、おかげ様でグッスリ寝れたよ、慣れた枕だったしね。」


 朝食を食べながらアルと話し、何故ワンルームか聞けばサービスとお詫びみたいなモノらしい。

何かと制限はあるが、正直助かる。先進国の文明社会で生きてきたのに、いきなりここ(「セフィーラム」の文明レベルは古代と中世ぐらいらしいし)では正直生きていけない。

 後は御都合主義ヨロシク、アルは知識として俺の世界を知っていたし、冷蔵庫から欲しい食材が出てくるのは魔法で納得していいのかどうか?

「えぇー、食材以外の持ち出しは何もかも出来ないの?持ち込みはいいんだ。なんで?」まぁ、何時でも来れるしいいけどさ。


 朝食を終えた俺達2人?は小休憩を取りながらも話しを続ける。

そしてアルが

「では、コウよ昨日の続きを工房で実際に作りながら練習するぞ。」と言ったので気持ちを切り替え答える。

「うん、そうだね昨日は色々ギリギリで理解と言うより大体を把握するので精一杯だったからね。誤解も一杯してたしね。」

「魔術や魔法、錬金術の無い世界からきたのじゃ、頭に知識は有るであろうが、実戦して慣れなければ無意味じゃからな。これは頑張って慣れてもらうしかないの。」

アルの励ましを受けヤル気が出てきたので早速移動することにする。


 亜空間には機能的で本格的な工房があり、倉庫も隣接されている。

工房は高校の理科室程度の広さで、大きな作業台には刺青と同じような魔法陣が描かれ、机の周囲には大量の棚が壁に備え付けられている。

作業台の反対側には床に魔法陣が刻まれ炉と鍛冶道具が置いてあり男心をくすぐる光景が広がっていた。

 倉庫は工房の倍の広さがあり、ある程度大きく自由に拡張できるらしい。

しかし一定の能力の基礎レベルが無ければ駄目ではあるが。


 アイテム制作の錬金合成術は、作りたい物の原料を用意するか、アイテムの価値と同等の魔石、あと俺の魔力と何か触媒が必要なことを昨日教わった。

触媒は迷宮で魔物を倒すと手に入り、素材としても使うことも出来るが、触媒になるモノも多いようだ。

 鍛冶錬金術には設計図か明確な完成イメージに材料の金属や素材が必要であることと、仕上げの熱処理などは経験と勘が必要な工程は無視され最適化される。

金属だけでなく木材、革や布でも、簡単に形は作れるが、設計図やイメージの精度で仕上がりの性能にはばらつきが出るらしい。

 そして憧れ?の付与魔術にも必要なものがあり、目的とする属性石「エレメント」かそれと同等の魔石、それと付与対象物である。

 風属性の剣で振るとカマイタチが飛ぶような剣は、今のレベルと素材では製作は不可能だ。

だがこの世界の希少魔法金属であるオリハルコンやアダマンタイトやミスリルなどなら可能であるらしいので、期待に胸が膨らむ。

 付与方法のもう一つの方法は、対象物に魔力と共に概念や属性、効果を定着するまで注ぎ込むかである。

後者は非常に時間と魔力を消費するが、一般的な方法であり、強い力を定着させるには年単位かかることもあるとか。

 属性石が希少なので魔石を代用品に使うと採算が取れないようだ。

この辺りの知識を魔力の使い方と共に手順を踏まえて、昨日教えてもらったのだ。


 そして初めてのアイテム作成についに取り掛かる今ワクワク落ち着かないでいると。

「コウよ、もう少し落ち着くのじゃ。めったに失敗の無い初級のモノじゃから、深呼吸して気を楽にな。」呆れ顔で言われてしまい、顔が熱くなる。

本当に子供みたいだな俺は。

 大きく深呼吸しアルに落ち着いたことを示すために視線を飛ばし、先を促す俺。

それを見て目を細め返してくれるアルの存在が嬉しかった。

「では、よいかの?錬金合成術の基礎、冒険者必携の品、最初は微量の体力と傷を癒す初級赤色ポーションじゃ!」

 アル曰くショップで最も安い加工品らしく、ただの薬草が傷の化膿止めと止血するのに対して、赤色ポーションは安定して回復を早め軽症の擦り傷程度は治るらしい。

価格は薬草が10L(リーブス)でポーションは15Lらしく、保存の効かない薬草と違い長期保存出来るのが利点である。


 ついでなので貨幣について話しておくと、硬貨の種類は銅貨、銀貨、金貨の三種に各大中小のサイズがあり10単位で種類が変わる。小銅貨が1L、中なら10L、大100Lだ。

日本の通貨価値で見ると1L=5円ぐらい?地域で相場が違うので平均それぐらいになると思う、価値観も違うようではっきりできない。

粗悪なパンが1つ20Lだが、武器防具は大銀貨(100000L)以上するようだし、硬貨がまだ貴重なようだ。


 薬草からの合成を作業台にて行うのだが、鍋に薬草を入れ魔法陣の中心に置き意識を手に集め翳すと、刺青と魔法陣が僅かに光り薬草が赤色の液体へと変化していく。

反応が終わると光は消え鍋を満たす赤い液体がなみなみと揺れていた。

「うん?何か薬草に対して液体が多くないか?」

首を傾げているとアルが声を掛けてくれたので鍋を見せてみると、アルも目を見開き驚いているようだ。

「アル、これって失敗?何か多いよね一枚しか使ってないのにね。」

「いや、一応成功のようじゃよ?鑑定してみたが赤色ポーション×3となっておった。」

そう聞いて一安心しているとアルが言葉を続ける。

「でもの、やはり量が多いの。本来なら出来て2坏なんじゃがの、コウの合成は特別だからのー、こんな事もあるじゃろ。」と軽く流し笑っている。

 それでいいのか?いいよね軽い疑問は魔法で片付けちゃおう、うんそれでいいやもう。


 その後もポーションと毒消し、麻痺解除薬など、定番商品を作り瓶詰めして特に何の問題なく終わり、俺もアルも上機嫌で工房を後に昼食にむかうのだった。

初めての錬金合成術は成功し満足したが、魔力を消費したためか異常に空腹で、見るだけで胸焼けするほどの食料を食べれた…。

 

 試しに飲んだポーションの味は、赤い青汁でした…、美味しくないよこれ。


まだまだ本筋が遠いです。

少し手を入れた結果が心配だ、、、

うぅーん、もう少し文才欲しいな。

ご指摘の部分を修正しました。


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