10話
読んでくださりありがとうございます。
アクセスが怖いぐらいに増えてビビリながらも更新します。
誰得の入浴シーン?
セクシーシーンは練習中ですので何処かでサービスしますね。
慣れないベットと枕で寝たせいなのか、首の痛みで目を覚ました。
木戸が閉められて外の様子は窺い知る事は出来ないが、聞こえる音も無く静かだ。
隣のベットには毛布に包まり、身体を丸めて眠るアルの銀色の髪だけが見え、毛布を規則正しく上下させている。
昨日は部屋に辿り着き夕食を摂ると直ぐに眠ってしまったせいで、街に向う前に返り血を拭ったとは言え、洗い流した訳ではないので、血の臭いと体臭がいつもより濃く感じた。
アルを起こさないようにそっと亜空間へ戻るために腕輪を使いベットから消える。
身体を解すために湯船にお湯を張り、身を沈めると少し熱めのお湯が心地よく大きくため息を吐きコリ固まった首を揉み解す。
一風呂浴びて目が完全に覚まし、魔法の冷蔵庫と化した小さな冷蔵庫から冷えた牛乳を取り出し一気に飲むと、アルに声も掛けずに戻った事を思い出し、飲みかけの牛乳を冷蔵庫に戻し急いでベットの上へと戻った。
アルはまだ寝ているようで俺は安堵の息を漏らす。
昨日の戦闘で血に汚れた剣と防具の手入れを忘れていたので、手入れの為に装備へ向うと、脱ぎ捨てたはずの装備が綺麗に並べられていて驚く。
(アルがキチンと直してくれたんだなぁ、本当に優しく気の付く相棒だ。大事にしなきゃ罰が当たるな。)
そんな事を思いながら装備に手を触れ、綺麗な状態を思い描きながら錬金術を使いメンテナンスを行う。
作業が楽で本当に助かる、状態維持の付与魔術を使わなくても大した手間でないので、状態維持以外の付与魔術が使えるようなモノだ。
作業を終え緊張を緩めると視線を感じ振り向く、するとアルが上半身を起こして、こちらをまだ眠そうな目で見ていた。
「おはよう、昨日は直ぐ寝てごめんね、あと装備片付けてくれてありがと。」と声をかける。
「おふぁよー、いいよ気にしてないし。コウ良く寝れた?」あくびをしながら答えてくれる姿が可愛いと思い、つい頬が弛んでしまう。
「眠れたけど、慣れない枕とベッドは身体が痛くなるよね。アルは大丈夫?」と聞き返すと、首を左右に傾けて、手を肩にあて首を回しアルが「うぅーん、少し凝ってるみたいで痛いかも。」と言うので、
「戻ってお風呂で解してくるといいよ、昨日はお風呂に戻ったの?」と聞くと、「昨日は戻らなかったよ、私も眠かったし、じゃぁー私もお風呂に入ってこようかな。」と立ち上がり俺の傍に来ると腕輪に触れアルは消えた。
アルがお風呂から戻ると、木戸から朝日も差込、部屋の外から活発に人の動き回る気配を感じる。
街が動き出す丁度良い時間なのだろう。
ベットに腰掛けながらアルと今日の予定について話合い、その結果午前中でいくつかの用事を済まし、午後から二人で街をユックリ見て廻る事になった。
姉妹から魔法を習うのも明日からにし、今日は姉妹にもユックリ休んでもらおう。
そんな話しをしていると、部屋がノックされ姉のシルビアが一緒に朝食を食べようと呼びに来てくれたので、三人で食堂へむかう。
一階の食堂は冒険者や探索者の宿泊客が多く賑やかに朝食を食べていた、そんな中でフードを目深に被った妹のセレナは既に席に座り静かに待っていてくれた。
朝食は質素だったがナカナカ美味しく頂けた。
食後のお茶を飲みながら今日の俺達の予定を話し、シルビア達姉妹の予定も確認すると、姉妹は今日は宿でユックリしたいらしいので、小銀貨を三枚渡し宿泊の延長と必要なモノを買って来ると良いよと伝える。
「こんなには必要ないですよ。」と言われるが旅の荷物を揃え様と思えば足りないぐらいだろう。
「魔法の授業料の前渡だと思って受け取ってよ。」と言うとしぶしぶだかシルビアは受け取ってくれた。
部屋に戻り、心の中で俺は焦っていたのだ。
理由は簡単だ、今俺の手持ちの硬貨に余裕がないのだ、見栄を張って小銀貨3枚は渡しすぎたか。
金額的には痛くないが、アイテムや武具を換金しなくてはゆっくりとアルと二人街で遊べないだろう。
女の子と遊ぶにはお金は余裕を持って確保しておきたい、古い考えかも知れないが、男の見栄はこの世界でも張っていたい。
アルには、まずは道具か武器やに寄ってアイテムの相場を確認し、それから売れるものは売って軍資金を作ったら街で遊ぼうと説明して、当初の予定であったギルドでは無く目的地を変えた。
(ギルドで買い取りもあるだろうけど、相場知らないで売るのは無謀すぎるしね。)
出掛ける際に姉妹の部屋へ声を掛け、フロントで宿泊の延長を頼み街へとアルと二人踏み出した。
街は遠いです、書きたい事が多いですが削りストーリーを進めようと思います。
少しは読みやすくなりましたかね?




