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7話

街に何とか行ける?

文章構成を修正しました。

 10階層までの探索を終えて亜空間に戻り夕食を食べた後は、ユックリと風呂に浸かり今日一日の疲れを癒す。

 アルが「一緒に入ろうか?背中流してあげるよーw」とカラかって来るのにイラっとするのは、お風呂の時のお決まりになりつつある。

「広いお風呂なら是非頼むよ。」と返すと、頬を膨らませつまらなそうにベットの上で足をバタバタさせていた。

 自分は戻ってスグお風呂に入って寛いでいたくせに、と思いながら風呂に入り、今日の疲れからかスグに寝むくなり相変わらずソファーで泥の様に眠りに落ちた。 

 ドロップ品の整理や戦闘の反省などは全て明日へ先送りだ。

 

 いつもの電子音と共に俺が目覚めると、アルが朝食の準備をしてくれていた。

人型に成ってから何かと俺の世話を焼いてくれるのが嬉しい、料理も食べなれた物では無いが美味しいしドンドンこの生活に馴染んで来ている自分が面白く、自然と口角が上がってしまう。

「アルおはよう、今日も早いねー、今日の朝はなに?」そんな言葉で始まる一日がとても楽しい。

 

 二人並んで朝食を食べながら今日の予定を話し合い、探索で得ることの出来た品の整理と消費アイテムの練成、後街へ行く準備を行う事になった。

 

 俺もアルも街へ行くのは初めてで、アルは与えられた知識程度でしか人族達の暮らしや文化は知らないらしく、自分の知っている事が合っているかもいまいち不明らしい。

ずっと別の空間?次元みたいな所で生活していて俺の元に来てくれたのは何故かと聞くと、単純に「面白そうだったから?」らしい。

 そんなアルの驚きの新事実が発覚したり、街に行くのが不安になったりと朝から賑やかだった。

 

 さっそく倉庫でドロップ品の整理をしようと倉庫に行くと、ドロップアイテムや採取した素材が結構な量が素材別に積み上げられていた。

 いまいちココのシステムが理解できないのだが、たとえば薬草は薬草ばかり集められるのに、装備品は種類がナイフだろうが剣だろうが武器の大きなくくりで分けられている。

 

 ゴブリンやオークのドロップ品の武具の整理がめんどくさいなぁー、と思いつつも街でとりあえず換金するためにも綺麗に手入れするか錬金し直すかしなくてはならないだろう。

 本当にこの世界は不思議で、武器防具が時代背景や地域関係なく存在するのに、元の世界での西洋から中東辺りで発達してきた様な武具しかなく、中国やインド、日本らしい武器はまだお目に掛かったことがない。

街では普通に流通しているのだろうか?それを確認するのも街へ行く理由の一つだ。

 (無い様なら造って広めてやる!、トンファーやヌンチャク、方天画戟とか鎖鎌も面白いな。) 

 そんな事を考えながらまずは武器の分類を進めていく、ナイフやショートソードが多く次に棍棒、ロングソードに槍、最後に弓といった感じで、七割方が鉄製の鋳造品だった、鋳潰してやろうと思うような粗悪品ばかりだ、残り二割の品が鍛造品や鋼を使った品で、残る一割が弓と言った感じだ。

 

 粗悪品を前に鍛冶錬金で鋳潰せないかと悩んでいたが、アルも今日は居ないし一度試してみる事にした、失っても惜しく無い品ばかりだしいいよね。

 

 粗悪なナイフを一つ手に取り鉄の塊をイメージし魔力を込め、鍛冶錬金を発動させると小さな鉄の塊が転がり落ちる、持ち手の木製部分は木片になっていたし成功したようだ。

 テンションが上がった俺は、不要な武具を纏めて積み上げ錬金すると、大きな金属の丸い塊と木材に変換されたが、金属はマーブル模様でよく見ると鉄、銅、錫などが混ざった塊になっていた。

木材も集積材みたいに色々混じったものでした。

 

 集積材は解るし許せるが、直径1mほどあるこの金属の塊は問題だ、、、、これも分離は錬金術で出来るよね?今度から素材別に錬金しようと心に決め、今はこの金属の塊を放置する事にした。

 

 残った武器は補修、メンテナンスを錬金術で施す事にし一つ一つを丹念に調べるのだが、この作業も鑑定スキルさえあれば一瞬で終わるのでは無いかと思うと、鑑定スキルがいち早く欲しくなるのです。

 

 程度の良い武器は鍛造ナイフ2本、鍛造のショートソード、良質鋼のバスターソードと鍛造製の良質鋼のショートスピアーが2本だ。

どれもが拵えや意匠など飾り気のない量産武器だが、どれだけの探索者の血を吸ったのか血や脂でくすみ、刃こぼれや錆びが浮いているモノばかりだ。

 この7本とボスオークのクレイモアに鉄製のブレストメイルは工房に運び込み、消耗品の材料は纏めて箱にいれ運び本格的に錬金に取り組む。

 

 7本の程度の良い武器には消耗する前の姿を思い浮かべ錬金を施し仕上げ、クレイモアは少しバランスが悪かったので、重心を手元に下げて柄の握りも少し長く細く錬金し直し、おまけで二匹の絡み合う蛇の意匠を刀身に刻む。スキルが失われないか心配だったが、チョッとした改造は平気な様だ。

 

 アルの矢で穴の空いたブレストメイルは周囲の厚みを薄くすることで補い穴を塞ぎ、細かな傷を消し仕上げた所で正午になり昼食に戻ると、アルはベットの上で前の世界のメンズファッション誌やタウン誌を並べ読みふけっていた、今日は完全なオフモードのようだった。

 (今日は何も言わずに、そっとしといてあげよう。)と決めた。

 

 午後からは消費アイテムとアクセサリーの試作をする事にし、アルに声を掛けて工房に戻る。材料の入った箱から薬草と魔石を通りだし消費した黄色ポーションを補充、増産しもう一つ上の高級ポーションを作る為に薬草とオレンジ色の魔石と迷宮で採取した白いキノコを用意する。

 鍋に入れて錬金すると白い液体が鍋を満たした、効果は黄色ポーションの3倍の回復力がある優秀なポーションだ、相場は幾ら位なのだろう?

 その後も毒消しや麻痺解除などのポーションを錬金し商品在庫を増やす、街でお金が入用になれば売りさばく予定だ。

 

 消費アイテムも十分に作ったので、倉庫から銀のインゴットと金のインゴット各1kgとルビーとサファイア、アメジストのルースを何点か用意し、工房で指輪とブレスレットとアンクレットとネックレスのデザインを羊皮紙に絵書き、(アルも居ないことだしアクセサリーでも造ってプレゼントしようかな?)と考え女性用のデザインを追加する。

 

 ナカナカ納得の行くデザインが仕上がらず時間だけが過ぎてゆく、3時間あまりたってヤット納得の行くデザインが3点出来て、指輪とネックレスと女性用のネックレスを錬金し仕上げてゆく。

 指輪は幅広のデザインで、ベースに銀を使い全体に唐草模様を金で施した、そして仕上げに中央にルビーを留め完成だ。

石をサファイアに変え、金と銀を入れ替えたデザインの物を女性用としてもう1点造った。

 アルとのペアリングにしたのだが少し恥ずかしいな、アルの指のサイズを知らないので後で調整し付与魔術を施そう。

 

 自分用のネックレスは銀の太めのチェーンをアルには金の細いチェーンを先に錬金しペンダントトップは別に造る、東洋龍の頭をモチーフに口にアメジストの玉を咥えたデザインを銀で、アルには金で狼の頭をモチーフに、口にはアメジストの玉を龍と同様に咥えさせたデザインだ。

 

 鑑定できないのではっきりとは判らないが、納得の行く出来で手に取り何度も色々な方向から眺め悦にはいる。

 ペンダントトップに魔力抵抗を付与し仕上げ、角ウサギの毛皮で作った巾着に指輪とネックレスを入れアルへのプレゼントとして用意した。

 自分用のモノはもう装備済みだったりする。

人差し指にリングを嵌め、リングの仕上がりをもう一度確かめ今日の作業を終える。

 

 プレゼントを受け取った後のアルのリアクションと明日出かける街が楽しみだ。

お出かけの準備で終わりました、、、、

街へ何の証書の無く入れるんでしょうか?その辺りの設定があいまいです。

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