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6話

休日仕様で長文書いて見ました。

一日を書くと結構ながくなります。

構成と誤字修正しました。

 装備の充実した俺達は朝から迷宮に潜り、10階層を目指すことにする。実際は採取すると今日は行けて9階層前後になるかもなぁー、とも思うが。

 

 ゴブリンから手に入れたスキルストーンはレジストポイズンと言う常時発動スキルだったので防御が心配なアルのサンダルにセットしておいた。アルは真新しい装備に全身を包み気合十分と言った感じで朝から元気だ。

 装備の点検を行い武器を身に着けて緩みや不備が無いかと確認し終えるとアルに声を掛け階段を下りていく。

 

 前回に到達した5階層までは、2人とも余裕があるので邪魔なモンスターだけを倒し急ぎ足で向かう事にした。

 1階層から4階層までで出会った魔物は、アルの弓による正確な狙撃でこちらに気付く事無く迷宮へと還っていく。

 アル無双でした、俺だって新しい槍を振るいたかったのに、40体ほどの魔物を狩り満足げなアルを見ていると、やはり狼で狩猟本能があるんだと思う俺でした。

 

 三時間ほどで5階層にたどり着くハイペースな探索で少々疲れたが、予定どおり今日は行けそうかな?早めの昼食を採り一度緊張感をリセットさせ、改めて5階層を探索しはじめる。

 

 この階層でも鉱石は採取出来なかったが、アルド達探索者から10階層から荒野に迷宮の構造が変わり所々に採掘ポイントがあると聞いていたので、キットその通りなのだろう。

 

 遭遇するゴブリンの数は一度の戦闘で2~3体程度で、ゴブリンリーダーの様な存在や組織だった動きをするものは居なかった、考え事をする余裕を持ちながらゴブリンを相手に十字槍を振るい迷宮内を駆け抜ける、ゴブリンでは突こうが斬ろうが一撃で倒すことができる。

 

 採取も控え目ぼしいドロップも無く、赤色魔石とゴブリンのガラクタ装備だけが貯まり1時間あまりの

 ハイペースで5階層の探索は終え階段を降りていく。

 

 6階層で出会った魔物はゴブリンと動物型の混成部隊で動物との連携を持って襲い掛かってきたが、アルも参戦すると瞬殺でした。

 襲い掛かる狐や狼を俺が槍で対応すると、後ろからアルがゴブリン達を狙撃し排除する。俺が近中距離を担当しアルが遠距離のこの組み合わせはなかなかに効率が良くシックリ来るが、未だに一撃で倒せる相手だけでは深い連携の練習にはならないが。

 

 (この魔物の毛皮では鎧は造れないなぁー。)早く何か創作意欲を刺激する素材に出会いたいです。

 

 その後も快調すぎて不安になるぐらいに、順調に探索は進み5時間後には9階層に辿り着いた俺達は疲れを癒すために、一度亜空間に戻り夕食を食べのんびりとくつろぎ休憩を取る。

 迷宮内は常時同じ明るさで、体内時間の感覚が大いに狂う。

しかし昼夜関係なく人の営みが行われている現代から来た俺にとっては慣れたものだったが、アルにはキツイようだ。

 「腕時計を渡したほうがいいかな?基準があればずいぶんと精神的には楽になるはずだし。」と思う。

 

 休憩中にアルと話し合い今日は10階層を踏破し11階層前の転移祭壇に登録するまで頑張ることにした。敵に襲われる事の無い空間で休めるのは他の探索者には無いアドバンテージだ、探索効率と時間が圧倒的に違う。

 

 9階層で新たな魔物が現れた、オークだ醜い顔に太った体、知能もある程度あるのか武器や防具もゴブリンの物と違い程度が良く手入れされているようだ。

3体が一組で動いている動きも知性を垣間見る事が出来、ゴブリンと明らかに違った。

 

 オークに気付かれる前にアルが気付き、先手を取って戦闘になった。

まずアルが盾を持ったオークの頭を狙い矢を放つが頭骨で滑ったのか刺さらずオークの頭の肉を大きく裂いて何処かへ矢は飛んでいった。狙われたオークは膝をついてうずくまり2体のオークはこちらに気付き何かを叫び向かってくる。

 一体は槍を腰だめに構え走り、もう一体は手斧の振り上げ襲い来る。

アルに槍持ちへの牽制を頼み、俺は2体のオークを向かい打つべく前にでる。アルの矢が槍持ちの肩を射抜き動きが鈍ったのを確認し標的を槍持ちに絞る。

 オークの槍を左側に払いのけ、体勢を崩したオークの喉に十字槍を突きたて穂先を捻りこみ素早く引き戻す。

 斧持ちが迫るが、引き戻した槍をひるがえし石突きでがら空きの胴を目掛けて突きを放ち動きを止め、そのまま槍を振り上げオークの顎を打つ。

仰け反り隙だらけのオークの胸に十字槍を力いっぱい突き放ち止めとする。

 俺が二体のオークと戦っている後ろでは、冷静にオークの動きを見極めたアルが盾持ちに矢を放ち仕留めていた。

 ドロップはオレンジ色の魔石とオークの牙だろう物と武器、防具だったので回収しつつ、終えたばかりの戦闘を振り返る。 

 (一人だと三体で連携されると本当にやっかいな相手だったな、盾で受けられ槍に突かれれば斧を受け止めれないだろうし。一人じゃなくて本当に良かった。)と思いアルに感謝の言葉を言うと、アルは首をかしげ「何が?」と不思議そうにしていた。

 

 オークは連携と力は厄介だがスピードが遅く対応の難しい魔物ではない、たまに防具や骨で攻撃が滑るので、気を付けなければいけなかった事を思い出させてくれる魔物だった。

 その後も3体か4体のオーク小隊に6度ほど相手にし無傷で制圧する事が出来たが、意外と時間が掛かり軽い疲労感を感じながらも10階層へと足を踏み入れる。

 

 10階層にはゴブリンとオークの混成部隊が5体か6体で小隊を組み、数と連携が厄介だったので槍を収納しファルカタを抜きソニックアタックのスキルを使い効率を重視した戦闘に切り替えて探索を進める。

 この階層でスキルストーンを3個も手に入れたがアルに鑑定してもらう余裕もなく何のスキルかが気になるが探索に集中して先を急ぐ。

 

 喉が渇き軽い疲労を感じたのでアルと二人黄色ポーションを1本づつ飲むと体が軽くなるのを実感できる、だが味は、、、我慢だ。

実際に効果があるもんだな自分が造っただけに効果があるのか疑っていたが。

 

 10階層もそろそろ終わりかと思っていたらアルが敵の存在に気付いた様で、袖を掴み引き止める。

あるの視線が茂みと木々の奥を見据えたので、そっと音を立てないように索敵を行うと、11階層への階段前に今までのオークより一回り大きい重装備のオークとその取り巻きが4体陣取っていた。

 

 この階層のボス?なんだろうか、ボスオークの持つ剣は業物のようで刀身が美しいクレイモアであった。

 索敵を終えアルと作戦を立てる、話の中で多分行けると思うが今のレベルの確認をすると、基本レベルが18、錬金レベルは25 付与レベル2と基礎レベルがずいぶんと上がっていた。

「これなら槍と剣の二刀流がいけるか?」と思い盾を仕舞い槍を出し交互に素振りをすると重みをほとんど感じなかった、これなら行けそうだ。

 

 保険でアルにスキルストーンの鑑定をしてもらい3個のスキルを把握すると、「パワースイング」「クイックムーブ」「オーバーウエイト」の三種で、当たりは攻撃スキルのパワースイングだけかな?

 パワースイングを十字槍にセットし一撃の重さを増し、グローブにはオーバーウエイトをセットして持てる重さの底上げする(全身の筋力微量上昇)。

 アルにはレザーコートにクイックムーブをセットし回避率を上昇させた。

 

 ボスオークと取り巻きの構成は、ボス両手剣、盾持ち×2、槍×1、弓×1だ、作戦はアルの弓と俺のソニックアタックでまず槍持ちと弓を潰した後に、アルがボスに牽制の矢を放ち俺が盾持ち二体を処理した後にボスオークを退治する流れで行くことになった。

 

 装備の再確認と作戦をもう一度確認した後、ボスオーク達に気付かれないようにオーク達の左側面へと移動して先制攻撃を仕掛ける。

 スリーカウントを数え終え、アルは弓持ちに矢つがえユックリと引き絞ると矢を放ち、俺は槍持ちにソニックアタックを放つ。

 先制攻撃は完璧に不意を突けた様で、矢は弓持ちのコメカミを貫き絶命させ、俺のソニックアタックは槍ごとオークの首を跳ね飛ばす。

 二体のオークが力無く崩れ落ち、ボスオークたちが硬直した隙を狙い左に待機していた盾持ちに向けてもう一度ソニックアタックを放つ、飛ぶ斬撃は盾を構えていないオークの体を深く傷つけ体勢を崩させ、左手に持った槍で首を刺し止めをさす。

 

 ボスオークと盾持ちが持ち直し、武器を構えて襲い掛かろうとするが、ボスオークの側面にアルが放つ矢が突き刺さりボスオークを怯ます、その隙に俺は槍をオークから引き抜き、盾持ちが振るった斬撃を剣で受け止め、槍のパワースイング発動させてオークの足元を払うと、予想以上に威力があったのかオークの右足の脛から先を斬り落とし苦痛に顔を歪ませたオークを転ばせる。

 油断無く起き上がれないオークの頭に剣を振り下ろすと鈍い音と共にオークの頭が石榴のように割れ血飛沫と白濁した脳漿がはじけた。

 オーバーウエイトの効果は結構な当たりだったようで、腕力がズイブン上がったようだ。

 

 取り巻きを全て無力化し終えたのを確認したのち、距離を取りボスオークを見ると、アルの放つ矢をクレイモアを盾にして致命傷は避けているが、肩や足に無数の矢が刺さっている。

 (いい腕してるよ、アルはホント連射速度も速いし、謎が多い精霊だな~。)なんて考えながら観察すると。

 完全に動きを封じられているボスオークは俺が眼中に入ってないようで隙だらけだ。

そんなボスオークの背後から槍によるパワースイングで腕を打ちつけクレイモアの防御を崩すと、アルの矢が胸に刺さる。虫の息のボスオークに止めを刺すべく槍を捨て剣を両手で持ち渾身の一撃で後ろから首を撥ね戦闘を終えた。

 ボスオークはかなりタフだったが、焦る必要は無い魔物だった、だがもし攻撃を受けていたらどうなっていたのだろう?パワーもあるようだったし。

 5体もの魔物が迷宮に還る様子は何とも不気味に感じる。

残ったドロップアイテムも多くボスオークの残した魔石は握りこぶしより大きな黄色い光を放つモノでスキルストーンと間違えそうだった。

 

 この戦闘で新たなスキルストーンは獲ることは出来なかったが、ボスオークのクレイモアは良質の鋼で肉厚も厚く「ストライクアタック」のスキル付きであった。

 ナカナカ男心をくすぐる得物だが、俺は両手剣を使わないので店で売るか街に行った時にでも軍資金に替えようかな?と思う。

 

 戦闘で昂った感情がまだ収まらないが先へと進む。

その後階段を降りるとストーンヘイジのような転移祭壇があり、中央の石に触れると石が一瞬輝き消える。

あっけなかったが登録できたようだ。

 これで今日の探索を終える事が出来る。

緊張を解くと体が重く感じられホールに戻らず今日はここで亜空間に帰る事にした。目標を達成した実に充実した一日だった。

 


何とか10階層踏破です。

次回は街へ行こうかと思います。

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