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4話

今後の展開を迷った末の今回です、まとまりましたかね?

 突然に美少女に変身したアルに驚いてフリーズしてしまったが、何とか冷静さを取り戻した俺は、アルに色々と聞きたい事はあるが、そう小一時間は問い詰めたい気持ちを飲み込んで。

 

 未だ後ろで煩い探索者に対応するべく、驚きで固まった表情を解し、笑顔で振り返えり3人は大丈夫だったか?と問いかけると、探索者は一瞬ビクリと身を固くしたが、たいした怪我も無く、ゴブリンから助けたことにズイブン丁寧なお礼を言われた。

言われなれない丁重な御礼の言葉に居心地が悪いなぁ。

 

 3人からお礼攻めに遭って困ってしまい、自然とアルに視線を向けるが、いい笑顔で微笑み返されただけで、俺に声を掛けて場の空気を変えて欲しかったのだが上手く伝わらなかったようだ、マダマダ俺たちはアイコンタクトで通じ合える関係では無いようで少し凹むが、まぁ出会って一ヶ月だし仕方ないか。。。でもチョッと寂しいな。

 

 お礼と治療費を出すと強く言われたが、拒否すると色々ごねられたので、妥協案として先ほどの戦闘で獲たドロップアイテムを全て俺が貰うことで一応納得してもらった。

 

 ドロップアイテムの中にスキルストーンが一つあったり、ゴブリンの装備品も結構あったのでドロップを全て渡してくれるとは思わなかっただけに嬉しかった、こいつらはキットいい奴等なんだろうと思う。

 

 いつまでも倒れている2人をここに置いとく訳にも行かないので、場所を移動し迷宮の壁側の開けた見通しの良い場所で休むことにする。出会ったばっかりだが助けたからには2人が起きるまでは一緒に行動すると言うと遠慮された、迷宮や街の事も一度は話を聞きたかったので、素直に話をしたい事を伝えると不思議そうな顔をされた。変に誤解を受けたくはないので、簡単にアルと俺との二人旅で今日この国について迷宮に潜った事を説明すると納得してくれたようで一緒に休憩しようとも言ってくれた。


 壁に寄りかかるように座ると、探索者の女性がお茶を渡してくれて改めて御礼を言ってくれたが君もあの状況なら同じ事をするでしょ?と言うと、そうですね、私にも力があればキット助けます。と答えてくれたので今後他の誰かを助けてあげてね。とカッコをつけてみた、スルーしてくれると良かったのだが目を見開いたあと言い笑顔で、「はい、キット!」と言われてこっちがドキッとしてしまったよ。

 

 探索者の女性はエルフで、やはり金髪碧眼の美少女さんでした、戦士系の職業のようで分厚い革の鎧で身を固め片手剣と盾を持っていた。

 エルフの女性と話していると大柄な人間の男性がやってきて話に加わるがエルフの女性と同じ答えを返すと、「あんた、いい奴だな!本当に助かった、倒れている2人は駄目だと諦めかけていたんだ、みんなを代表して礼を言う。」と言われた、彼がリーダーのようだなー、何て思っているとアルともう一人の探索者が倒れている二人のもとから戻り、自己紹介をする事になった。

 

 探索者のパーティーのリーダーは人間の男性で名前はアルドと言い、頑丈そうな銅製のプレートメイルに体が隠れるぐらいの木と金属で出来たタワーシールドに、グレイブと言われる長い柄の先に幅広の刃が付いた槍装備だ。重量感がありタフそうだ、MHの自分のキャラに似ていて親近感がUPしたw

 

 サブリーダーはエルフの女性で名前はリードと言い、アルドと同じ戦士職だが生粋のタンカーと言うわけでは無いようだ、銅製の盾と短めのグラディウスを持ちアルドをカバーしつつ攻撃する感じなのだろうと思う。

 

 三人目は獣人の男性で長身だがスラッとした細マッチョのイケメンで名前はエロイと言う、ぷ、ぷっぷ、、聞いた瞬間吹いてしまいそうになったが何とか耐えた!イケメンなのにエロイは無いわ~。

 素敵な獣耳と尻尾があるが男では萌えないぞ!決していいなぁ~、モフモフの魅力に負けてなどいない、俺は女の子が大好きだと叫びたくなった。

 そんな事はさておき、エロイは格闘職らしく軽そうな薄手の革のジャケットにパンツ、脛当てとつま先に金属補強がされたブーツを履き、両手に鋲の付いた革の指ナシグローブをしていてまるでロックミュージシャンのようでシックリと似合っていた。そう言えばもと総理の孫に似てるの居たな、エロイ彼はアタッカーなんだろうな。

 

 倒れている2人のうち男性はカイルという人間の回復職らしく、今回の戦闘で最初に彼が後ろから現れたゴブリンの弓兵にやられた事でパーティーが混乱してしまったらしい。ローブに穴が空き血に濡れた姿が痛々しく彼が一番重症だった。灰色のローブと木製のロッド装備がいかにもヒーラー職と言った感じだ。

 

 最後の女性は獣人で名前は「ミィーシャ」と言う可愛らしい名前のまだ幼さの残る女の子でエロイの妹らしい、弓を使うスカウト職らしい。エロイよりも丈夫そうな革鎧を着ているが毒に対する抵抗が低かったのか、戦闘不能におちいった様だ。

 

 自己紹介を終えた俺たち5人は、俺の旅の目的(本当の目的ではなく、世界中の迷宮で商売をしつつ迷宮で採取など行い探索する、と言う事にした)やアルド達パーティーの事、迷宮の事や消耗アイテムに

 付いてなど取り留めなく話し、色々と知ることが出来たが。

 アルド達は俺の装備が気になるようで、フルフェイスやファルカタにシールドの事をしきりに聞いてきたので、自作とは言わず仕入れのツテがあると答えておいた。アルド達にも良い品があれば優先的に声を掛けるから是非店で買ってくれとも。

 

 仕入れた情報の中でも有用だったのは、鑑定スキルのスキルストーンは街では少数ながら流通している事や、探索者や冒険者の共同体ギルドの事、ギルドでスキルストーンは取り扱われており、オークションで購入出来ることが大きかった。

 

 一度街に行く必要があるようだ、あまり人の多い所は避けたかったがアイテムの相場や品揃えに、一般に流通する武器や防具の種類やクオリティー等もサーチしておこうと考えていると、倒れていた2人が起き上がりヨロヨロと言った感じで近づいて来た。

 

 その後、アルド達は今日は一度迷宮を出て街に戻るそうなので此処で別れる事になり、5人そろって銅の羽で迷宮から脱出していった。

 

 アルと二人になると寂しく感じたのは、まだ自分が人恋しく割り切れていない事を思い出させ気分を憂鬱にさせる。

 

 俺が寂しそうな顔をしてたのか、アルが慰めてくれ今度街へ遊びに行くことになった。

 いい時間になったのか空腹感を感じ俺たちも一度ホールに戻り今日は休むことにした、亜空間でアルに変身の事を言ってなかった事や、他にも隠してることは無いかと聞いたが、美女の姿でドキドキするような妖艶な笑みを浮かべながら耳元で「ひ・み・つ♪」と言われたら黙るしかなかったです。

 

 アルに俺がドキマキしうろたえる姿が面白かったのか、気に入ってしまったのか解らないが、当分は人の姿でいるようです。

 モフモフと一緒に寝れなくなるのが残念で泣きそうです。今のアルと寝ると襲うのは確実なので今日から俺はソファーで寝ます。

 

 そう伝えた時のアルの意地悪な顔と台詞は悔しくて忘れません。

「一緒には寝てくれないの?寂しいな」と俺が一緒に絶対寝ないの解ってて聞くのはどうよ?ここでも女性は思わせぶりで、理解できない猫みたいな生き物なようです。


 


探索者紹介です、今後絡んで行くことが解る面白みの無い回になったかもしれません。

直には街に行かず、後数話ウロウロ探索したりです。

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