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【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立  作者: 黒崎隼人
第1章

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エピローグ「そして荒野は、約束の地となった」

 数年後。


 かつて赤茶けた土が広がっていた場所は、今や見渡す限りの緑に覆われていた。

 農園を中心に街ができ、多くの人々が笑顔で暮らしている。

 ここは「農業都市アーク」。

 世界中から美食家と、最強を目指す戦士たちが集まる聖地だ。


 街の中央広場には、一人の青年と一匹の狼の銅像が立っている。

 台座にはこう刻まれている。

『世界を耕した英雄と、その友』


 だが、当の本人はそんな銅像には目もくれず、今日も畑にいた。


「よし、今年のイチゴは過去最高だぞ」


 少し大人びた顔立ちになったノアが、真っ赤な宝石のようなイチゴを手に微笑んでいる。

 隣には、相変わらず子犬姿のフェン。

 そして、書類仕事の合間を縫って駆けつけたシルヴィアや、恰幅の良くなったゴードンの姿もある。


「ノア様、隣国から『枯渇した水源を復活させてほしい』との依頼が」

「西の大森林から、エルフの長老たちが『弟子の弟子にしてくれ』と……」


「あー、はいはい。それは後でね。今は収穫が優先だ」


 ノアは困ったように笑い、またクワを握り直す。

 その手から溢れる優しい光は、これからもこの大地を、そして世界を豊かにし続けていくだろう。


「さあ、みんな、今日のお昼はイチゴタルトだよ!」

「「「おーっ!!」」」


 青空の下、幸せな声が響き渡る。

 追放された少年がクワ一本で切り拓いた奇跡の物語は、これからもずっと続いていくのだ。

 美味しくて、楽しくて、最高の物語が。

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