光る原石お姫様
あの子の放つ姫様オーラは一級品?
登場人物
ミナ、久坂、葉山
周防「周防美奈ですお世話になります!よろしくお願い致します!」
男1「あーうん、じゃあ久坂君色々教えてあげて」
久坂「はぁ、わかりました」
周防「うわぁ、本物の久坂健吾さんだ!いつもテレビや雑誌で見てます、街中で急に『君は光る原石だ』って言われて驚いちゃいました」
久坂「はは、ありがとう、期待の新人タレントか」
周防「私よく知らないのですが何をするんですか?」
久坂「へ?…あぁ、ウチの事務所の元締めって神藤財閥なの知ってる?まずはその関連会社での雑誌のファッションモデルとかからかな?」
周防「なるほどー、頑張ります!」
久坂「君確か浜松の友人だよね?見掛けた記憶が…」
周防「カケル君達はお友達です」
久坂「お嬢に見つかったら面倒なの来たな…」
周防「久坂さんもカケル君やクロヒメさんのお友達…なのでしょうか?」
久坂「友達というか…ライバル?うーん…まぁ知り合いではあるな」
周防「交遊の輪が広がるのなんか嬉しいです!」ニコー
久坂「っぐ、なんだ、この純粋で眩しい生物は!直視できねえ」
周防「…?」
久坂「つー訳でここが撮影スタジオだ」
周防「うわー、白い!眩しい!」
久坂「衣装もメイクもバッチリだな、じゃあカメラマンの指示でポーズ取って何枚か写してもらえ」
葉山「あ、久坂君」
久坂「ん?葉山さん?巫女服で何して…」
葉山「撮影、実家の神社の宣伝に使えるかなぁってお嬢に相談して」
久坂「…お嬢は事業の私物化が過ぎるな」
葉山「いいじゃない、本物の巫女を拝めるものじゃないわよ?…ところであの子は?」
久坂「新人、掘り出し物だそうだ」
葉山「なんだろう…凄く…眩しい」
久坂「光る原石どころか…もう輝いて眩しいんだよな…カメラマンもやられてる」
男2「あーいい!光ってるよ!輝いてる!ビューティフル!」
葉山「ノリノリね、私の時はもう少し静かだったわ…妬けちゃう」
周防「その、凄く楽しかったです!」
久坂「あー、そう?皆君の眩しさにあてられて燃え尽きてたよ、どこかの箱入り娘なんじゃないかって」
周防「あ…その、私実はお姫様なんです」
久坂「は?」
周防「異世界の白の国で生まれ育ち…今は亡んでしまいましたが…でも私めげずにこの世界で頑張ろうと思います!」
久坂(あ、そういう痛い子なのかな?タレントとして設定は面白いかもな)
周防「久坂さん?」
久坂「な、何でもない!うん、今日はもう帰って大丈夫、またマネージャーから連絡行くと思うから対応よろしく」
周防「今日はありがとうございましたー」キラキラ
久坂「ぐ、あのオーラ…本物か!?末恐ろしい新人だ!」
男3「ちょっとー写真の彩度バグってるわ!明るすぎぃ」
久坂「弄ってないです…(物理的に光るとかマジかよ)」