染まる神
神斎と神螺、絶対コイツらとは仲良く出来ない!…おや?
登場人物
八坂、玉藻、神斎
神螺、竜司、神華
八坂「聞いたぞ、狐はあのクソガキの義妹なんだそうだな」
玉藻「…うげぇ、思い出しただけでも吐き気するわ、嫌いやねんアイツ」
八坂「…何あったんだ?」
玉藻「分かるやろ?クソガキにイビられる日々…母ちゃんいる時だけええ子しやがんのや…」
八坂「あー、何となく分かるぞ、俺も兄からイビられる事あったな…」
玉藻「地球に逃げるように来て暴れられる思たら松ちゃんにボコられ…帰ったら神斎にイビられまた戦わされ…」
八坂「相手が悪かったな、いや、売られなかった分良かったのか?」
玉藻「確かに!」
神斎「おい駄狐、何悪口言ってんだ」
玉藻「うわ、出た」
八坂「あ、クソガキだ」
神斎「絞め殺すぞ?お前らより長生きしてんだよ!」
八坂「あ?やるか?殴り合いなら負けねぇぞ?」
玉藻「やめーや、神斎は何のようや?」
神斎「本を読みに来たんだ」
八坂「マジかよ、読めるのか?」
神斎「当たり前だ!僕だって知識欲が無い訳じゃない」
八坂「人間はクソと言う割には創作物には興味あるのな」
神斎「ふん、無意味な娯楽を生み出すという点では評価する」
玉藻「んでその手にある袋に本があるんやな?」ヒョイ
八坂「………」
玉藻「って漫画やないかーい!」
神斎「ふふふ、母さんも楽しんでいるぞ?これとか」
八坂(少年漫画に少女漫画…沢山あるな…)
玉藻「…もっとこう…あったやろ」
八坂「年相応で良いんじゃないか?はは」
神斎「貴様ら…まぁいい、戦利品は大事だからな、早く読みたくなってきてしまった、今日は見逃してやる」
玉藻「行ってもうた…」
八坂「あれが俺達が倒した神の姿か…」
玉藻「サブカルにどっぷりやで」
―――
神螺「ふむ、人間の作る娯楽は中々…」
竜司「だろう?生物の進化だけが正しい訳じゃないんだ」
神螺「食事までも娯楽に昇華させるとはな…俺は音楽が好きだが、特にこの…」
竜司「クラシックか、渋いな」
神螺「厳かな旋律の中に潜む神秘的な雰囲気…俺の世界にも是非持ち帰りたい物だ」
竜司「いいんじゃないか?文化の発展、大いに期待しているぞ」
神螺「俺は進化を義務付けられていたが…こういう進化も悪くないな!がはは」
神華「だからって予算幾らでも出るなんて思わないでください…」
竜司「すまんすまん、理解者が増えればそれだけ可能性が広がる、これは投資だよ?」
神華「神の欲求は青天井…加減してください」
竜司「あっはっは!キミはどんな欲求があるのかな!」
神華「…ファッションです」
竜司「実に女子らしい!」
神華「っく、なんかムカつく…」
黒鴉「ねぇ神田、また新しい服買ったの?」
神華「…お金余ってたからつい…」
黒鴉「似合ってるじゃない、でも仕事はフォーマルでよ?」
神華「休みください…」