神楽の世界をビジネスに?
黒鴉は何やら新しい可能性を思案する
登場人物
黒鴉、アキト、神楽
黒鴉「気になったんだけど神楽先生のとこってステータスとかないの?」
アキ「頭おかしくなったか?」
黒鴉「いやさ、ゲーム的な世界だし魔法あるしステータスとか…」
アキ「言っておくが冒険者ギルドとかも無いからな?」
黒鴉「無いの?つまんない」
神楽「ねぇアキト?ステータスとか冒険者ギルドって何?」
アキ「お前は知らなくて良い、頭悪くなるだけだ」
黒鴉「あ、今あらゆる作品馬鹿にしたわね!」
アキ「していない、ウチの世界の基盤には合わないだけだ」
黒鴉「じゃあ新しいの作ってー」
神楽「そんな簡単に新しく世界は作れないわ、管理の譲渡はしてるけど」
アキ「なんでそんな世界欲しがるんだ?」
黒鴉「ビジネス、楽しそうじゃない」
アキ「命懸けの話を遊園地のアトラクション感覚で言うなよな…」
神楽「確かに倫理観欠けてるわね」
黒鴉「ほら、チート能力とかあれば…」
アキ「世界を壊す気か?玩具にするんじゃない」
黒鴉「でも消費者受けはいいのよ?」
アキ「…よしわかった、分かりやすく説明しよう、そのチート能力とやらが突然地球にわんさか現れたらどうなると思う?」
黒鴉「地球はつまらないわよ?モンスターも冒険も王国もスローライフも無いわ」
アキ「そういう話じゃないんだがな…モンスターを動植物、冒険をお金稼ぎ王国はそのまま国家で置き換えてみろ」
黒鴉「…うわ、それは大変ね」
アキ「他人事、圧倒的他人事!サイコパスとかソシオパスって言われない?大丈夫?友達いる?」
黒鴉「…っく、でもでも…」
神楽「倫理観の欠いた行動というのは共感は得られないものよ?あと大義名分ね、ビジネスでも何かを弄ぶべきではないのよ?」
アキ「分かったな、新しい世界やチート能力は諦めるんだ」
黒鴉「っち、神楽先生のとこが世界的に売れそうな世界観なのに…」
アキ「人間社会を形成してたらどこも人間的にはつまらない世界になるぞ?」
黒鴉「そっかー、他の神共は人間虐め楽しい派だから無理よね…せめて遊び感覚で動けたらなぁ」
神楽「来るものは拒まないわよ?」
黒鴉「だって学校とかしか無いじゃない?モンスターいるけど」
アキ「まずゲームから離れろ!」
黒鴉「消費者達は分かりやすい俺ツエーを求めているのカタルシスを求めているのよ!」
アキ「…うん、やっぱり来るな、そういう人材は混乱しか招かない」
黒鴉「消費者のニーズに合わせなさいよ!」
神楽「黒鴉ちゃんの想像する世界ってヤバい事になりそうね」
アキ「ああ、他の神様がまともに見えて仕方ない」
黒鴉「…お父様に頼むしかないかー」
アキ(無理に決まってるだろ…)
竜司「ダメ、情操教育が足りなかったか…」
黒鴉「あくまでもゲームを作るだけよ!」
竜司「神の技術や新世界いらないじゃないか…」
黒鴉「VRとして欲しいなって」