白黒お嬢、アイドルを目指す
黒姫の励ましで変な方向にスイッチが入った黒鴉の次なる目標は…?
登場人物
黒鴉、ミナ、久坂、その他
黒鴉「私アイドルになる!」
竜司「…は?」
黒鴉「うちの事務所あるでしょ!」
竜司「黒鴉急に…」
黒鴉「私の欲求を満たすのはアイドルになって喝采を浴びればいいって黒姫が言ってた」
神華「そこまで言ってないです、アイドルやってみては?レベルの軽い提案です」
竜司「…うーん、まぁ一回やらせてみてもいいか…?」
黒鴉「という訳でよろしくね」
久坂「お嬢…事務所の社長ビビり散らしてるんだが何を…」
周防「よろしくお願いしますー」
黒鴉「これから私のシンデレラストーリーが!」
社長「健吾ちゃんどうしよう…ボスの娘なんてどうプロデュースすれば…」
久坂「…取り敢えずメディア露出は控えて…って、おい周防お嬢をどこに連れてく気だ?」
周防「え?取り敢えずプロフィール写真とか?」
黒鴉「写真!バッチリ頼むわ!」
周防「はい!行きましょう」
久坂「…せめて社交辞令とか分かっていればいいんだが…社長、ここは任せて下さい」
社長「よ、よろしくね」
黒鴉「ふふ、いいわ!衣装も色々あるじゃない」
久坂「お嬢はどういうのがお好みで?」
周防「ゴスロリ!」
久坂「…周防?」
黒鴉「いいわね、名前の通り黒いゴスロリ!」
久坂「あっはい、じゃあ着替えたらスタジオ来て下さい」
黒鴉「周防と白黒ゴスロリよ!」
周防「えへへ」
久坂「…あのお嬢しか写真いらないんだが」
黒鴉「あら、コンビで売るの有りだと思わない?」
久坂「うーん…まぁお嬢が言うなら」
周防「一緒に頑張りましょう黒鴉さん!」
黒鴉「力と美の天下取るわよ!」
久坂「取り敢えず写真早く撮ってきてください」
竜司「なんだこのプロフ写真は!」
神華「黒鴉様のタレントとしてのプロフです、周防美奈という方とユニット組んでゆるふわ毒吐きお嬢様として売っていくそうです」
竜司「ゆるふわ…毒…吐き?」
神華「久坂様から謝罪のメッセージが届いてますが…?」
竜司「いや、いい…どうせ長続きしないだろう」
神華「それが…」
「SNSで大人気噂の新人お嬢様タレントに迫る!」
「ゆるふわお嬢ミナと毒吐き高飛車クロアは本物のお嬢様!?」
神華「既にネットの海に広がってディープな人気が」
竜司「ば、バカな…」
黒鴉「私が本気になればこんなものよ!」
周防「凄いですね!」
黒鴉「何れは地上波全国ネット…いえ!海外進出地球征服よ!」
周防「良く分かりませんが付いていきます!」
久坂「もう止まらない…誰かお嬢を止めてくれ…胃が痛い」
神華「それにしてもニッチな需要ですね…」
竜司「スキャンダル出る前に何とか止まってくれないものか…」
神華「黒鴉様は一度決めたら止まりませんよ…」




