4章 入学式
そして入学式。
「ついに来てしまった。」
僕はそう言って今日のスピーチで何を言おうか悩むのだった。
そして入学式の前置き等々がおわり、
「それでも首席のスピーチです。」
と言われて僕は頭の中で何を言おうかまだ考えるのだった。
「首席のノイルともうします。
そして僕は平民です。
僕は貴族や平民とか言う差別はないので平等にいこうと考えています。
ですが特に貴族のみなさんは、ご不満だと思います。
それはなぜか。理由はとても簡単です。
それは自分が特別だと考えているからです。
貴族に産まれたのはそれはたまたまの偶然にすぎません。
この発言に貴族の多くは文句しかないでしょう。
ですがみなさんは、僕より劣っていたからこの結果になっただけです。
そして僕に文句があるなら堂々といいにきてください。
僕は模擬戦でもなんでします。そしてそれでも負けたのに文句を言う人は努力をしましょう。
努力も何もせずに僕に勝とうなどとかんがえないでください。
以上で僕のスピーチは終わります。」
僕はそう宣言して席に戻るのだった。
「ふぅ。多分敵を作りすぎたかもしれませんね。」
僕は誰にも聞こえないほどの声でそう独りつぶやくのだった。
「それでは最後に校長先生からのお話です。」
ともはやお約束の校長先生の話が始まるのだった。
「まずこの学園のスローガンは身分など関係なく平等にです。
ノイルさんが言ったように、
貴族だから偉いということはありません。
もともと貴族も平民が功績を残してそれをその時代の国王が、
位を授けただけです。
なので毎日の努力を忘れずに必死に努力をしましょう。
いくら才能があろうとも努力をしなければその才能は開花しません。
ですのでみなさんは、ノイルさんを越えるように努力し、
逆にノイルさんは追い越されないように努力をしましょう。」
そして校長の長い長いお話が終わるのだった。
「はぁ疲れた。」
僕は家に帰り現在は自分の寝室で横になっている。
「明日からか学校は。」
僕はそう言葉をこぼすと更に憂鬱な気分になるのだった。
一方アランは…
「あいつが首席だったのか。
あいつはなんとかして俺の嫁にしたいな。
そしてあいつが嫌がる姿を」
「アラン様。」
「なんだ!」
「お父様から手紙です。」
「そうか。入れ。」
俺はそう言ってメイドを中にいれる。
「手紙の内容を読め。」
「わかりました。
アランよとりあえずは入学おめでとう。
そしてお前は二学期までにS級クラスに入れわかったな。
とのことです。」
俺はお父様の手紙を聞いてめんどくさいと感じたのだった。