4章 試験前日
そして試験前日の夕方。
「お嬢様おきてください。お嬢様。」
「何ドルトン。」
「もう夕方ですよ。いつまで寝るつもりですか。」
「いつまでってどこまでも?」
「ふざけるのは今はやめてください。」
「そうなの。それでご飯は?」
「そんなものあるわけございません。」
「どうして?」
「私がご飯いると思いますか?そもそもお嬢様ご飯を食べなくてもいいはずですよね。」
「でもさぁ、美味しいものは食べたいじゃん。」
「そうですか?私はそうは思いませんので。」
「じゃあもうドルトンの分は作らないね。」
「そ、それは・・・。」
「どうしたの美味しいものは食べなくてもいいと思っていたんじゃないの?」
「そ、そうですが。」
「それで僕の作った料理だけを食べると、ドルトン流石に身勝手すぎないかな。」
「申し訳ございませんでした。
私は料理を作ることができないのでそれで料理を
できてしかも美味しいものを作れるお嬢様に
ただ単に嫉妬をしていただけです。」
「へぇそうなんだ。それじゃドルトンは僕に何か言うことない。」
「お嬢様、どうか私の愚かな行動をどうかお許しください。」
「そこまで言わなくても良くない?」
「それでは私のケジメがつかないのでそれだけは無理です。」
「そう、それじゃ僕は適当にフェニックスの唐揚げでも作ルカら待っていてね。」
僕はそうしてフェニックスの唐揚げをチャチャっと作るのだった。
「よしそれじゃ食べるか。」
僕は作った唐揚げを口に含んだ。
「ジュシーでうまいな。この唐揚げは。」
僕はそう言って唐揚げを食べるのだった。
「お嬢様。私の分はどこでしょうか?」
僕は味見のつもりで食べていたが気がつけば残り3つになっていたのだった。
「あ〜この3つ?」
僕は首を傾げそういうと、
「そうですか。」
そう言ってドルトンは唐揚げを一口食べると、
その唐揚げの旨さに気づいたのか漠々と食べていくのだった。
「お嬢様。私はお嬢様に一生ついていきます。」
ドルトンは突如としてそう言うのだった。
「ドルトン急にそう言われても。」
「そう言わないでください。」
ドルトンはその興奮したのか僕のことを褒めるに褒めてきて、
僕は恥ずかしくなりドルトンの時だけど止めて僕は明日の弁当を手を凝って作るのだった。
「それにしてもどうしてドルトンはあんなに興奮したんだろう?」
僕はそう思いフェニックスの肉を鑑定した。
〜─〜─〜─〜─〜
アイテム名 フェニックスの肉
品質 最高品質
レア度 準幻想級
効果 魅了(上級)完全回復 若返り
〜─〜─〜─〜─〜
「これ絶対魅了のせいだ。」
僕はドルトンがああなった原因を突き止めるのだった。