1章 養子
「あ〜もうわかりましたよ。」
僕はそう言って、
「それで僕に何のようですか!」
と僕が聞くと
「実は、助けてくれたお礼をしたいので私の家に来て欲しいのですが。」
僕はそう言われて
「でもそれって僕になんのメリットがあるんですか?」
と聞くと
「おそらくですが、ノイルさんはこの国いやこの世界の硬貨持っていませんよね。」
と言われて、
まさに図星だった。
「もし持っていないとしても僕には他にも生きる術は持っていますから。」
と言って立ち去ろうとすると、
「そうですか。」
と言って諦めてくれそうだったが、
「それじゃ私の家の養子になってくれませんか?」
と聞かれた。
「それはどうしてですか?」
と聞くと、
「実は私妹が欲しかったんですが妹が生まれずに弟が生まれてしまい、
妹がいないので、もしよければノイルさんが養子になってくれれば
妹になってくれるかな〜って思いまして。」
と言われて
「それじゃ聞きますが、それってもし僕が政略結婚とかさせられたら、
僕死にますよ。そもそも、貴族の公爵ですよね。
どうせ公爵家だからとかなんとか言って威張っているやつとか、
僕のことを嫁にしてやろうとか言ってくるやつとか
絶対いると思うけどそれについては、
どうしてくれるの?」
僕がそう言って聞くと、
「それは...」
と無言になってしまった。
「それじゃあ話を変えますが、
もしも私があなたの家の養子になりました。
そしたら僕の自由って認められますか?」
と聞いた。
「それは絶対認められます。
だって強いじゃないですか。
ノイルさんて。」
そう言われて、
(そいう問題かな?)
と思いつつ、
「それじゃ自由が認められるということは、
貴族のパーティーとか行かなくていいってことですか?」
と聞くと
「いえ流石に王族とかでしたら無理ですけどそれ以外だとなんとかなります。」
と言われて、
「まぁわかりました。どうせ何言っても無駄そうだし、
まぁだからといって僕は養子になっても自由に行動させてもらいます。」
僕はそう言って養子になることを認めた。
「本当ですか!!」
とアイリスは喜んでいた。
「一応今の段階ではですが、
もしあなたのご両親が断ったら僕はすぐ立ち去りますからね。」
と言った。
「それじゃ、それじゃ私のことをお姉ちゃんって呼んでください。」
そう言ってアイリスは調子に乗っていたので、
「あれ〜おかしいな僕の行動などは自由じゃなかったんですか?」
と聞くと、
っはという風な顔になって、
「調子に乗ってごめんなさい。」
と謝罪してきたのだった。