3章 くじ引き
「それじゃあ一応だけど、後で僕のところに武器を持ってきてくれる?」
「それはまたどうして?」
「そうよどうしてそんなことするのよ。」
「一応僕なりの配慮で手に馴染みやすくなるように、
持ってきてもらった武器とほぼ同じ形状で作ろうと思ったんだけど。」
「ノイル、いくらなんでも俺は無理だと思うぜ。」
ハル兄がそう言ってきて、
「それじゃあ目の前で作ろうか?
そっちの方が要望とか聞くことができるし。」
などとみんなと話していると
「そんなことより早くご飯を食べなさい。」
お母さんがそういうと、兄や姉たちが急いでご飯を食べていたのだった。
「ごちそうさま。」
僕は手を合わせてそういった。
「ノイルなんだそれは?」
レイ兄が聞いて来て
「あぁ。ごめん。これはただの癖みたいなものだからさ。
そんなに気にしないで。」
「そ、そうか。」
「それじゃ誰が一番目に作る?」
と僕がそうみんなに聞いたら
「そりゃ長男だし俺だろ」「いえ、お母さんです。」
「たまには、俺が一番でも良くね?」「いや私が一番よ。」
そしてドー兄だけ大きなため息を吐いていた。
「それじゃあくじ引きでどうかな?」
「ノイルちゃん、くじ引きって何かしら?」
「簡単に説明すると、箱に入った紙を取ってその紙に
書いてある順に僕がその人の武器を作るとっていうのはどうかな?」
「いいわね、でもそのくじ引き?ってどこにあるの?」
「ちょっと待ってて。」
僕はそう言ってインベントリから木を空中に停止するようにして出して
その木で箱と紙五枚を作ってインベントリから黒のペンキをだして、
1、2、3、4、5と書いた紙を作ってその箱のなかに入れた。
「それじゃまずはお母さんから順にレイ兄ハル兄ドー兄そしてお姉ちゃんでいい?」
僕がそういうったら何か不満があるけど首を縦に振ってくれていた。
「それじゃまずはお母さん。」
そう言ってお母さんが紙を引いた。
「うそ!!」
そう言って引いた紙は5だった。
「ノイルちゃんもう一回よ。」
「お母さんそういうのないから、平等じゃないとダメだから。
それじゃあ次レイ兄」
そう言ってレイ兄が引いたのは3。
「3か。いまいちだったな。」
「それじゃ次はハル兄。」
「おぉう。絶対に1をとってやる。」
そういきこんで紙を引いたのは良かったが4を引いたのだった。
「うそだ。ノイルこれはどういうことだ!!」
「どうもこうも結果だから仕方ないでしょ。それじゃあドー兄。」
「わかった。」
そしてドー兄が引いたのは2だった。
つまりお姉ちゃんが1だった。
「いよっしゃ!私が始めよ!!」
と喜ぶのだった。