3章 家族の紹介
「水・・そうだ。魔術水でいいかな?」
僕はそう言って魔石を取り出して、
その魔石に水を生み出す効果そして別の魔石に温度を上昇させる効果を付与した。
「あとはもうこういうのは適当でいいかな?」
僕はそう言ってその付与した魔石を固定し、
その固定した魔石を入れる箱を作り出して、
その箱から出てきた水に、
疲労回復、自動治癒、魔力回復、美肌などなど、
数え切れないほどの効果をつけた水を生み出すようにした。
「あとは風呂の容器とシャワーだけだな」
僕はそう言って容器を世界樹の木で作り上げて、
その容器に保温機能と浄化機能を付与した。
「シャワーか。作るのめんどくさいな。」
などと僕が言っていると、
──コンコン
「ノイルお嬢様、ご飯ですよ。」
とノイラの声が聞こえたので、
「あ〜わかった。ちょっと待ってて。」
僕がそう言って全身に清掃の魔術をかけて、
見た目を整えるのだった。
「ノイラ?」
「はい。どうかしましたか?」
「いや実は今魔導具を作っているんだけど、
なかなかうまく行かなかくて、ノイラにいい案ないかなって思ってさ。」
「そうなんですか。例えばどういうのですか?」
「キッチンに欲しい用具とかかな。」
「そうですか、まずは厨房とかまどさえあればいいと思いますよ。」
「そうかな、まぁいいやそれじゃご飯食べ終わったあとまた僕のところに来て、
魔導具の性能を確認してもらいたから。」
「そうですかわかりました。それともうそろそろで着きますよ。」
「ノイラありがとう。また後で。」
「はい。かしこまりました。」
僕はそう言って案内された部屋に入るのだった。
「ただいま。お母さん、お父さん。それとお兄さん達それとお姉ちゃん?」
と僕は部屋の中にいた見慣れない男女がいたのだった。
「そういえば紹介していなかったね。
こっちから長男のレイン次男のハルト三男のドール。
そしてこっちが長女のアイリスよ。」
お母さんがそう言って紹介をしてくれて、
「ど、どうもこんにちは。え〜この家の養子になったノイルです。」
と簡単な挨拶を済ませると、
「お母さん。」
「何かしら?」
「どこでこの子を誘拐してきたの?」
「あらひどいこと言うのね。でもこの子お父さんより何倍も強いのよ。」
とお母さんが言って、長男のレインが、
「本当なのか!!」
「まぁそうだけど。」
「それじゃ後で模擬戦をしよう。」
「今は魔導具を作ってるから無理。
だから的今度で。」
「ッチェ。」
レインは舌打ちをして悲しげな顔をするのだった。