3章 ギルドから帰宅
「それで一応確認だが、その迷宮は君だったら何日くらいで攻略できそうなんだ?」
「一つ言わせてもらうと、迷宮のマスターになると、
どこにでも転移が可能だし、魔力と引き換えにその迷宮内の魔物の素材と交換してくれるから、
正直攻略とかどうでもいいです。僕はですけど。というか、最後の階層は全階層のボスラッシュなので、
そもそもそこで死ぬ確率が高いですし、何より尋常じゃないほどの魔力を与えているので、
攻略されそうになると、階層を追加していくので正直なことを言わせてもらうと、
攻略はほぼ無理だと思いますよ。」
僕はそう長々とギルマスに説明すると、
「その。なんだ?」
「攻略する方法は二つで、一つは迷宮内の魔力が使い切るように迷宮内に冒険者を入れない。
それを大体、一億年以上続ける。それか、僕を超える人材を用意して、
その人達で迷宮を攻略するかのどちらかですね。」
「つまりは不可能ということか?」
「そういうことになりますね。そもそも装備が神話級じゃないと、
即死だと思いますよ。101階層目からは。」
「それはどういうことだ?」
「101階層からは100階層分同じテーマで、そのテーマが六道っていうもので、
人道、天道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の6個で形成された概念で、
そしてその階層には神獣などと言われている魔物も存在しているから尚更
攻略が難しくなっていると思い。」
「そうかわかった。お前の冒険者ランクをZランクに上げておこう。」
「Zランクってなんですか?」
「Sランクの3つ上のランクだな。大体このZランクと言われるもの達は、
魔王などを討伐した勇者などに贈られるランクだな。」
「つまり古龍の素材を冒険者ギルドにあげればいいってこと?」
「まぁそういうことにもなるが、
そもそも持っているのか?」
「持っていなくても作り出せますけど?」
「そう言えばそうだったな。」
「それじゃ僕は帰っていいですか?」
「まぁいいだろう。・・•はぁ。」
と僕がギルマスの部屋から出るときにその大きなため息が聞こえたのだった。
「それじゃ帰るか。」
僕はそう言って家に帰った。
「ただいま。」
僕がそう言って家に帰るとそこにはノイラがいた。
「久しぶり?ノイラ。」
「久しぶりですね、ノイルお嬢様。」
「そう言えばアイリスは?」
「現在学園に通っています。」
「そうか。それじゃ僕は部屋に篭って魔道具でも作っておくから、
ご飯の時間になったら呼びにきて。いいかな?」
「はいわかりました。」
ノイラはそう返事をして、
別の作業を始めるのだった。