3章 ギルマスとのお話
「お前まためんどくさいことしやがって。」
「そう言われても、あギルマス。」
「なんだ?と言うか嫌な予感がするが、
聞いてやろうなんだ?」
「実はこれどうしたらいいですか?」
僕はそう言ってギルマスに冒険者カードを見せた。
「おい。これはどういうことだ?
まぁいいからついてこい。」
僕はそう言われギルマスについていったのだった。
「お前なぁ。なんで迷宮攻略してんだ?
攻略したら使いもんにならなくなるだろ。
あのまちはもう終わったな。」
「ああ大丈夫ですよそれなら。」
「なんでだ?」
「実は迷宮って攻略した人が迷宮のコアに触れると、
迷宮のマスターになって、そして魔力を注ぐことによって、
自分だけの迷宮を作れるんですよ。」
「ああそうか。それでお前は何層の迷宮を作ったんだ?」
「確か1200越えの迷宮ですね。」
「それでどれくらいの魔力を使った?」
「おおよそ550垓の魔力ですね。」
「お前やってしまったな。と言うか垓ってなんだ?」
「10000の16乗ですね。」
「乗ってなんだ?」
「それはですね。簡単に言うと10000×10000の×10000という工程を16回行うことですね。
つまり2の2乗は4で3乗になると8みたいな感じです。」
「つまり0は何個だ?」
「21個で1垓です」
「わかった。どうやってその魔力を持っているかは聞かん。
だが言えることはお前は強制的にSランクだ。」
「わぁいやったぁー」
「棒読みをするな。一応もしかしてっと思って
Sランクにするために色々と用意しておいたら、
まさか本当になるとわな。」
「そうなんですか。」
「他人事のようにいうな。」
「それでそれ以上にランクってあるんですか?」
「それはどうことだ?」
「だからSランク以上のランクがあるかないかを聞いてるんですよ。」
「ないこともないが、そいつらはドラゴンを単騎で狩ってくるような奴らだぞ?」
「ドラゴン?龍じゃなくて?」
「お前龍ってお前死ぬ気か?龍なんか相手にした時は、
その時は死を覚悟するな。」
「それじゃ迷宮は一生攻略されないな。」
「それはどういうことだ?」
「どうもこうも10階層分龍系統の種族しか出てこない階層があるだけだし。
でもまぁそれ以前にそこまで到達できるかて話だけど。」
「お前、一度迷宮の階層の種類を言ってもらおうか。」
「え?なんでですか?」
「なんでクソもあるか!お前どれだけやばい行動してるか理解してるか?」
「僕8ちゃいだからわかんな〜い」
「こういう時だけお前・・・はぁ。」
ギルマスはそう言ってさらに深いため息をつくのだった。