2章 リリスに服をプレゼント
「マスター。」
「どうかしたの?」
「実はこの体、性能が良すぎます。」
「それじゃこの腕輪を装着しておいて。
この腕輪は、能力の制限機能があるから。」
「マスターありがとうございます。
それとマスター服を何着は用意していただけると嬉しいのですが。」
今のリリスは、下着だけだった。
「そういやそうだったね。」
「はい。」
「僕と同じ服でいいか?」
「いいですよ。」
「それじゃあ作るか。」
僕はそう言って素材交換から様々な素材と交換し、
鉱物などの硬いものを糸状に、
そしてその糸状の物で服を編む。
「できたよ。これでいいかな?」
「マスターこの服一着だけですか?」
「リリス。落ち着いて。この服はリリスが思ったように形状が変化するように作ってあるから安心して、
それと防御性能も僕の本気の攻撃を10回以上は無傷で耐えられるように設計してあるから。」
「そうなんですか?」
「そう。だから一回この服着てみて。」
「わかりました。」
リリスはこの服を着ると、
服の形状を変えてあそび出した。
「リリス。嬉しいのはわかったから落ち着きなさい。」
「すみませんマスターそれは無理です。」
「リリス!」
「ひゃ、ひゃい!!」
「僕の言う事聞かなかったら、またこの迷宮のコア壊すよ?」
「マスターそれをするとマスターまで死んでしまうよ?」
「リリス。僕はそもそもとしての種族が神様なんだよ?
低級の神としても現世の盟約如きで僕が死ぬわけないし、
仮に死んだとしても僕はこの装備の効果、
またはスキルの効果などで復活してしまうだけだけら。」
僕がそういうとリリスは涙を流し始めた。
「マスター。調子に乗ってすみませんでした。」
「そう。反省できたのならいいよ。
それじゃ僕はもう帰るから。」
「はい。それじゃあまたいつか。」
「大丈夫だよ。その腕輪には念話機能があるから。」
「そうなんですか!」
リリスの顔が明るくなり、パァ〜という神々しい光とともに
そういう感じの効果音が流れてもいいくらい顔が明るくなったのだった。
「そうだよ。でもその念話は拒否することもあるから。」
「それはどうしてですか?」
「僕にだって色々あるんだよ?
僕がくつろぎたい時に念話してきたら腹立つから、
だから念話拒否機能をつけておいたのさ。」
「そうなんですね。」
「まぁそういうわけだから僕はもう帰るねリリス。」
「はいわかりましたそれじゃあさよなら。」
「バイバイリリス。」
僕はリリスに手を振って
「迷宮内転移1階層目の入り口!」
僕はそう言って隠密などの隠蔽系のスキルを発動して
迷宮の入り口に転移したのだった。