1章 出身地
「先程はありがとうございました。」
僕はさっき助けたいかにもお嬢様らしき人に感謝の言葉を告げられた。
「いえいえ。たまたま見つけたので近づいただけですよ。」
僕はそう言ってこれからどういう展開になるのだろう?
と思いながら僕は対応することにした。
「あの〜それで僕はどうしたらいいでしょうか。」
と僕はいうと、
「それではこの馬車にお乗りくださ...」
そう言ってその助けたお嬢さんが馬車の方を見ると、
僕の魔法のせいでぐしゃぐしゃになっていた。
「・・・あ〜すみませんでした。魔技:修復」
僕はそう言って錬金術師のスキル生産スキルを使用した。
「これで治りましたよ。」
僕がそう言って助けたお嬢さんの方を見ると、
「う、嘘!!」
と驚いていた。
まぁでもだろうなと思う僕だった。
なぜか、だって瞬きした瞬間に壊れていたものが
元に戻っていたら普通は驚くだろうと僕は思ってそのお嬢さんを見ていたら、
「あ、あ、ありがとうございます。」
と言われて、
「いえ、それほどでも。」
と僕は言った。
「それより名前はなんですか?」
と僕が聞くと、
「そういえば名乗り忘れていましたね。
私の名前は、シルフィー王国公爵令嬢アイリス・マジカル・フォン・アシスタです。」
と言われて、
「あの〜名前長くないですか?」
と聞くと、
「すみません。これは王国の風習みたいなものですから。」
と言われて、
「風習とは?」
と聞くと、
「私の国のシルフィー王国はまず自身の名前に
そして自分の家系の得意分野
そして爵位を表す言葉そして最後に
自身の家名というふうになっているのです。」
と説明されて、
「いろいろめんどくさそうな風習ですね。」
と僕は言って、
「それではあなたの名前を教えてください。」
僕はそう言われて、
「へ?」
と返事を返してしまい、
「だって私だけ名乗ってあなたが名乗らないのはなんかずるいじゃないですか。」
と言われて僕は、
「ノイル。ただのノイルです。」
と答えると、
「どこの国出身?」
と聞かれて、
「知りません。」
「家族は?」
「師匠しか知りません。」
「どこに住んでいたの?」
「森と海と谷に囲まれた場所。」
と質疑応答が繰り返されていた。
「あなたもしかして別大陸出身?」
と聞かれて、
「おそらく。」
と答えると、
「本当なの?」
と聞かれて、
「おそらくと僕は言っています。
理由は僕自身一度その大陸の全体を見たこともあり、
地図を見て国名まで覚えましたのでおそらく。」
というと
「それはまずいわね。」
と言われ、
「まずいとは?」
と聞くと、
「実は私の国は海に面していて、
この大陸とは別の大陸を探してその大陸を
私たちの大陸にしようなどと考えている貴族がいたりするから。」
と言われて
「それは大丈夫だと思いますよ。だって僕の住んでいた国、浮いていたので。」
と僕はそういうのだった。
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それでは次回でまた。