2章 ドルトンとのやりとり
「お嬢様。それではいきましょうか。」
ドルトンはそう言って僕の手をとりいかにも執事というふうな行動をとった。
「ってその前に着替えないとだよ。」
「そうでしたそうでした。私としたことが。」
「ドルトンって案外お茶目なんだね。」
「そんなことは。」
「ないって言える?」
「い、いえ。」
「わかった?ドルトンはお茶目なの。」
「はいわかりました。」
「それじゃ着替えよっか。」
僕はそう言って魔法の衣服をインベントリにしまい、
「装備変換:魔法の衣服」
そう言って服を魔法の衣服に着替えて、
「とりあえず黒色のドレスでっと。」
僕はそう言って可愛らしいドレスに変化さすのだった。
「そういやなんでだろ。羞恥心を全く感じないな。
これが神様の言っていた感情の女の子化ってやつか?」
僕はそう言いながらドルトンの方を見る。
「結構執事してるじゃん。」
僕がそういうと、
「そ、そうですか?」
「そんなに恥ずかしがらなくても良くない?」
「ですが。」
「ですが?」
「いえ何も。」
「え〜秘密ってひどくない?」
「それは!」
「教えてよ。ですがのあと何を言おうとしてたの?」
「私はお嬢様を褒めようと。」
「どういう風に?」
「お嬢様。そのドレスとてもお似合いですよ。
いつもの十数倍以上もお可愛くなっています。
と言おうとしました。」
とドルトンが言い終わると、
なぜか僕は頬を赤くしていた。
「なんか恥ずかしい。」
「ですから私は...」
「む〜。」
「そんなに怒らないでください。」
「ドルトンだってさっきより格好良くなって、
頼れる執事っぽくなってるよ。」
「お嬢様いくらなんでもご冗談を!」
「そ、それじゃ真偽判定のスキルでも使ったら?」
「わかりました。」
そうしてドルトンは真偽判定を行うと、
「お嬢様まさか本当でした?」
「そうってさっきから言ってるじゃん。」
「そ、そうですか。」
するとドルトンは、急に照れ隠しを始めた。
「ドルトン。これが僕がさっき味わったことだよ。」
「申し訳ございませんでしたお嬢様。」
「わかってくれたなら良いけど。」
「次からは気をつけます。」
「それ守ってよね。言われる方はとっても恥ずかしいから。」
「そうですよね。」
「それじゃドルトン行こっか。」
僕はドルトンにそういうと、
「はい。お嬢様。」
そう言って僕とドルトンはカジノの間まで向かうのだった。
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それでは次回でまた。




