2章 白銀の竜の巣1
「お嬢様。」
「ドルトンやっとか。僕は待ちくたびれたよ。」
「すみません。酒場で情報を集めていたら、
酔っ払いに絡まれたので。」
「そうかそれで見つかったのか?」
「はい。<白銀の竜の巣>という宿が良いらしいです。」
「そうか。それじゃそこに案内してくれ。」
僕はそう言ってドルトンにその宿屋まで案内させた。
「ここか。思ったよりでかいな。」
「お嬢様それでは入りますよ。」
僕らはそう言ってこの宿屋に入った。
「宿屋ってよりかは旅館だね。」
「そうですか。それでは私は宿泊の登録などをしてきますので。」
「それ僕もついていくよ。」
そう言って僕らは受付までむかった。
「あの〜すみません。」
「はい。なんでしょうか。」
「ここに宿泊したいのですが。」
「そうですか。お引き取りください。」
「あの〜聞いてましたか?
宿泊したいのですが。」
「だからお引き取りください。」
「あなた言葉理解できます?」
「いえ。あなたみたいな、お金も持っていなさそうな人をこの場所に泊まらすわけにはいけませんので。」
「そうですか。それではここの最高責任者を呼んでください。」
「そうですか。そこまで言うのならば一応呼びましょう。」
受付の可能じゃはそう言って念話の魔導具を使っていた。
「一応呼びましたのでこちらまできてください。」
僕とドルトンはそう言われて、
言われるがままついていった。
「あなたがここの最高責任者ですか?」
僕はそう言って目の前にいた人に聞いた。
「はいそうです。君はもう下がってくれ。」
その人はさっきの受付嬢を元の場所に戻らせていた。
「それでこれはどういうことでしょうか。」
「実は彼女が僕たちがお金を持っていないと思われたらしく、
それで僕たちを引き取らせようとしたので、
あなたを呼びました。」
「そうですか。それであなたは身分などを証明するものをお持ちでしょうか。」
「一応。」
僕はそう言って冒険者カードを渡した。
「Cランク。ですが他の分野がSランクですか。
これは偽造品ですか?」
「逆に聞きます。偽造品を作れると思いますか?」
「そうですよね。無理ですよね。」
「それと今から見せるものは内密にしてください。」
僕はそう言ってインベントリからとある短剣を取り出した。
「こ、これは!」
「そうです。これは公爵家の短剣です。」
「これは、すみませんが鑑定しても?」
「全然良いですよ。」
僕がそういうと、
最高責任者は顔を引き攣らせていた。
「どうかしたんですか?」
「あなた公爵家のものだったんですね。」
「はいそうです。」
僕はそう打ち明けるのだった。
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それでは次回でまた。