2章 ドルトンの宿探し...
「それにしてもお嬢様は人扱いが酷いなぁ。」
俺はそう言ってお嬢様に頼まれた宿探しをすることにした。
「まずは情報収集かな。」
俺はそうして様々な場所を巡るのだった。
──冒険者ギルド
「あの〜すみません?」
「はい。なんでしょうか。」
「実は今日泊まる宿を探しているんですけど、
ここら辺で良い宿屋ってどこにあるんですか?」
俺はそう言ってギルドの人に聞いた。
それにしてもここは昔と変わらないのだなと、
懐かしみながら待っていると、
「ご料金の方は...」
「そこは気にしなくて良いですよ。」
「そうですか。それではまずはこの街最も良い宿屋は、
<白銀の竜の巣>という宿屋です。
ですがここはある一定のお金を支払えるような人でないといけないのですが。」
「それで料金はいくらですか?」
「大金貨5枚以上です。」
「そうか、一応他の宿屋はどこだ?」
「二つ目ですと<エルフの守り木>という場所で、
料金は一日銀貨2枚で少々お高いですが、
その分サービスなどは良いらしいです。」
「そうかそれで他にもありますか?」
「一応あるにはありますが、
それ以外ですと、サービスなども少し雑になったりしますけど。」
「そうか。ありがとう。」
俺はそう言って次の場所に向かった。
向かった場所は酒場。
なぜかあそこは色々な奴らが集まってくるから、
様々な情報が手に入りやすい。
「あー。マスター隣のやつにビール一杯。」
そうして隣のやつに酒を奢る。
「君、よくわかってるねぇ〜」
「そうですか。ちなみにこの街で人気の宿やってありますか?」
「おお。この街は初めてか?」
「恥ずかしながら。」
「そうかそうか。なら俺が教えてやろう。特別だぞ!」
「そうですか。」
「俺はこう見えてもBランク冒険者なんだ。」
「そうですか。私はしがない旅人です。」
「そうか。それでお前はよるのか?」
「よるとは?」
「お前その年して童貞か?」
「すみませんが童貞とは?」
「おお、これまた純真無垢なもんが来たもんだ。」
「それで童貞とはなんでしょうか?」
「いやそのことはどうでもいい。
それでこの街で人気の高い宿屋か。」
「はいそうです。」
「一応あるっちゃあるが、
そこ満員の可能性高いぞ?」
「いいですよ。」
「そうかなら<熊の安らぎ亭>ってとこがいいな。
あそこの看板娘が可愛いくてな。」
「可愛ければ何かあるのですか?」
「はは。君まだ恋をしたことないな。」
「恋、恋。ありません。」
「そうか。でもいずれそういう人があれらわれるよ。」
「そうですか。」
俺は酒場で話すのだった。
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それでは次回でまた。