2章 監獄人形
「それにしても今日は何も起きないですね。」
「そうだな。いつもなら魔物などに襲われているが、
今日はそういったことは起きていないな。」
商人と冒険者がそう言って会話をしていた。
(でも実際は盗賊が魔物を倒して油断させているだけなんだよな。)
僕は完全探知でこのことを知っていたので、
僕は盗賊が現れるのを待っていたのだった。
「ん?なんだ。木が倒れて通行の邪魔になってるな。」
「そうですね。それじゃ俺たちがどかしてきます。」
「それじゃあ頼む。」
(あ〜あ。これじゃ盗賊の思う壺じゃないか。)
僕はそう思い、
「ちょっと待ってください。近くに盗賊がいます。」
「は?何言ってるんだ。俺の察知スキルに引っかからないから、
それ嘘だろ?俺を落とし入れるための。」
「そうですか。それじゃそこまでいのならいいですよ。
僕はあなた方がどうなってもいいので。」
「そうかい。」
冒険者にそう言ってみたが、
全く聞く耳を持たなかった。
「これは完全に僕のこと舐めていたな。」
僕はそう呟いてその冒険者の行く末を見るのだった。
「それにしてもあいつ、
盗賊がいるとか言っていたけどいるわけねぇだろ。」
「そうですよ。だって探知Cランクの僕が探知したのですから。」
「やっぱそうだよな。」
「そうですよ。つまりあの子は何かあるんですよきった。」
「だろうなって、もうついたのか。」
「そのようですね。」
「だな。あとはこれをどかすだけだな。」
冒険者は倒れている木を退けようとしたその時、
「マジかよ。まんまと引っかかってるじゃん。」
盗賊達が姿を表した。
「おいお前、探知には何も反応がなかったんじゃなかったのか。」
「そのはずですが。でもその前にこの状況をどうにかしなければ。」
「だな。」
冒険者はそう言って盗賊達と戦い始めたが、
すぐに不利になった。
まぁそうだろう。なぜなら敵は17人いるのだから。
「はぁ。だから僕は言ったのに。」
僕はそうってため息を吐きながら、
「魔術:時間停止」
僕はそう言って時を止めて、
「これ止めれる時間5分なんだよね。」
僕はそう言ってまずは冒険者を馬車の方に持っていって、
そして盗賊を一つの場所に集めて、
「魔術:監獄 魔導:人形化」
僕はそう言って監獄を魔術で作り上げて、
その作りあげたものを人形化もといゴーレムにした。
「あとは、魔法:アンチマジックエリア 魔法:アンチアタックエリア」
僕はそう言って魔法と物理を封じる魔法を監獄に使用して
監獄内にいる人物は魔法や武技を使用不可能にした。
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それでは次回でまた。