1章 冒険者登録4〜特殊試験:隠密〜
「それではノイル君。
君には今からいくつかの特殊試験を受けてもらう。
そしてその情報を漏らすことは契約で禁じさせてもらう。」
「わかりました。」
「そうかそれならここに著名しろ。」
そう言われて手渡された紙には
─〜────〜────〜─
契 約
1.試験内容の情報漏洩
2.試験情報の漏洩
3.これらを行うことを禁ずる
著名:
─〜────〜────〜─
「わかりました。」
僕はそう言って契約書に著名した。
「そうかそれでは今から試験を始める。ついてこい。」
僕はそう言われ、
試験官についていくのだった。
「それでは今から隠密の試験を始める。」
「わかりました。」
「それでは始める。まず初めにC級探知士から
隠密行動を行い探知士が持っている
この鈴を持って私のところに来い。」
「わかりました。」
僕はそう言って試験官に指定された場所に言って、
「それでは試験初め。」
試験官がそういうと探知士は動き始めた。
「めんどくさいし、魔導:完全自身隠蔽 魔術:消臭 魔術:消音 魔法:透明化」
僕はそう言って探知士の元に向かい、
「これを取れば良いのかな。」
僕はそう呟いて探知士が腰につけていた鈴をとり、
「魔導:転移」
僕はそう言って試験官のすぐ近くに転移した。
「試験官持ってきましたよ。」
僕はそういうが試験官は無反応だった。
「あれ?なんでだろう?」
僕はそう言って少し考えると、
「あ、そういえば忘れていた。魔術&魔導:解除」
そう言って魔術と魔導を解除して、
「きゅ、急に現れないでくれると嬉しいのだが。」
「持ってきました。」
「そ、それは誠か?
それじゃ鈴を見せなさい。」
「はい。」
僕はそう言って試験官に鈴を手渡した。
「これは本物だな。」
「本物以外何があるんですか?」
「いや実はだな。
今回の探知士はA級のものでな。
それで慢心を防ぐために用意したのだが、
まさか逆だったとはな。」
「そうですか。それで僕はどうなるんでしょうか?」
「ああそれはまた後にな。とりあえず試験終了の合図を出す。」
試験官はそう言って何かしらの魔道具を取り出して、
「試験終了だ。」
と呟くのだった。
〜─〜─〜
「マジか〜このお嬢ちゃんに取られたのか。」
探知士は悔しそうに言ってきて、
「そうですか。それで僕になんのようですか?」
「いや。俺の探知を抜けた人はそうそう居なかったからさ。
それで気になってきただけだ。
一応俺の名前はアースだ。
覚えていてくれると嬉しいよ。」
とアースさんはそう言ってどこかに去っていくのだった。
「なんだったんだろう。」
僕はそう呟くのだった。
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それでは次回でまた。