プロローグ2
「お嬢様逃げましょう!!」
私たちは今盗賊たちに襲われていた。
「クレア。私は戦うわ!!」
お嬢様は民想いだった。
そしてそれはお嬢様の命を助けてその命を散らして行った騎士に対してもだった。
「私のために死んでいったもの。だから私は助けるわ。」
私はそのお嬢様を見て私も戦うことを決意するが、
敵は十五人、それも全員屈強そうな男たちだった。
「お嬢様の命は私が絶対守ります。」
私はそう言って、常時持ち歩いているナイフを取り出した。
「お嬢様、いきますよ。」
私はそう言ってお嬢様に掛け声をかけお嬢様の方を見ると、
「おいおいどうしたお嬢さんよぉ〜さっきの威勢はどうした?あ」
お嬢様が盗賊に捕まっていた。
「お嬢様今助けます。」
そう言ってお嬢様の方に向かおうとすると、
「おいトイプ、チワワ、ブルドック俺を守れ。」
そういって盗賊のリーダーらしき男が部下を使い時間稼ぎをしようとしていて。
「そうはさせません。」
私は少ない魔力の半分を使いお嬢様と私の位置を交代させて
その後最後の魔力を使い私とトイプと呼ばれていた男との居場所を交代すると
私はお嬢様を背負い逃げた。
===
「はぁ、はぁ、はぁ。ここまで来れば。」
私が背負っていたお嬢様をおろし息をついていると、
「おいおい、随分と逃げたな。」
すぐ後ろから盗賊の声が聞こえた。
「な、なぜ。」
私は動揺を隠せずにそう言うと、
「なぜかって?それは精霊だよ。まぁ邪がつく方だけどな。」
と盗賊は笑う。
「そんな、私とお嬢様は、ここで終わりなのですか。」
私はそれ以上何も言えず絶望に沈んだ。
「そうだよ。これこれ。これが見たかったんだよ。」
盗賊の頭領はニヤついた顔で私の恐怖で染まる表情を楽しんでいた。
「それじゃお楽しみはこれからだぜお嬢ちゃん♪」
そう頭領が言うと、
「ほれ邪魔だなこの服は!!」
そう言ってお嬢様が一生懸命お小遣いを貯めて
私のために初めて買って下さった服をビリビリに破かれてしまった。
「あ、あ、あ、・・・」
私は言葉を失ってしまった。
「でもまぁその前に、チワワ、ロープをよこせ。」
そう頭領が言ってロープを部下に持ってこさせると
「その嬢ちゃんを縛れ。」
ろくに抵抗も出来ず私はロープで拘束されてしまった。
「ついでにこっちも縛れ。」
お嬢様までも縛られていた。
「お、お嬢様だけは!!」
私は最後の勇気を出してそう言うが、
「ああ安心しろ。」
頭領の言葉に一瞬ほっとしたが、
「先にお嬢様の方から楽しんでやるからよ。」
ニヤついた顔で言われた言葉に私は意識を失いそうになった。
「おいそいつを寝かすな。」
頭領の指示で薬を飲まされた私は
すぐに意識がはっきりとしてしまう。
「それじゃ、これをお嬢様の方にも。」
盗賊はお嬢様にもその薬を飲ませていた。
「起きたか。」
──お嬢様視点──
「ここはどこ。っはクレア、クレアは大丈b。」
私はそこまでいってクレアが縛られ自分も拘束されている事に気付いた。
クレアは絶望に沈んだ顔をしており、服はボロボロだった。
「き、貴様!クレアに何をした!!」
私は目の前にいた男に食ってかかった。
「見てわからないか?見た通りだよ。」
そう私を煽るように言う男に、
「貴様……貴様だけは許さない!」
私が男を睨みつけそういうと、
「そうかそれは怖いな。」
男は笑いながらベルトを外し、
身に付けていたズボンをおろした。
「っひ。」
私は取り出された物を見て、
「な、何よそれ。」
一言搾り出すことしか出来なかった。
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それでは次回でまた。