最終話 最強といえど自分には勝てない
とある大聖堂
「信託が降りました!!
神が封印から目覚めたようです。」
「それはどういうことだ!」
「実は神の名前がわからないのです。」
「堕神ノエル。という神が復活する。
という信託なんですが。堕神ノエルという神はどこの神話にも存在せず、
そして見た目すらわからないようなんです。
ですが真実の魔導紙を使用すると堕神ノエルは存在しないが、
聖神ノエルならば現在存在する。とのことです。
このことは公表しますか?」
「できれば公表しない方で進めろ。
そして影にノエルの捜索を開始させろ。
見た目はわかるか?」
「銀髪で見た目は幼いとしかわかりませんでした。」
「そうか。なら捜索を頑張るしかないか。」
「そうですね。」
とある大聖堂ではそんな話が繰り広げられるのだった。
そして数刻前。
「っっっっは。ここはどこだ?」
僕は目を覚ました。
【あなたは2387年9カ月23日1時間28分19秒間ずっと封印されていました。】
「なんだこれ。というかこれが書いてあるということは、
僕は負けたのか。でもあの時よりかは、
いやそれ以上にかなり冷静になっているな。」
僕は一応装備等の確認をした。
「何にも変わらずか。でももう生きるのもめんどくさいし眠るか。
また何か失うのも嫌だし。」
僕はそう言って自分を封印するための儀式を行う。
「儀式級魔法:永久封印の鎖
魔術:塔・創生」
僕はそう言ってかなりの大きさの塔を作った長さは大体50メートル。
だが中は全て異空間となっている。
そしてその階層全てに最上級の魔物そして生物が存在した。
これができるようになるには神になる必要があるがノエルは神族なので容易くできた。
「よしこれでいや地下にも空間を作ってそこで自分を封印するか。」
僕はそう言って地下に空間を作り封印されるのだった。
500年後のとある家族
「ねぇねぇパパ。」
「どうしたの?」
「あの塔は何?」
「あの塔は神様が自分のことを封印してそして封印を解いた者の願いを叶えるらしい。
でもずっと攻略されていないらしいよ。」
「それじゃ僕がこの塔を攻略してパパとママを幸せにする!」
子供はそう言ってが、
「そうだといいね。」
神話:異世界の塔
とある神が自ら封印してそして封印を解除したものにのみ願いを叶えると言われる塔。
この塔はどうやっても破壊できず、塔の中と大きさが違うため異世界の塔と呼ばれるようになった。
この塔に封印されている神は、自分の家族を殺したものに復讐しようと思ったが、
神がそれを阻止して2000年近く封印されていた。
そして目を覚まして自分の過ちに気づき、
もう誰も傷つけたくないそう思い自分のことを封印したのだとか。
これで最終話とさせていただきます。
読んでくれた方はありがとうございます。